第6話
最高神の部屋着くと
「これ、ヴァンパイアとユニコーンが居る場所ね
後、皮膚とかは僕が預かるね
涙と血はこの瓶の半分まで溜まれば皆の分ができるからね!」
そう言われ渡された紙を見る
ヴァンパイア 始まりの森の最奥の地下
ユニコーン 神秘の森 中央部の泉
「始まりの森!?
何でそんなとこにいるんですか!?」
「そのヴァンパイア始祖なんだけどね
ちょっと引きこもりがちで
仲間と喧嘩して五百年地下から出てきてないみたい。
入り口は千君なら作れるからね」
そう言って扉の向こうへ押された
扉が閉まる前に振り返ると最高神の辛そうな顔が見えた気がした
何でそんな顔をしているのか
俺には聞く余裕も時間もなかったんだ…
「最奥って此処だよーー!確か!」
「よっしゃ!」
俺は地面に手をつけて扉と階段を作った
扉を開ければやはり中は暗闇だった
「うわ、暗いな…光苔!!」
投げまくればいい感じに明るくなった
少し進むと分かれ道があった
「セン、どっちへ行く?」
「よし、サタン君防音結界張ってて」
サタン君が結界張ったのを確認してから
息を思い切り吸い込み
「ヴァンパイアァアァアアアアアアア!!
ああぁあああああそぉおおおおおぼぉおおおおお!!!」
思いっきり叫んだ
すると右側からゴンっと何かにぶつかる音がした
この言葉を叫んだ意味は紙に小さくボッチと書かれてたから。
サタン君の手を引いて音のした方へ行くと扉があった
コンコン
軽くノックすると
「新聞はいらないでし」
コンコン
「セールスはお断りでし」
コンコンコンコンコンコンコンコン
「お断りでしぃいいいいいいい!
僕を虐めにきたんでしか!
また裏切るつもりでしか!」
「俺達はお前を裏切りに来たんじゃない
お前に頼みがあってきた」
「此処でいいなら暇潰しに聞いてあげるでし
話せばいいでしっ」
俺は呪いの事を話した
「だからっ、頼む!お前の血を分けて欲しい!!!!」
扉へ向かって頭を下げた
「僕が血をあげたらお前達は僕に何をしてくれるんでし
僕の欲しいものをくれるんでしか…?」
そんな寂しそうな声が聞こえた
「お前は何が欲しいんだ?」
「ぼ、僕は、裏切らない友達が欲しいでし
ずっと一緒に居られる友達が、家族が欲しいでし…」
啜り泣くような声が中から聞こえてきた
「それならっ!引きこもってないで俺たちと来い!
一緒に俺の家族助けてくんねーか?
それで、皆が助かったらお前も俺達と学園通おうぜ
学園に飽きたら皆で旅をしよう
1人じゃ、寂しいよな。とても孤独だよな。
俺もそうだったから、わかるよ…
だから、俺の家族になってよ
皆きっとお前の事歓迎してくれるぞ
ね?サタンくん」
サタンを見つめればコクリと頷き扉を見つめた
「お前が裏切らなければ誰もお前を裏切ったりしない。
お前そのまんまずっと此処にいるのか?
そんな所つまんねーじゃん!
だから俺達と外の世界に行こうぜー!」
するとカチャと少し扉が開き
「…ちょっと待っているでし」
そう言ってまた扉が閉められた
待っている間、サタン君と◯×ゲームをしていた
ガチャ
「何をボサッとしてるでし!
早く出ないともう崩れるでし!」
でかい鞄をもってシュタタタッと走っていく
後ろを見ると
「はぁああああああ!?」
上の地面が崩れ落ちていた
「え!?何で!?」
ヴァンパイアの後ろをひたすら追いかけて外に出た
ーーーー……
「はっはぁ、な、何で崩れたのー?」
無事地上につき息を整える
「彼処は、僕がいたから成立していた空間でし
僕が出れば崩れるのは当たり前でし」
「そういえば、お前名前は?
あ、血はこの瓶に頼む」
「僕はキサラでし。
これくらいでいいでしか?」
キサラは腕を切って血を入れた瓶を渡してきた
「おぉっ!本当ありがとうなっ!
最後はユニコーンの所行くんだ」
「ユニコーンでしか?僕知り合いでしよ?」
傷を治しながら平然と言うキサラ
「えぇ!?何で!?」
「昔人に襲われてる所を助けたでし
そいつは、何か偉い奴で僕を見るとユニコーン達は何故か頭を下げるでし」
ムフーッと少し自慢気に胸を張るキサラ
「それなら、逃げられることはないかな?
さぁ、キサラ、サタン君行こう!」
扉をくぐり泉へ来た
そこには10頭近くのユニコーンがいた
俺達を見て逃げようとしたがキサラを見て頭を下げた
中でもひときわデカイユニコーンが近づいてきた
「キサラさん、どうしたんですか?
何百年ぶりですっけ?」
「此奴らがお前達に頼みがあるんでし」
俺は呪いの事をユニコーンに説明した
「お願いします!
貴方の涙で薬は完成するんですっ!!」
「いいですよ、貴方達の目は真っ直ぐだ。
知っていますか?私達ユニコーンは嘘を見破れるんです。
悪しき心の者はオーラでわかる。貴方達はとても綺麗だ」
ユニコーンはそう言って涙を分けてくれた
「本当にありがとうございましたっ!
今度は家族とお礼にきます!」
俺がそう言うとユニコーンは口にブレスレットを持って戻ってきた
「これを付けていれば私の客人だとわかります。
きた時はそれに魔力を送って私を呼んでください」
そう言ってユニコーンは他のユニコーンを引き連れ何処かへ行ってしまった
「キサラもありがとう。
それじゃあ、俺たちの家族の元へ戻ろう」
扉を作り最高神の部屋に繋いだ
「最高神!全部集まった!
これで目がさめるんだよな!?」
「うん!数分で出来るから待ってて」
俺はキサラを連れて皆の所へ行った
「キサラ、俺は神崎千、こっちが神崎サタン
右から順番に、神崎 ビル
神崎 紅 、神崎 マオ、神崎 フェン
そして、サンダードラゴンのキィとサン
レッドドラゴンの赤とレン
アースドラゴンのスイ」
俺の家族を一人ずつ説明した
「僕はキサラでし!
いや、僕も神崎 キサラでし!」
少し照れながら言うキサラの頭を撫でた
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