第3話
「本当にありがとうございます
貴方のおかげです
きっと、俺達だけじゃ入れてもらえませんでした」
彼女にお礼を言うと彼女は首を振った
「ううん、私は貴方達に恩があるの。
私こそありがとう。
ミンと仲良くして友達になってくれてありがとう」
「へ?ミンの知り合いなんですか?」
ミンって俺の知ってるミンだよな…?
「私ミンの母親なの。ミンは知らないけれどね。
ミンの父親と恋におちてミンが出来てとても幸せだったわ…だけど、連れ戻されたの。
だから、ミンには寂しい思い沢山させたわ
ハーフだから迫害もされた
でも貴方達と仲良くするようになって笑顔がとても増えたの。
だから、ありがとう」
「あのっ、これ良かったらあげます。
此処にはこういうのないと思うから」
慌てて空間から数枚の写真を取り出し渡した
「え?これ本当に貰っていいの…?」
俺が渡したのはミンと俺達がうつってる写真や
ミンの寝顔や色んな写真
「はい、あげます
本当にありがとうございました!
今度、ミンとお父さんを撮って持ってきます
なので、楽しみにしてて下さい」
「っ…本当にありがとうっ…!
解呪頑張ってね!」
俺は彼女の声を聞いてサタン君と最高神の元へ向かった
「これだけあれば充分だね
居場所の特定も出来たよ
魔界にはサタン君が居れば行けるね
あっ、あと良い報告が1つあるんだ」
「え!?なに!?」
「千君の新しく使い魔にしたドラゴン達は
千君のした細工のおかげもあって如何にか解けたんだ
人数も多くて多分力が回ってなかったみたいでね」
最高神がそういうと最高神の後ろからキイ達が此方へ飛んできた
「おまえらっ!良かったっ…!
本当っに…よかったっ……」
「主人ごめんね、紅守れなかった」
「ずっと夢を見てた」
「ずっと誰かに殺され続ける夢」
「紅だけは守ろうとしたけど守れなかった」
「そいつすごく強かった、紅守れなかった」
「「「「「主人、ごめんなさい」」」」」
何でお前達が謝るんだよ…悪いのはお前達じゃないのにっ!
「バカッ!目が覚めてよかった…!
お前らも紅達を起こすために手伝ってくれるか…?」
涙を堪えてキイ達に手を伸ばす
「「「「「うんっ!」」」」」
俺の手を取り力強く頷いた
「ちょっとまって
お前達も殺される夢見たのー?」
「うん、見た」
「サタン様は、ビル様を庇って死んでた」
「マオは、服従の呪かけられてた」
「主人は、その場にいなかった」
「そいつは笑って何度も殺した」
「俺と…同じ夢だ
俺もその夢を起こされるまで見てた」
サタン君が難しい顔をしながら言った
「俺も見た、その夢
ただ俺は暗闇の中に座っていて
みんなが殺される所をずっと見せられてた
体も動かさなくて、彼奴が何かを言った時目が覚めた」
俺だけ見ていた夢が違うのか…?
「多分、本当は千君だけが起きれる筈だったんだと思う
サタン君が何故起きれたのかわからないけれど。
取り敢えず、早く探しておいで!」
最高神に背中を押されて魔界へ向かった
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