第9話

マオの元へ行けばせんべいバリボリ食べてた、うん

口の周りについてますよ…


「おかえりー」


「たーだいま

次は何の授業だっけー」


マオの口の周りをおしぼりで拭いた。

いや、だってどうやってつけたの!?ってくらいついてんだもん。


「んー、あ、ギルドの依頼受けるんだって

なんかついてたー?」


「ん?ガッツリついてた

ま、パパッと闘技場行ってまったりすっかー」


俺は扉を作りみんなが移動した後

勇者にかけた魔法を解いて扉を消した



「あ、フェン

ジャーキーと骨つき肉どっちがいい?」


「むぅー、ジャーキーだなー!」


「はいどーぞ」


俺はフェンに乗ったまま

フェンの口にジャーキーを持っていった


「紅には、パイン飴ね」


「パイン!にーに、あーとね」


あぁ、癒されるこの笑顔


「ビル君には、このひじきをあげよう」


ビル君の最近の好物だったりする。


「マオには、クレープね」


生クリームをふんだんに使ったイチゴのクレープ

マオ、ものすっごい甘党

糖尿病ならないのかなぁ?


「サタン君には、神崎スペシャルバーガーね」


未だにしょんぼりしてたからね

一口食べるとサタン君は笑顔で


「やっぱりこれ美味しいねー!」


そう言ってモグモグ食べてた


チラホラ生徒が来はじめたけど

闘技場の隅っこで飯を食べてるからか、

チラチラ何回も見られた

そんな顔で見てもあげませんよーー!



少しするとギル先生が来た


「よーし、全員揃ってるなー

ならギルドランクSの奴は此処に立てー」


ギル先生にそう言われ渋々不可侵領域を解き、ギル先生の所へ歩いた


突然現れた俺達に勇者とかは驚愕してたけどな


「先生ー、なんで呼んだのー? 」


「あー、チームの力が出来るだけ均等になる様に分けてぇんだよ」


「な、なんだとっ!!

引き離すなんてひどいっ!」


うぇえええんと泣き真似をしてサタン君に抱きついた


イジメ、ダメ、ゼッタイ

ノーボッチ!!!


ギル先生に名簿を貸してもらいみんなで見ると


Aクラスは大半がBかC

たまにAAだったりする


Sクラスは大半がAA

少数がA


「お前ら二つに別れてくんねぇか?

それでDランクの生徒と組んで欲しいんだよなぁ」


「くっ、1人じゃないだけマシか!?

よし、ならこのくじ引いて

そこに記号書いてあるからそのペアで行こう」


皆がくじを引くと


俺とマオ

サタン君とビル君のペアになった


「俺フェン連れてくからね!」


「えー!なら紅連れてってもいい?」


「紅はどうする?」


フェンの上に座る紅に問いかけた


「ビーとさーしゃんいくぅー!

だから、にーに、くれにゃいのことむかえにきちぇね?」


ウルッとした目でコテンと首を傾ける紅


「もうほんと可愛いやつめっ

この鞄にお菓子入れといてやるからな」


黒猫の形をしたポシェットを出して紅の方にかけた


「ねこしゃん!」


ポシェットを見て興奮する紅をビル君に渡して

俺たちは別れた


契約してから、始めて長時間離ればなれですが

マオとフェンが居るから頑張れる!!!


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