第7話
「おーい、全員出来たかー?
模擬戦始めるぞー!
使い魔もオッケーだからな」
「え、俺この魔武器で戦ったら相手殺す自信しかない…」
「ん?待てよ…
使い魔ありならフェン出れるじゃん
久々にストレス発散どうっすか、フェンさん!」
俺がふざけながら言うとフェンが狼サイズまで大きくなって伸びていた
どうやらやってくれるみたいだね
「おら、次ー!
神崎 千とチッビ」
そう言われリングに上がると勇者の取り巻きの1人だった
「私が勝ったら勇者様に謝ってもらうんだから!」
「あー。お前勝てると思ってんの?
ワロスワロス」
俺が心底バカにして笑うと顔を真っ赤にして睨んできた
「それじゃあ、試合開始ー!」
「''ボルト''!」
女は初級の魔法を撃ってきた
まぁ、中身スカスカなんだけどね
「標的指定 あの女の手足
''舞え 水時雨''」
俺がそういえば水の雨が降ってきた
女はぼーっと立ったまんまこちらを見ていた
戦闘中なのに、何やってんの?コイツ
「お前そのままそこにいたら死ぬけど?」
俺の言葉の後女の体に切り傷がはしっていく
雨に見せかけた刃だからね?ちゃんと威力弱めたけどさ
「ヨンサ!」
女は、使い魔のサーベルタイガーを呼んだ
それを待ってましたっ!
「フェン君、遊んでおいで」
俺が笑ってそういえばフェンはサーベルタイガーに噛み付いた
「なっ、ヨンサが何で」
女はフェンに、傷一つ付けられず
自分の使い魔だけが傷だらけになるのを見て狼狽えた
「なぁ?もう飽きた」
セン「''獄炎大乱舞''」
俺が呟くと
炎の花びらが女の周りに落ちていき女の魔力に反応して爆発していく
「千!もう止めろ!」
ギル先生の制止の声を聞いて魔法を消して
フェンに乗ってみんなの所へ戻った
「次、神崎 サタンとタイコ」
「じゃあ、いってきまーす」
俺たちに笑いかけリングへ向かうサタン君
「マオー、明日休みだから
皆で探検しに行こうよー」
「おぉっ!楽しそうだな!
それなら場所はランダムで行こうぜ!」
「そうしよー!あ、始まるねー」
俺がリングを見ると
「私が勝ったら私と付き合ってください!」
サタン君が告白されてた
というか、サタン君の無表情とか初めて見たかも
「うわ、彼奴キレかかってる」
ビル君がそう言ってリングに近づいて行ったから
俺もフェンに頼んで連れてってもらった
マオはどうするか聞いたら木の下から見てるって言われましたお
「ごめんけど、俺君みたいな子嫌いだし
好きな子いるから」
無表情で相手を見て冷たく言い放つサタン君
空気がピリピリしてるなぁ
「なら、勝って付き合うだけです!」
「試合開始ー!」
「''アースブレイク''!」
リングが割れてサタン君をのみ込もうとする
「''ウォーターボール''」
サタン君は水の球の上に立った
「''ウォーターボール''」
サタン君がそう言って出したウォーターボールは
一般人が目に魔力ためてやっと少し見えるぐらい透けていた
サタン君は、ウォーターボールを女の顔に当て口と鼻を塞いだ
「うわぁ、水攻めだね」
というか、ギル先生止めないのかな
そう思って見れば審判はギル先生ではなくあの女教師だった
あぁ、何が起こってるかわかってない感じか
「ビル君、これ止める?」
「止めないと殺しちまうしな」
「んじゃあ、俺が行くよ。フェン、お願い」
フェンにお願いするとリングへ登った
「''雷針''
''炎針''」
俺は、炎針でサタン君のウォーターボールに穴を開けた
まぁ、これで息が出来るでしょう
雷針は、サタン君に当てたよ?
スタンガン程度の痛さだけど
「目覚めたかい?」
「あっ…」
「覚めたならいいのですおっお
殺したらここに居られなくなっちゃうからね」
俺はサタン君の頭を撫でてリングを降りると
女教師が俺の前に立った
フェンは盛大に威嚇してるから、逃げ腰なってるけどね!
「貴方!試合の邪魔するなんてどういう頭してるのよ!!!!」
「どうなってたか本当にわかってないなら
教師やめるべきだと思うよ
俺が止めなかったらあの子死んでたしね」
「何を言ってるのよ!!!
言い訳はよしなさい!!!」
騒ぎを聞きつけたのか
「どうしたんだ、千」
ギル先生がやってきた
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