第5話
「あっ!そういえばジンに聞きたい事があって来たんだった
俺一抜けー」
「ん?どうしたんだ?
あ、俺も上がりだ」
「何で勇者召喚したの?
魔王攻めてきたりしてないのに」
俺とジンは早々に上がって
皆を見ながら話した
「あー、アレは勝手に彼奴が召喚しちゃったんだよなぁ」
「彼奴?」
「あー、一応俺の娘って事になってるけど
実際は死んだ兄貴の子供なんだよなー
というか彼奴嫌いだし
勇者は強くて大抵美形が出るんだと。
それで何処で知ったのかわからんが
勇者の召喚陣を作って召喚してくれちゃったんだよなぁ
返す方法もわからねぇし
彼奴は勇者を旦那にするとかなんか言ってるし
追放したくても証拠がねぇしなぁ」
本当に嫌なのか凄い眉間にシワをよせてため息をついていた
「ふぅん、魔王さえ攻めなければいいけどー
ま、俺の大切な人に手を出したら潰すからね」
「おう、そん時は彼奴らの処遇は任せる。
まぁ、そうならない方がいいんだがなぁ」
そんな事を話しているとビリが決まったらしい
「まさかマオに負けるなんてー!」
サタン君が嘆いておりました
因みにこれ俺達は今日の晩飯のオカズ賭けてるからね
それから少し話してギルマスに冷やし中華を渡して
ジンには、飴をあげて帰ってきた
寮のお風呂は最初2人で満員の大きさだったんだけど
「おふりょ、みんなではいれにゃいの?」
なんてうるうるした目で言うからやってやりましたよ!
空間いじって銭湯みたいになりましたよね
それからはいつも皆でワイワイ遊びながら入ってます
「「「「おやすみーー」」」」
大抵寝るときみんな誰かを抱きしめて寝てるんだよね
マオは、フェン抱きしめてるし
サタン君は、紅抱きしめてるし
ビル君は、俺抱きしめてるしね
多分俺もう1人で生活できないと本当に思った
目を覚ますと既にベットには誰も居なかった
「…もう一度寝よう…」
布団をかぶり目を瞑った
ガチャ
扉が開いた音がして布団の隙間から見ると
トテトテと紅が来た
「にーに!おきてぇ?
あしゃだよー!」
俺は紅の可愛さに負けて布団から出て
紅を抱っこしてリビングに向かった。
子供体温本当に偉大。
リビングのソファーにダイブして寝転がれば
フェンも近くに寄ってきたから
フェンと紅抱いたらまた寝てしまった
起きたらいつの間にか昨日いた木陰でサタン君の膝の上だった。
寝ぼけて周りを見てある物を見て目が覚めた。
「あっ!何で!?」
「んー?お揃いがいいって紅が言うから作ったんだー」
皆俺と紅と一緒のバンダナ付けてた。勿論色違いの!
「おぉー、あれ?今何時間目?」
「んー?まだ一時間目
今から魔武器作るんだってー
ミンが取りに行ってくれてるよー」
そんな話をしてると小走りで俺たちの元へ走ってくるミンが見えた
「あっ!千君おはようございます!」
「おはよう
あ、石ありがとう、ちょっと一旦貸して?」
俺の言葉に首を傾げながらも貸してくれたので
石の不純物を全部消して純度100%にした
「はい、ミンのね」
俺は欠伸をして立ち上がりみんなに石を渡すと
皆ミンにお礼を言った
凄く嬉しそうに笑っていたから
なんかこっちまで嬉しくなった
誰からやる?なんて話した結果皆一気にやる事になった
「「「「「いっせーのー、せっ!」」」」」
その瞬間黒い光と白い光が周りを包んだ
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