第3話
未だにギャンギャン吠える勇者と取り巻き達
「サタン君、あれ勇者なんだってさ」
「へぇー、あんなんじゃマオも倒せないねー」
「というか、何で召喚したの、謎」
「今度城に行くからその時聞けばいいんじゃないか?」
ビル君に言われて
それもそっかと思い鎌を消すと
ギル先生と女の先生がこちらへ来た
「どういう状況だ?」
ギル先生は生徒の避難をしてたから見てなかったのか
「彼処にいる奴が死神の邪魔して
キメラ出てきそうだったから彼処に閉じ込めて
無事キメラも戻って今みたいな感じ」
女の教師は勇者を出そうと躍起になっていた
「あー、成る程
報告しなきゃいけねーから
今日はこれで終わりだ。彼奴出してやれよ」
「あ、ギル先生
今日城行くのー?」
「まぁな」
そう言ってギル先生は去っていった
俺たちは紅のいる場所に向かった
紅達がいるところを見ると
2人は仲良く遊んでいて
マオは結界にもたれてこっちを見てた
「これ防音とこっち見れないようになってるから!安心しろ!」
「マオ、あれ勇者だってー
でね?今日城行こうかなって思ってさぁ
ほら、行かなきゃいけなかったじゃん?」
「なんか面白そうじゃん!」
マオがパチンと指を鳴らすと結界が解けた
いや、羨ましいな、鳴らせるの
「ミンー、もう今日は授業おしまいだって」
俺がそういえばミンはやっぱりですかと呟いた
「それじゃあ、僕先に帰りますね
皆さんさようなら」
手を振ってミンは帰っていった
「ミン!ばいばーい!」
紅は大層ミンを気に入ったみたいだなー
お兄ちゃんちょっと寂しいぞ、コンニャロ!
「おう、どうしたんだ?」
相変わらず冷やし中華を食べているギルマス
「ほら、城行かなきゃでしょ?
だから来たんだけどー」
「あー、サボってもよくね?」
うん言うと思ったよ、うん
「今ちゃんと働けば神崎スペシャル冷やし中華あげるのになぁ」
「さぁ、行こう!」
驚くべき早さでローブを被り俺に扉を繋げと催促してきた
「ちょっと待って、着替えないと」
「俺がやってあげるー!」
サタン君がパチンと鳴らすと俺達は最初にギルドへ来た時と同じ服装をしていた
「あっ、紅は、俺たちしか見えないからねー!」
「ん、ありがとう
フェン、牛ぐらいまで大きくなって」
「これぐらいか?」
「そうそう、ありがとう」
実はもう疲れ果てて歩く気力ないんだよね
フェンの毛並みに癒されたい
俺は扉をフェンが通れるくらいの大きさで作りフェンに抱きついた
扉から出たら何か武器向けられた
「ギルマスー」
やばい、フェンに癒されすぎて寝そう
「おい、武器下ろせ
謁見の許可は取ったはずだが?」
ギルマスが現れると騎士は武器を下ろした
俺はみんな通ったのを確認して扉を消した
「おいおい、お前謁見の間にそのまま繋げたのかよ!
そりゃあ、武器向けられるわ」
「だって、面倒」
そこには、校長と女教師
そしてギル先生と勇者と取り巻きが勢揃い
勇者なんかローブ着てるから帝なんかかね
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