いざ、魔法学園への巻
第1話
ペシペシ
お腹を叩かれて目を開けると笑顔の紅がいた
「びーがね、にーにおこしてって
にーにおはよぉー!」
そう言って抱きついてきた紅を抱っこしてリビングへ向かった
「千おはよー!」
「顔洗えよー!寝癖ついてんぞ!」
半分寝ぼけているとマオが寝癖直してバンダナ巻いてくれた
「はい、これ制服ー!」
そう言ってサタン君に着せられて食卓へついた
「「「「いただきます」」」」
味噌汁を飲んでようやく頭が覚醒し始めた
「何時までに行かなきゃいけないんだっけ」
「んーとね、8時半
後30分くらいかなー」
ご飯を残らず完食して
紅にも制服もどきを着せた
因みに何でか皆色違いのパーカー着てるんだよね
コートと同じ色なんだけどさ
皆で写真を撮ってから扉を作った
「おはようございまーす!」
俺は扉を開けて校長に挨拶をした
「皆さん、おはようございます
そろそろ、先生が来るのでそれまで座っていて下さい」
そう言って微笑んだ。
遠慮なく座り校長に紅茶とお菓子あげると凄い喜んでくれた
ガチャ
「失礼しまーす」
そう言ってギルマスに似た人が飴を舐めながら入ってきた
「はうっ!?にーに!ましゅがあめしゃんたべてる!」
紅は、ギルマスが冷やし中華を食べてないことが衝撃的だったらしい
「俺はギルマスじゃねぇぞー
ギルマスの双子の弟な
ギル・キャンディーだ」
お、おぉ、名前にも飴が入ってるのか
「ギル先生、彼等全員Sクラスなのでお願いしますね」
「はーい
お前ら面倒起こすなよ~」
そう言って校長室を出た
俺たちもそれに続き
校長先生に残ったお茶菓子を渡しておいた
「あー、今日は使い魔召喚と魔武器作るからなー」
「あ、ギル先生。これあげる」
俺は、神崎特性キャンディーを袋に詰めたものをあげた
舐めるたびに味がかわる魔法のキャンディー!
「おぉ!ありがとうな!」
やはりこの兄弟好物を貰えると目が生き返るんだなぁ
「紅、これから絶対に1人で行動するなよ?」
「くれにゃい、ひちょりにならにゃい!」
ムフーッと意気込む紅
「絶対にフェンを離すなよ
フェンも紅を守ってな」
そう言って2人の頭を撫でると教室の前へ着いた
「お前ら呼んだら来いよー!」
そう言って先に教室へ入っていった
「先生!転校生来るって本当ですか!?」
「イケメン!?」
「いや、美少女だろ!!」
「くっ、俺の右腕が疼いてきたぜ」
「お前ら黙らねぇとドラゴンに喰わせるぞー」
ギル先生が言うと一気に鎮まった
1人なんか厨二病いた気がするんだけど…
「お前ら入ってこーい」
俺は、サタン君に引っ張られ教室へ入れられた
いやだってさ!
絶対に注目浴びるじゃん!怖いじゃん!!
俺はもしもの為に、紅の周りに防音の結界を張った
するとサタン君達も自分達へ張って入ると
案の定凄い悲鳴
まぁ、聞こえてないんだけどね、うん
結界を解いてギル先生を見ると
適当に自己紹介しとけと言われた
「あー、神崎 千です
余り見ないでください、本当」
俺は、自己紹介をパッと終わらせ一番でかい
ビル君の後ろへ隠れた
「神崎 サタン でーす」
「神崎 ビル」
「神崎 マオ
この子は、神崎 紅」
見事なまでに名前しか言わない俺達
「先生!質問タイムってありますか!?」
「あー、この時間だけな」
いや、なくていいよ!
早く帰りたいぃいいいいいい
俺が気持ち悪さを堪え紅とフェンを抱きしめていると
サタン君が背中をさすってくれた
「ギルドランクは何ですか!」
何か態度がキツそうな女が質問してきた
「全員Sランク」
ビル君が俺を心配しながら答えてくれた
女は何か喚いていたけど
それを無視して次の質問が来た
「その子供と犬はなんですかー?」
「犬じゃなくて狼ねー?
弟と使い魔のフェン君でーす」
そういえばフェン君使い魔だった
もう家族の感覚だったわ
さすられて大分マシになったので立ち上がり黒板に持たれる
まだ座れねぇのかなー
「彼女や好きな人はいますか?」
「彼女はいないけど皆好きな人は居まーす」
「属性は何ですか!?」
あ、そういえば何使おう
「俺は、闇」
「俺は、闇と火ー」
「俺は、闇と水かなぁ?」
「あ?俺?
あー、水と火と雷」
ビル君は闇以外は人間じゃあり得ないもんねぇ
俺が3つ言ったからなのかクラスがザワッとした
「ギル先生、もう座っていいですか?」
「あー、いいぞー」
そう言われたので一番後ろの席に行き
ボックスから出したように見せて机を作った
俺の右隣がサタン君
俺の左隣がビル君
俺の前がマオ
そして膝の上に紅とフェンが居る
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