第4話

「こう、俺に力を注ぐイメージでやってみ?」


マオの手を握り言われた通りやってみた


ドドドドド


「ふぇ?え?えぇえええええええ」


言われた通りやってみたら

マオに大量の水が降り注ぎました、はい


部屋が水没しないようせっせとビル君が吸い込んでるけど

水の勢いやばいよね


「千ー!水止めなよ!

マオ死んじゃうから!!」


止まれ!と思うとピタッととまり

ビル君が吸っていたおかげでようやく床が見えはじめた


気絶しているマオもね…


「千の場合具体的なイメージ伝えないとダメみたいだなー

お前の力をマオに分けるイメージでやってみ?」


サタン君に言われた通り

倒れているマオの手を掴み力がマオへ移動するイメージでやってみた


「ふぎゃっ」


光と共にマオの変な声聞こえたかと思うと

トライバルができている右腕とは逆に

左腕に蝶のタトゥー


「出来たーーー!」


俺がガッツポーズをしてると


「何か魔力増えたんだけど」


マオが不思議そうに俺を見ていた


「あー、魂の契約っぽいからじゃね?

普通の契約だと俺たちの力も制限されるし

魂の契約出来る人間も限られてるが

千だからMaxの力も出せるし

千の魔力のおかげなのかUPするんだよな」


サタン君もよくわからないようだった


当の本人は、学生服から着替えようと服創造してました


「んー、フードが付いたコートっぽいの4人分

動き易いジーパンに黒のティーシャツ出てこいや!」


出てきた服を着て色違いのコートをみんなに投げた


フェンはコート着れないから首輪もどき付けた

大きさが変えれると書いてあったからデカさは自動調整出来る様にした


因みに俺は黒のコート

マオは青

サタン君は灰色

ビル君は紅色


フード被れば顔も見られない様にしといた


「うわー、不審者過ぎて…」


「でも何かお揃いっていいよなー」


サタン君がそういうので真っ黒なピアスを人数分出してみた


「あっ、ちょっとそれ全部貸して」


サタン君にピアスを渡すと一瞬ピアスが光った


「はい、いいよー」


そう言ってみんなに配った


「何したの?」


「あぁ、どうせずっと此処にはいねぇじゃん?

人間の場所行くなら魔力抑えねぇと死んじゃうし」



そういうものなのかとピアスを付けた



バンッ


「魔王さまっ、って此処凄い魔力の密度が高いんですけどっ

キツイっす」


そう言って壁にもたれかかる男


「千、これ付けて」


そう言ってブレスレットを渡された


「えー、俺だけならやだー!!!」


友達とお揃いとかしたことなかったし!

付けるならお揃いがいいし!!


フンッとそっぽを向くと何かビル君に頭撫でられた


「ほら、みんな付けたから付けなさい」


皆が付けたよと腕を俺に見せたので渋々付けた



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