嫁とり兄さん

 桃姫さんのお兄様、桃鬼さん。

 推定年齢20歳。身長はおよそ190cm。

 学校に行っている様子はなく、いつも部屋に居る。

 俺の幼馴染みとずっと部屋に籠っている。

 お兄様との接触は食事の時のみ。

 お兄様の部屋は魔法の部屋だ。

 暑い時期は涼しく、そして、テレビ、パソコン、ゲームと電化製品がところ狭しと並んでいる。

 電気の稼働する音が耳に痛い。

 キクマはこの音が痛くないのだろうか。

 パソコンは便利だ。

 色んな事が調べられる。

 お兄様は俺に色んな物を見せてくれた。

 海外の景色や、「動画」や「制作された」ゲームや動く絵。「言葉」なんかを入力したらそれに関連する事柄がズラリと出てくる。

 お兄様の「サイト」も見せてもらえた。

 例の、お兄様が撮影した桃姫さん(ついでにキクマも)を見せて貰えた。

 桃姫さんの制服ではない「制服」を着た桃姫さんがスカートの左右の端を摘み上げて恥ずかしそうに此方を見上げている「誘惑少女」や、寝っ転がって、魚取り網みたいなのを履いた足先を此方に向けた「優等生だけど不真面目です」なんかは思わず床に顔を張り付けて悲鳴を上げてしまった。

 (男としては俺の前で「不真面目」になって欲しい!!)

 お兄様は天才なのだ。

 しかし、お兄様と桃姫さんは殆ど口を利かない。二人の間には湿気を帯びた重苦しい匂いが漂う。俺には入り込めないナニカがあるのだ。

 お兄様のサイトのキクマは「ギャル系鬼っ娘」として人気が出たとかで、キクマは自分をお兄様の「最強ヨメ」なのだと鼻を膨らませながら話してくれた。

 俺にはキクマの変化を止める事は出来ない。キクマは強く居る事より好きな相手の為に生きる事を選んだんだ。

 変化していく幼馴染みに寂しさを感じながらもそれでも喜ばなければと言う気持ちを持った。

 俺も一つ大きく変わった事がある。

 「発情期」を「発情期」として迎えた。

 毎年喧嘩で誤魔化してきたこの熱を本来の意味に使った。

 そして、その日以来桃姫さんが俺の寝床に潜り込む事は無くなった。(少し寂しい。)

 が、桃姫さんを全て手に入れた気がした。

 その結果、桃姫さんの抱える悩みにも気付けた。

 お爺様とお兄様の間で揺れ続ける桃姫さん。

 お爺様の事が嫌いだと言ったお兄様。

 俺がどうにか出来る問題ではないんだろうが見て見ぬフリも出来ない。

 そして、気になる事がもう一つ。

 桃姫さんの幼馴染み、幸結さんの後ろに視えた鬼。何処へ行ったのか、何処に居るのか、気配さえ感じないがキクマはもうきっと力にはなれないだろう。

 

 俺はもう自分の金棒を箸の様に指先で操れるようになっていた。

 軽くて物足りない。

 鎖付きのキクマの金棒は屋敷の何処かで錆び付いている。

 俺は発情期以降、桃姫さんを学校まで迎えに行く様にしている。

 あの不穏な鬼がいつ現れるとも限らない。

 金棒を背に(ここに陽溜が居ればオシャレなチェーンでも付けて貰ったのだが今は縄で縛るしか思い付かなかった。)、ニットを被る。

 ここに来た時履いていた草履はもうボロボロで履けなくなってしまい、代わりに桃姫さんがスポーツシューズを買ってくれた。とても軽くて履き心地も良い。

 靴を履くには靴下を履かなければならなくて、手間だと思ったがそれにも慣れた。

 ハーフパンツからパンツにも変わった。

 元々オシャレは好きだった。

 お兄様のパンツは細くてやはり入らなかったが意外にも閃吾のパンツが履けた。

 閃吾から「要らない」パンツを沢山貰った。

 凄く気に入ったダークブラウンのパンツがあったのでそれは無理矢理奪った。

 尻のポケットに「海外の民芸刺繍」が施されてある。それがとても格好いいのだ。

 今ではキクマとより閃吾と居る時間の方が長い。

 相変わらず閃吾は怖がりで気弱だが、真面目で優しい。

 サカタンにも忠実だし、自分を「モテる」と言わなくなった。

 閃吾が桃姫さんに、でなく、俺に用事で家に来る事が嬉しい。

 学校に行くのは、桃姫さんに会えるのは勿論、閃吾にもサカタンにも会えるから進んで行った。幸結さんの事も気に掛かった。

 「ただいま!モモタロー!」

 校門の前で閃吾が軽く手を挙げてくる。

 その手に手を当てて

 「おかえり!閃吾!」

 そう返す。  

 「今日のパンツ、僕から奪い取ったヤツじゃん!」

 目敏く見付けた閃吾が笑う。

 「このベルトに合ってると思わねぇ?」

 編み込まれた革製のベルトを見せると

 「それも僕のだよ!!」

 とベルトを掴まれた。

 二人で大笑いしながら帰路に着く。

 サカタンは寮に住んでいるので途中で別行動になるが、閃吾はちゃんと寮まで送る。

 桃姫さんと俺と幸結さんだけになる。

 少し会話が途切れたが、幸結さんの瞼の上と唇に相変わらずキラキラしたのが付いていて、眼の周りを縁取っているのが黒ではなく紫なのに気が付いて

 「それ、良いですね!

 オシャレだ!」

 すかさず褒めた。

 褒めた後、他の女性を褒めてはいけないと言うサカタンの助言を思い出し思わず口を抑えた。

 「いつも視てる訳じゃないんですよ?

 俺、結構オシャレ好きで、オシャレな人を見るのも好きなんで…。」

 上手く誤魔化せただろうか。

 幸結さんは力なく薄く微笑うと「桃姫はメイクしないからね。メイクの力で綺麗に見えてるダケよ。」少し自分を卑下する言葉を口にした。

 桃姫さんの顔色を伺う。

 桃姫さんはフォローする様に

 「私にもメイク教えて欲しいよ。

 幸結っていつもどういうの買うの?いつも上手に買ってくるから羨ましくて…。」

 そう言葉を続けてくれた。

 幸結さんは俯いたまま 

 「とんなに可愛く飾っても、好きな人から『可愛い』って言われないと嬉しくないよね…。」

 ポツンと呟いた。

 俺と桃姫さん、二人で顔を合わせる。

 「私…小学校の頃から閃吾が好きだったの。」

 (あの色白の軟弱を!?)

 それは心の中で叫んだ。

 「桃姫は閃吾に興味ない感じだったけどクラスでも学年でも、先輩にも人気あって、いつも気が抜けなかった。

 唯でさえ私に勝ち目は無いと思ってたけどまさかあの、男みたいなサカタンに取られるなんて思ってもみなかった…。」

 花火の日の幸結さんの言葉を思い出す。

 「上手くいかないと思ってたのに…。」

 幸結さんの言葉には悪しき感情が含まれていた。

 「幸結さんの名前はどう言う字なんですか?」

 尋ねると幸結さんは心ここにあらずの表情のまま「幸せを結ぶって書くのよ。」

 余り関心無さそうに答えた。

 「きっとその通りになりますよ。」

 根拠は無かったがそうであって欲しいという願いを込めて、心を込めてその言葉を送った。

 家に帰る迄、桃姫さんと二人、触れ合いそうな手をそのままに「夕飯は何か」とか「今日の特訓について」を語る。

 最近、桃姫さんの頭の位置が低くなってきた気がした。

 彼女の後頭部を見詰めて、左右に揺れる髪を見詰めて、少しだけ大人になれた気分がした。

 

 家に付くと、珍しくお兄様が玄関で待っていた。

 「少し時間を頂戴出来まいか?」

 桃姫さんが口を開けるより先に、「是非!」と口にした。

 居間の円卓にはお爺様とお婆様といういつもは見られない顔ぶれが並んで座っていた。

 桃姫さんに促されて、俺は桃姫さんの隣に正座した。

 俺の左隣にはキクマ。

 キクマは幸結さんみたいなキラキラを瞼の上に塗っていた。

 偽物のまつ毛は瞬きする度に蝿取り草のように上下した。

 「さて、今日集まってもらったのは他でもなく、報告があったからでござる。

 我がヨメ、菊美氏と正式に籍を入れる事に致した。」

 お兄様の言葉にキクマは頬を染める。

 「仕事もしとらんクセに何が『籍を入れる』じゃ。」

 「お兄ちゃん!本気なの!?」

 二人の疑問は俺にもあったが「仕事」の概念の元々無い俺にはそんなに悪い話のようには思わなかった。

 何よりキクマが嬉しそうだ。

 「仕事なら励んでいるでござるよ。

 今は我がヨメの写真集を出し、それが結構な収入源となっているで候。

 小生、我がヨメをプロデュースして、ネット小説を行く行くは書籍化する道を極める事に決め給うた。」

 部屋に閉じ籠って何をしているのかと思えばそんな事をしていたのか…。

 キクマは時々、「エヘヘ」と笑みを零しながらお兄様の腕に腕を絡めた。

 「阿呆か!」

 お爺様の吐き捨てるような言葉の後、キクマが身を乗り出した。

 「アタシ、赤ちゃん出来た。」

 それには俺が一番驚いた。

 鬼ノ国にはキクマの帰りを待つ肝っ玉母ちゃんと、街一番の大工職人で、キクマを誰よりも愛している父ちゃんが居るんだ。

 「キクマ、両親には伝えないつもりか?」

 正座の上で握られた拳が汗でグショグショになっていた。

 「アタシ、散々悪い事して心配ばっか掛けたからさ!」

 軽く嘲笑うキクマの言葉にお爺様が机を叩いた。

 「今迄育てて貰った恩義を仇で返す気か!

 子供を心配せん親が何処におるんじゃ!たわけが!」

 お爺様の言葉に今度はお兄様は恨み言を呟くように、お爺様を睨み付けながら

 「母さんは桃実だけを連れて出てった。

 父さんは小生に運動神経なんてまるで無いのが判って居ながら小生に毎日剣術を教えようとした。小生はそんな事望んでいないのに…小生の願いを聞いてはくれなかった。

 小生が物書きに才能があると認められても、学力でどんなに良い成績を出してもあの男は小生を褒めぬ愚か者であった。

 挙げ句、妹の桃姫の方が筋が良いとか言い出して…あんな男、死んで良い事この上なかった。

 ずっとずっと願っていたでござるよ。

 あの男に制裁を…、あの男に天罰を…。」

 なんだろう。お兄様が二重に視える。

 靄がかかったような、重なったような…。

 しっかりと照準を合わせる様にお兄様を見詰める。

 「桃太郎!何桃オニィ睨んでるんだよ!

 文句あるなら口で良いなよ!」

 キクマに言われて焦点がブレた。

 喉元迄出かかったのに思い出せないようなもどかしさに似ている。

 「俺はキクマに一番近い存在だからキクマが幸せになってくれるならそれが一番良いと思うよ。良い話だと思う。

 お前みたいな手の付けられない問題児が母ちゃんになるんだもんな。それをさせたお兄様はやっぱり凄い人だと改めて尊敬するよ。」

 キクマは又、頬に手を置いて「エヘヘ」と笑った。

 前方に身体を傾けるクセのあるお兄様の長過ぎる前髪から細い瞳が見えた。

 笑っていた。

 「お兄様が、お父様やお爺様と何があったのかは知らないけど過去を憎んで生きていくのは物凄い荷物じゃないかな。

 俺だってこの金棒、何度重くて棄てようと思ったか…。それでもこれが鬼の証だし、俺の武器である事は確かだからって持ち続けてる。

 今ではお爺様のお蔭で苦にもならなくなった。」

 さっき迄鬼の形相だったお爺様が顎を撫でている。

 怒気は消えたようでホッとした。

 「お兄様、お兄様は俺には到底敵わない博識で学があります。きっと閃吾やサカタン、幸結さん、桃姫さんが束になっても敵わない。

 それ位学問に励めたのはお父様を見返してやろうという強い意志でした。

 だから自信を持って、前に進んでください。運動神経が無くても貴男は強い。

 その強さは俺やキクマが良く知ってる。

 だからお兄様、キクマの為に、産まれてくる赤ん坊の為に恨み辛みを自分の糧に変えてください。

 どうか、どうか、お願いします!」

 俺は頭を畳に擦り付けた。

 きっと角で又、畳に傷が行っただろう。

 「小生は常に冷静でござるよ。

 悪いのは周りの環境、それだけでござる。」

 根本的には解決はしていないんだろう事はお爺様の渋い顔を見れば一目瞭然だった、が、台所から大きな盆を持って現れたお婆様に救われた気がして、俺は飛ぶ様にお婆様の元へ駆け寄った。

 「俺!持ちます。

 何スか?美味しそうですね!」

 椀からユルリユルリと湯気が上がっている。

 「即席のおしるこよ。

 お目出度い事だものねぇ。本当は紅白で出来たら良かったんだけど…今日は白一色。

 ごめんなさいねぇ。」

 優しい笑顔のお婆様、やっぱり大好きだ。

 「赤い団子ならキクマの頭の上に乗っかってます。

 白い団子で上等ですよ。」

 俺は椀をそれぞれの前に並べた。

 お婆様はその後から箸を配っていく。

 お兄様は椀を取り、立ち上がろうとしたので俺がその手を取った。

 全身の毛が逆立つような悪寒を感じた。

 「お兄様、これはお兄様の祝いの席です。

 主役がいないと務まらない。

 皆で頂きましょう?」

 暫く、お兄様は動かなかったが観念した様に尻を戻した。

 嬉しかった。

 桃姫さんに視線を送ると桃姫さんも微笑み返してくれた。

 その日、俺とキクマが来て初めて皆で丸くなって食卓を囲んだ。

 「俺は充分強いから良い」キクマが言っていた言葉を思い出す。キクマはあの時から自分の妊娠に気付いていたのかもしれない。その上であの言葉も出たのだ。「子供を護るには充分強い」と。俺は一生キクマに敵わないだろう。女という存在に、敵わないだろう。


 食後、お兄様に感じた悪寒の正体が知りたくて白い敷石の敷かれた庭に出て物思いに耽っていた。

 「人の欲と念は悪い物を呼び寄せる…。」

 背後からお爺様に声を掛けられ振り返った。

 甘い桃の香りに幾重にも重なった重厚な香り。お爺様の生きてきた証だ。

 「お兄様が二重に視えました。」

 お爺様は深く深くため息を付く。

 「アイツは何かに取り憑かれておる。

 わしはアイツが気持ち悪くて堪らんのじゃ。」

 手に触れた時の悪寒を思い出す。

 その事だろうか。でもそれはお兄様のせいじゃない。

 「否定しては駄目です。

 何に憑かれようが中身はお爺様の愛しい孫です。」

 厳しかったお爺様の目元が緩んだ。

 「お前は鬼には勿体無いくらい真っ直ぐな良い子じゃなぁ。

 お前がうちの跡取りならどんなに良かったか…。」

 一気に顔が赤くなる。

 「え?それって…

 桃姫さんの婿に来ても…」

 「家に鬼が二匹も要らんわ!」

 言い捨てられた。

 「アレの正体は何かのぅ?」

 お爺様が遠くを睨み付ける。

 「判りません。

 でも、俺、花火の日、幸結さんの後ろを彷徨く鬼を視ました。」

 お爺様が俺を見据える。

 「誠か?」

 「はい。間違いありません。

 でもその後、行方を見失いました。

 今は探している所です。」

 お爺様の視線から逃れるように首部を垂れた。

 「鬼が…。」

 お爺様の呟きに誘われる様に俺も視線を遠くへ向けた。

 濡れた草木の青い臭いだけが鼻腔をくすぐった。

 庭に立ち尽くしながら、今日はこのまま水を浴びて離に戻ろうと、井戸に向かおうとした俺の鼻に愛しい桃の香りが漂ってきて縁側を振り返った。

 月灯りに照らされた、白い桃姫さんがもっと白く見えた。

 「外は冷えますよ。」

 俺は背中の金棒を下ろし、羽織っていたパーカー(これは俺が鬼ノ国から持って来た)を桃姫さんの肩に掛けた。

 その俺の首に桃姫さんが噛りついてきた。

 俺は噛まれた跡を押さえながら「え?」と素っ頓狂な声を出した。

 「さっきは有難う!

 格好良くて頼もしかった。」

 「いやぁ〜…」

 照れて頭をボリボリと掻く。

 透かし編みニットを着ている桃姫さんは寒そうだ。

 と言うより所々透けて覗く肌を意識してしまう。

 「桃姫さん…俺…この間桃姫さんの事めちゃくちゃにしちゃったから…

 桃姫さん、俺の事軽蔑したよ…ね?」

 あの蔵での事を思い出す。

 「まさかっ!」

 一気に桃姫さんの体温があがったのが未熟な俺の鼻でも感じ取れた。

 「私…嬉しかったんだよ?あんなに必死に求めてくれて。

 桃太郎くん、普段茶色い眼なのに、茶色い所が猫の眼みたいに細くなって、周りが金色になってたんだよ。

 凄く綺麗だった。」

 桃姫さんが俺の手を取った。

 暖かい。さっきまでの緊迫した空気は何処かへ消え飛んだ。

 「鬼は発情期しか発情しないの?」

 桃姫さんの頬が、唇が、赤く染まっている。

 「まさか!桃姫さんの事考える度、いつでも準備万端で…。」

 言いたい事はもう判っている。

 辺りを見渡す。

 蔵は遠い。

 離にはお爺様がもういらっしゃるだろう。

 「菊美ちゃんが羨ましい。

 私も桃太郎くんの赤ちゃん欲しい。」

 それは流石に大胆発言が過ぎる!

 「俺、今、お爺様に婿入り却下された所なんで…。」

 苦笑して見せる。

 「諦めるの?」

 真剣な桃姫さんの瞳を見返す。

 「諦めない。」

 そうだ。諦めてたまるか。

 桃姫さんを抱きかかえて、座敷の奥に消えた。

 二度目の行為は冷静に、愛している、という気持ちをこれでもかって位込めた。


 



 

 

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