第3話 3 怪人百面相

 校内は喧噪に満ちている。ハンス・ノイラートは教室の窓辺に置かれた椅子に座り、中庭を眺めていた。今はワイシャツの替わりにティーシャツを着ている。この衣服はクラスメイト数人がデザインを決定し、業者によって製造されたもの=赤色の生地/所属する組の名前の印。

 中庭にはクラスの出し物である出店が立ち並ぶ。その店先では校内の生徒や外部の参加者たちが行列を作っている。また、先程から校内放送がひっきりなしに続いている。その内容は演目のお知らせや紛失物の情報が大半で、時折迷い子に関する情報が混じっていた。

「ずっとそこにいるけど、なんか見ないの?」

 クラスメイトの一人=男子生徒が声を掛けてきた。今し方、クラスの出店から帰ってきた様子で、その顔には疲労の他に充足感が見て取れた。

「ご苦労様。今のところは此処にいるつもりだよ」

「体調悪いのか?」

「そういうわけじゃない。朝一で働いたから文化祭の雰囲気に乗り遅れるみたい」

「疲れてるわけじゃないならさ、シフト入ってくんね? 丁度昼時だってのに人が足りてないみたいだ」

「お安い御用だ」

 そう言うと、ハンスは椅子から立ち上がり、必要な荷物を持って教室を出て行った。


 手伝いを申し出たハンスを、クラスメイトは歓迎した。彼らのクラスの出し物=焼きそばを作成する男子生徒はハンスに売り子を手伝うよう告げた。ハンスはその言葉に応じ、列を成す客を相手に売買を成立させていった。

 順番の回ってきた少女達はハンスと対面した。すると、傍らで働いていた男子生徒がハンスの前に体を割り込ませ、彼女らに注文を訊ねた。ハンスは状況を確認後、彼の持ち場であった場所に入り、これまで同様に注文を捌いた。

 一定時間働くと、クラスメイトから「お疲れ様」と声を掛けられた。次の時間帯の面子が順次持ち場についていった。お礼として焼きそばを一つ貰ったハンスは、それを片手に持って校舎裏へ向かった。


 校舎裏は人気が少なかった。係などを理由に行動する生徒や、劇の練習に励むクラスがあったくらいだった。ハンスは集団と距離を取り、校舎に隣接する石段に腰掛けた。

 喧騒を余所に焼きそばを口に放った。その動作を幾度か繰り返し、プラスチックの容器が空になった。ハンスは所持していたポケットティッシュで口元を拭い、自動販売機で購入しておいたお茶を飲んだ。蓋を閉め、ペットボトルを脇に置いた。ハンスは両膝に腕を預け、顔を伏せた姿勢を取った。陽射しが反射することで、ハンスの頭髪は金色に輝いていた。

「すみません……さっきお店にいた人ですよね?」

 ハンスの傍に先程相手した客の一人がいた。顔を上げて、少女を見たハンスは「すみません。商品に何か不備がありましたか?」と訊ねた。

「あ、いえ、クレームとかではないんです。声を掛けたのは少し気になることがあって、あなたにそれを確認したかったから」

「そうですか。僕に答えられることならば、どうぞ」とハンス。

「ありがとうございます。その、ですね。最初、私達を接客していたのは先輩だったのに途中で他の人に替わりましたよね? ああいうことされたら、普通は嫌な顔するものじゃないですか。けど、先輩はそうじゃなかったように見えたので、内心どう思っていたのかと」

 質問を投じた少女は真剣な様子でハンスを見ている。当の相手は中空に視線を置いたまま、言葉を紡ぐ。

「不都合というものが無かったからだと思います。彼も元々接客をしていましたから、場当する場を入れ替えたに過ぎません。一般的に自分の持ち場を奪われる事は良い感情に結びつかないでしょうけど、僕にしてみれば役割は変わりありませんでしたから」

「だから、強引なやり方にも気分を害さないと?」

「一般的には、文化祭では皆、積極的に楽しもうとすると思います。彼の行動の意図についても、理解することは出来ましたから」

 少女はハンスの言葉を聞いた後、「先輩って変わってますね」と言った。ハンスは苦笑いという反応を示した。少女はハンスの隣に腰掛けた。

「私、糸川って言います。糸川心。先輩は?」

「ハンス・ノイラート」

「とりあえずこの他人行儀な話し方、やめません? なんだか疲れます」

 ハンスは了解の旨を告げた。糸川は「どうも」と相槌を打ち、携帯電話を弄り出す。遠くから吹奏楽部の演奏が響いていた。ハンスは秋風に身を委ね、青々とした大空をぼんやりと眺めていた。

 糸川は溜息を吐いた。断続的に鳴る携帯電話の通知音にうんざりしたようだった。

「先輩の携帯電話、全然鳴りませんね」

「個別で連絡を取り合う友人に乏しいからね。必要な連絡事項については大抵、所属する全体グループに発信されるメッセージで済む」

「寂しいとか思わないんですか?」

「特には」

「やせ我慢って感じでもなさそうですし、この場合は憐れが適切かもしれませんね」

「そうだね。贅沢を知らなければ、窮乏を恨むこともないだろう」

 糸川の物言いに対し、ハンスは腹を立てる様子もなく、質問に返答していた。

 会話が途切れると、ハンスは立ち上がり、「そろそろ教室に戻るよ。文化祭、楽しんで」と言った。糸川は慌てて立ち上がり、彼を呼び止めた。

「あの……連絡先交換しませんか? せっかくの縁ですし」

「やめておこう」

 拒否の意思表示を行い、ハンスは校舎に入っていった。


 翌朝。外部からの参加者の入場可能時間の迫る頃合い。ハンスはクラスの出し物=焼きそば屋台へと足を運んでいた。そこで、数人のクラスメイトとともに開始の準備に努めた。昨日=文化祭初日の片付けを行っていたハンスはどこに何をしまってあるか、道具や材料の不足も把握しており、登校時に購入しておいたので、準備は滞りなく完了した。

 ハンスは教室から運び出していた椅子に腰掛けた。コンビニで購入したパンの袋を開け、内にあるパンを齧った。その傍ではクラスメイト数名が会話に花を咲かせていた。

「ノイラート。午後に体育館でライブあんだけどさ、見に来いよ」

 或る一人の男子生徒がそう言った。ハンスは「そうなんだ。分かった」と返事した。

 中庭には続々と人が増えてきていた。子連れの親や、私服の少年少女が人の流れに沿って歩いていた。

「そろそろ作り始めようか」

 クラスメイトは各々の作業に入った。ハンスも具材=野菜を切り始めた。


 午後に差し掛かる頃。教室で暇を過ごしていたハンスだったが、体育館へ移動した。館内は暗幕で仕切られており、全体的に暗く、ステージ=舞台上のみ照明が当てられていた。

 パイプ椅子が列になって並べられていた。閑散としており、空席が目立った。観客の大半は前方に集中していた。ハンスは後方の席、それも列の端に腰掛けた。

 舞台の上では司会が次の演目について説明していた。一年生の或るクラスは童話を現代的にアレンジした劇を演じるようだ。会場の拍手とともに開始した。ナレーションとともに主役であろう少女がスポットライトを浴びた。手作りの衣装を身に纏い、自然な様子で台詞を語っていた。

「凝ってますね」

 いつの間にか隣に座っていた糸川は劇に対する第一印象を口にした。私服という恰好で、手には文化祭のパンフレットがあった。

「演劇の経験者か、ちゃんと指揮を執った者がいたか、或いはクラス全員で団結したか。いずれにせよ、見ていて面白いね」

 高品質の作品の成立要因について、ハンスはあれこれ理由を挙げたが、事実を断定する真似はしなかった。

 劇は二十分ほどで終わった。閉幕と同時、拍手の音が重なり、体育館に響き渡った。ハンスもまた拍手を送った。

「先輩、演劇に興味あるんですか?」

 視線は舞台に固定したままだが、司会の話に然程関心を見せず、糸川は訊ねた。

「いや、全く。此処に居る理由は他の演目を見るためだったよ。糸川さんこそ、二日連続で来る程度には関心があるようだね」

「違いますよ。目的は劇でも、文化祭にもないです。昨日、素直に連絡先の交換に応じてくれたら、今日も足を運ぶ必要はなかったのに」

「そうなの? それは手間を掛けさせたね」

「そう思うなら教えてくださいよ」

 意地らしく強請る糸川に苦笑するハンス。

「なんとなく事情がありそうだから、安請け合いは出来ない。軽はずみな行動が互いを傷付けかねない。それは僕としても遠慮したい」

「分かります?」

「糸川さんの行動は一般的でないからね。強引で、性急だ」

「それじゃあ……私について説明すれば、納得してくれますかね」

「内容次第だろう」

 舞台の上では次の団体が登壇していた。彼らは男女数名のグループで、各々の役割を示す楽器を携えていた。その中にはハンスと同じクラスの者もいた。彼らのうちの一人はマイクを持ち、この日に向けての苦労や努力を笑いを誘う形で語り、会場を沸かせていた。司会の生徒も楽しそうに笑っていた。

 ハンスも糸川も、その表情筋に目に見える変化はなかった。


 演奏が始まった。曲は流行りのものを採用したようだ。テンポの良い曲調だが、伴奏の自己主張が強く、歌声が浮いていた。観客は合いの手などを入れて騒いでいた。

「私、人が怖いです。人が嫌いです」

 糸川の呟きは会場の騒ぎに掻き消されることなく、ハンスの耳に届いた。

「人の或る一部分ではなく、全体的に余すところなく、ありとあらゆる状態が恐ろしい。平気な顔で人を騙すとか、殺人すら厭わない暴力性だけでなく、自分の家の子には優しく、他人の家の子に厳しいところとか。自分の子には厳しいわりに、自分には甘いところとか」

「主に二面性の話?」

「どうでしょう。素晴らしい結果を残すアスリートも、その成長過程で多くの競争相手を踏みにじってきたと思いますけど、それはスポーツだから仕方ないという意見もありますよね? 私、勝者や敗者だけでなく、この擁護する人、非難する人も怖いし、関わりたくもないくらい反吐が出る思いを抱くんです。勝者は他者の痛みに無関心か、自分たちの都合を優先するクズなわけで、敗者は弱いし、言い訳するし、擁護する人は厚顔無恥で保護者面するし、非難する人は物事を一面的に捉えたり、高圧的だしで、」

 糸川は舞台に視線を向けた。

「あの人達、人の作った曲を利用して恥ずかしくないんでしょうか? どうせ許可も取ってないでしょうし。けど、こうやって文化祭で一々許可が云々言う人もウザいです。でも、どうして当事者でない人の意見ってウザいなあって思うのかな。……ていうか、マジで下手くそですね。声はカスカスだし、音もてんでバラバラだし。それで盛り上がれる人たちも頭おかしい。なんてことを誰にも聞かれないような場所で、先輩にだけ言う私もそうです」

「成程。糸川さんの考えは最終的に自己批判に繋がるものなのか」

「だって、そうじゃないですか。悪口を言う人は不愉快です。私という人間こそ、私が意識する最多の不快。具体的な人物を挙げず、ただ特徴を列挙して、一方的に不満を漏らす人間を好きにはなれませんって」

 と、そこで糸川の呼吸は不規則になっていく。それを見て取ったハンスは「糸川さん、深呼吸しよう。はい、吸って……吐いて、」と言った。それを何度も繰り返していた。

「すみません。面倒掛けて」

「気にしないで。それより、ここは騒がしいから外に行こう。歩ける?」

 糸川はぎこちなく頷いた。ハンスは糸川に腕を貸して、歩行の支えとなりながら体育館を出た。秋頃とはいえ、人の集まる場なので熱気があった。ハンスは救護の係がいる正門受付に行くことを糸川に説明したが、彼女は首を振った。


 ハンスは自動販売機で冷たい水を購入し、彼女を人の来ない校舎の空き教室に連れて行った。椅子に座らせ、水を渡した。

「横にならなくていいの?」

「もう大丈夫ですよ。さっきはびっくりしただけですから」

 それで体調を一時的に崩したと言った糸川。ハンスは相槌を打ちながら、彼女の様子を見た。

「ありがとうございます、先輩。あそこで倒れていたら、大事になっていました。色んな人の負担……お世話にもならないで済みましたし、文化祭を壊さないでいられた」

「元はと言えば、僕に責任があることだから」

「けど、わがままを聞いてもらいましたから。親からは外出を良く思われていないので、友達がいるならともかく、一人でいたときに倒れたなんて知られたら、あの人達の過保護に拍車が掛かるところでした」

「僕もいる。糸川さんは一人じゃない。もしものときは、」

「押しかけるような真似しておいて変ですけど、家のことで巻き込みたくないんですよ。私が可哀想であればあるほど、近くにいていい人間は立派でなくてはなりませんから。もし先輩のことを知られたら、監視の目が厳しくなるだけでなく、先輩と会うのも難しくなる。先輩を傷付ける可能性もある」

 ここには少し離れて座る二人だけがいた。文化祭によって生じる音は空き教室には殆ど届いていないようだった。

「糸川さんは自分が傷付いてもいいって、死んでもいいって思っているのか」

「そんな大袈裟じゃないですよ。本当にそう思っていたら、先輩に近付きませんもん」

 糸川は照れくさそうに笑った。ハンスは何も言わなかった。

「聞かないんですね」

「話の内容からおおよその理由は推測できる」

 ハンスは窓枠の向こうに広がる青に視線を向けた。

「先輩って人間ですか?」

「そのつもりだ。けど、君の目には怪物に映るようだね」

 糸川は一笑に付し、「まさか。怪物は、むしろ私達の方です」と言った。冗談交じりの言葉だったが、いやに室内に響いた。

「それにしても、学校選びに失敗したなあ。ここに入学しておけば、早い段階で先輩に会えたのに」

「別に同じだろうと、話すとは限らないよ。僕のことを先輩と呼ぶということは学年が違うことが分かる。けど、これまでの学校生活で僕が他学年の教室に出向くことや、後輩と接する機会はこれまでに一度も無かったから、遭遇すら難しいと思うよ」

「いやいや、私の人を見る目を甘く見ないでください。先輩のおかしさは一目で分かりますから、見掛け次第、交流を持ちます。まあ、結果的に此処で会えたのでいいんですけど!」

 自信があるのか、糸川は語気を強めて語った。

「先輩って文化祭の大半を一人で過ごしていたようですけど、友達が乏しいどころか、一人もいないということですか?」

「そうだね。少なくとも、いつも一緒にいる固定的なメンバーはいない」

「仕方ないですねー。はい!」

 糸川は元気よく手を差し出してきた。もう一方の手には彼女自身のものがある。

「まだ諦めていなかったんだ」

「これまでの話の流れで、一体どこに諦める理由があるんですか。先輩が人との交流に乏しいことは分かりましたが、だからってそれは私と交流しない理由にはならないですよね?」

「前途多難だ」

 ハンスは観念した様子でポケットから携帯電話を取り出し、糸川に渡した。

「潔いところは感心に値しますよ。あっ、パスワード」

 携帯電話を受け取った糸川は気付いたことを口にした。ハンスは自身の携帯電話にパスワードを掛けていないことを説明し、事態の推移を眺めることにした。

「不用心ですよ、それ」と言いつつ、糸川は彼の携帯電話を操作する。連絡先の交換を手間取ることなく簡潔に済ませ、ハンスに返却した。ハンスはそれをポケットにしまった。

「私からのメッセージは確認後、すぐに返信するように。無視は駄目ですから」

「そんなことしないよ。可能な限り、対応する」

 ハンスは時計を見た。

「そろそろ出店のシフトの時間だ。作業の引き継ぎもあることだし、今日はこのあたりにしよう。帰るなら、正門まで送るけど、どうする?」

「そうですね。先輩が相手してくれないなら留まる理由もありませんし、帰るとします」と糸川は言った。

 二人は正門まで歩いた。バス停に並ぶ彼女を確認すると、ハンスは来た道を引き返していった。


 文化祭の一般開放の終わりを知らせる放送が鳴った。市民はそれぞれの家に帰り、終始騒がしかった校内は落ち着きを取り戻していった。

「売れたねー」

 喜ばしいとばかりに笑みを浮かべる女子生徒。未使用の紙皿や調味料を一枚のポリ袋に乱雑に纏めていた。

「暇だけどな」と答える男子生徒は面倒な様子で出店の道具を片付けていた。

 ハンスはそこから少し離れた場所にある水道で鉄板を洗っていた。洗剤とたわしで焦げ跡と苦闘しており、その進捗は芳しくない。彼の傍では調理器具を洗う生徒達が居り、一様に黙々と作業に従事していた。

 クラスメイトのところに戻った頃には片付けは殆ど終わっていた。教室から運び出していた机や椅子に腰掛け、漫談に耽っていた。ハンスは鉄板を箱に詰め、駐車場にいるリース業者の下へ向かい、返却した。

「お、帰ってきた。よーし、机運ぼうぜー」と言った男子生徒の号令により、戦力として駆り出されたハンスは休む間もなく、校舎三階の教室と中庭を何度か往復することになった。

 自由解散のため、教室に残っている生徒は多くなかった。片付けを終えたハンスは鞄を手に取り、教室を出た。廊下を歩いていると、途中でクラスメイト=男子生徒と顔を合わせた。

「帰るの? 後夜祭、花火上げるらしいぞ」

「そうなんだ。いいね。まあ、今日は疲れたし帰るよ」

「お、そうか。またな」

 ハンスは下駄箱へ向かった。帰りのバスは学生で混んでおり、彼らは打ち上げについて語らっていた。

 自宅に到着したハンスは店で夕飯用に購入した惣菜パンを食し、シャワーを浴びた。諸々の雑事の後、ハンスはベッドに腰掛け、携帯電話を開いた。クラスのグループチャットは盛り上がっていた。内容は打ち上げのようだ。カラオケではしゃぐ様子が写真に収められ、チャット上に添付されていた。参加者は決して多くないが、写真で確認できる者達の表情は明るい。

 糸川からも連絡があった。色々な内容を含む文であったが、要約すると『これからよろしくお願いします』となる。ハンスは『こちらこそ』と返信を打った。そして、それきり机に向かうのだった。

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