凡人の英雄戦記

中野エル

第1話

「やめろ…やめてくれぇぇぇぇ!」

そんな叫びとぐちゃぐちゃという妙な音で目が覚めた、まだ夜中の三時だった、気になって一階に下りてみると、床には血が垂れていた

「うわぁぁぁぁぁ!」

と思わず叫び、床に垂れていた血に滑り階段の角に頭をぶつけた。

そのまま気絶してしまったのか起きた時にはもう朝だ、幸い頭には傷ができていなかった。

先のことがあったのか、足は自然とリビングに向かっていた、リビングのドアを開ければいつもの日常があるはずと信じていた

「お、おはよおー」

弱い声音で言いながら恐る恐るドアを開けながら言うと、視界に入ったのは親父と母の頭と、母の肉を貪る"黒いなにか"、

「あぁ、あああ」

叫びそうになった

吐き気を抑えてその場から逃げた、あの場に居続ければ自分も殺される、そう思いガムシャラに走った、足音に気づいたのか、リビングからその"黒いなにか"が出てきて追いかけてきた

必死に逃げて家の外に出るが、家から出たところで追いつかれた、やばいと思い身を屈めた、黒い何かが俺に襲いかかろうとした瞬間上から何かが降ってきた、剣?のようなもをもった少女だ、いわゆるロリと言うやつか、あまりにも美しいのでつい見とれてしまったその黒い何かが死んでいるのにも気づかずに。

その視線に気づいたのか、その少女はこちらに振り向き

「大丈夫かい?少年」

といった、あまり状況を把握出来ていなかったが、頷くことくらいはできた、少女はそれを確認すると

「なら良かった」

と言って立ち去ろうとする

「あの!」

状況をようやく把握できた俺は少女を呼び止めた、彼女は止まり、首をかしげながらこちらを向き目だけで何?と問う。

「さっきの黒い怪物はなんなんですか!どうして人を襲うんですか!そのせいで家族が…」

俺は膝をついて泣いていた、彼女はそんな俺を見て声をかけた

「あれはナルクっていう、人の肉とを食べて生きてる種族なんだ」

「じゃぁ…君は…?」

そう俺が言うと彼女は勢いよく立ち上がり、胸を張りながら自慢げに言った

「私はのそのナルクを駆逐するための部隊の隊長さ!どうだ、かっこいいだろ!」

満足そうに彼女は笑っていた。

「ところで君は?」

「え?」

聞かれたことが理解できなかった

「君の名前だよ、教えてくれないかい?」

「えっと、政宗…伊藤政宗です」

「そうか、私は橋本結衣って言うんだ、結衣ってよんでくれていいよ!」

彼女は微笑みながら言った、そして彼女は何かを思い出すかのように言い始めた

「そうだそうだ、政宗くん、一つだけ提案があるんだけどさ、うちの部隊に入らない?行く宛てもないならさ」

いい提案だった、家族を殺したナルクとかいう怪物を殺せるなら…だけど何か、もう一つの理由がある気がする…復習以外の…

「一つだけ質問していいですか?」

「何?」

「俺のように、他にもナルクとかいう怪物に家族を奪われた人たちっているんですか…?」

彼女の顔がくもった

「ちょっとついてきて」

彼女は質問に答えずついてこいだけ言った。

彼女に言われるがままについて行くと、たどり着いた場所は何かの大きな場所だった

「ここだよ」

彼女は微笑みながらそういった、その微笑みには何か悲しいものがあった

中に入ると子供たちがいっせいに集ってきた

「ゆいねー」

「ガキども!来い!」

彼女にはさっきの微笑みはなく、笑顔だった

「この子供たちは?」

「ナルクに親を奪われた孤児だよ、まだ沢山この奥にいるよ」

「そうか……」

「奥の部屋に行ってきなよ、政宗くんきとも気が合うかもだしね、コラお前たち!このお兄さんを奥に案内してきなさい!」

そう言うと子供たちの目線が俺に集まった、俺はかがみながら一言

「よ、よろしくな」

といった

一人の男の子が俺のように服の裾を引っ張り

「よろしくね!お兄さん!」

と言い、他の子供たちも方に乗るなり手を引くなり色々としてきた、彼女は目だけで行ってきなと言い俺はそれに頷いた、子供たちに手を引かれるままに奥に行くと俺の背中に寒気が走った

「これ…何人いるんだよ…」

奥には何万の子供や大人がいた

「だいたいここには八万人くらいの私たちからの提案を拒絶したナルクによって孤児や家を無くした人達がいるんだ…私も…」

「だからって、多すぎだろ…!どうるんだ」

「え?」

「この子供たちはどうなるんだ」

「新しい親が見つかるまで、この施設でずっとクラスの、中には病気で死んじゃったり、家族を失った悲しみで自殺する人もいる」

「そんな、そんなのってあんまりじゃないか!」

俺の言葉には、微かに怒りが混じっていた、だが彼女は俺に優しい声音で言った

「それをなくすためにために私たちがいるんだよ」

彼女は俺にそう言いながら微笑んだ







ーーーーーーーーーーーーーーーあとがきーーーーーーーーーーーーーー

始めまして!ここまで読んでくださり誠にありがとうございます!まだまだ新人で文法もまだまだ全然出来てないので、これからの積み重ねでどうにかしていきたいと思います!どうぞこれからもよろしくお願いします!酷評などしてもらって構いません!てかどんどんしてください!

誤字脱字などがあればおしえていただけると幸いです!マジデ

P.s この小説、いつか自分の中で黒歴史になりそう

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