第2話 未婚 20歳 男

『こんにちは、20歳大学生のユウキです

。東京に住んでます』




今度は大学生か。なんかつまんなっ。



『みゆです。17歳です』

既読



『今何してたの?』



何そのどうでもいい会話。なんなん?マジ ?



『ラインしてた笑』

既読



『誰と?』



は?きっしょっ。



『え?掲示板で知り合った人と笑』

既読



『どんな人?』




なんかメンヘラっぽそう



『30代の人』

既読



『30代?嫌じゃないの?』



『全然』

既読




やっぱつまんなっ。何この会話。コミュ障かっつーの。あと、こいつ絶対童貞。女と普段話したことねぇからこんなくだらないことしか話してこねぇんだよ。マジだりぃ。



『彼氏でも探してんの?』




『そんなつもりではないよ』

既読





写真



『こんな俺でもいける?笑』



その写真は、眼鏡をかけたいかにもオタクっぽいな感じだった。かっこよく見せたいのか変なキメ顔してそれが逆に余計顔面をおかしくさせている。


そんなんで自分候補になるって思ってんの?ありえねぇー。



『うーんとね。私、顔では選ばないんだ』

既読



また出ました。私の得意な嘘。顔で選ぶ選ばない依然に彼氏はほしくないもんね。




『じゃあ、俺、候補に入る?』




…は?何この流れおかしい。やっぱこいつまともに女としゃべったことねぇんだな。よく、そんなんで年下の私と付き合おうとか思ったよね。別の意味に感激するわ。





『彼氏作らない主義なんですよね』

既読




『じゃあ、何でこんなのやってんの?』




はっ?お前にかんけーあっかよ。そんなの私の自由でしょ。何?勝手に彼氏面みたいなのして。ちょー腹立つ。もうめんどくなってきた。やーめよう。


ピコン。あっ、新しい人来た!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る