72話 雨の日の贈りもの
今晩は。先日の地震は大丈夫でしたか?東日本大地震から丁度10年ですね。今年が何事もなく終わればいいのですが……って、今年は始まったばかりですね。
本題です。数日前の、雨が降った日のことなのですが、その日僕はテスト勉強のために学校の自習室にいました。ふと外を眺めるといつの間にか雨が弱まっていて、夕日が差して綺麗で、もっと上を向くと色の濃い虹が。うおおめっちゃキレイ。テンション爆上がりになった僕はそのまま走って(迷惑)自習室を抜け出し、廊下も全力ダッシュで屋上へ。
でかい。
すさまじくでかくてきれいな虹。
雨降る屋上でも気にせず走ったので靴下はびしょびしょ。良い歳こいてなにやってんだって感じ。笑
小雨の真下で虹を見耽っていると、屋上の扉が開いて眼鏡先生が現れました。
「先生、虹めっちゃ綺麗っすよ」
「職員室でもちょうど話題になってたところですよ。綺麗ですね、色が濃くて」
「はい!なんか明日良いことありそうっすね!」
テンションが上がってるせいか満面の笑みでそう言ってから、ちょっと恥ずかしくなる。マスクしてて良かったわ、絶対今キモい顔してる俺。なんて考えている俺とは裏腹に眼鏡先生は
「やっぱり時瀬くんは文系ですねぇ……良い感性だと思います。あ、いや、理系の人馬鹿にしてるわけじゃないんですけど」
たしか理系か文系か迷ってましたよね、なんて言う眼鏡先生にびっくり。なんで担任でもないのに覚えてんだこの人すっっご。しかも眼鏡先生は僕のことをフルネームで覚えてるんですよ、尊敬です。
今時の先生は凄いですね、昔の先生知らんけど。結局、眼鏡先生は屋上の鍵を閉めに来たらしかったのですが、俺が虹に見惚れているので、先に他のところ閉めて来ますねなんて言って屋上を開けておいてくれたのでした。コッソリ写真を撮っていたのも普通にバレてて、ちょっと移動したところで
「時瀬くん、こっちからだとアーチが綺麗に写りそうですよ」
なんて言ってくれました。結局虹がデカすぎてレンズに収まり切らなかったんですけど、それはそれで、収まりきらないくらいの大きな虹が見られたということで逆にラッキーだと思っています。
その後その虹が消えるまで、僕は20分くらいずっと虹を眺めていました。
良い虹を見ました。
てな感じで、今回は珍しく青春の1ページ☆みたいなエピソードでした!今週もお疲れ様です。
それでは、今日は晩ご飯を作るのでこの辺で!おやすみなさい!
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