39話 VS母
こんばんは、夏休みに入ったので、友達のこっくんにドッキリを仕掛けたい青松です。いえね、もともとこっくんの誕生日にドッキリしようぜって、
いや、高校生にもなってなにしくさってんだって言われる自信はあるんですが……。
閑話休題、本題にいきませ。
僕、今朝寝坊してしまったんです。7時半に家を出なくては間に合わないのに、起きたのが7時20分……。寝起きの第一声、時計を見て
「は?」
でした。
大慌てで顔を洗って着替えを済ませ、家を出るときに母さんにおにぎりを貰い、自転車に飛び乗りました。ですが、朝家を出る際母さんと少し口論になり、寝起きの苛々も相まって、母さんに対して何故か無性に腹が立った僕は、
誰がクソババアの作ったおにぎりなんか食うかよ
っていう謎のテンションで、そのまま部活をしました。
今考えると、なんであんなに苛々してたか分からないくらいなんですが(僕は基本、温厚なつもりです)、兎に角そのときは本当にムカついてました。きっと反抗期のせいです。そうだそうだ。
しかし、部活が終わり苛々はクールダウン、そして鳴るお腹……。ええ、ええ、食べましたけど?クソババアもとい偉大なる
のちに母さんと、
「愛情感じた?」
「感じねー!」
「シャケとわかめのおにぎりなのに!?」
「突っ込むとこそこかよ!?」
っていう会話をしました。
この話にはまだ続きがあります。今朝、僕は朝飯に出た白桃を食べそびれてしまったのですが、 母さんはその桃を、ラップをかけて冷蔵庫に取っておいてくれたんです。ただ、母さんは朝桃をひときれしか食べなかったのだそうで、ひときれくれと言われまたプチ戦争勃発。何を隠そう、母さんは果実の中で1番桃が好きという嗜好をしているのです。しかし、僕も桃が好き。
「ママひときれしか食べて無いんだもん!」
「やだ!僕の!!!」
仮にも四十過ぎの大人と高校生の会話の筈なのですが、文字に起こすと更に幼稚。しまいには、桃を独り占めしたいがために
「ぬんっ!!」
と奇声をあげる始末。あのときはどうかしてた……と、数時間経った今頃反省しています。因みに、桃はちゃんと分けてあげました。僕心綺麗なんで。水晶くらい……いえ、冗談です。
青松親子は今日は平和でした。桃を巡って多少ドンパチはしましたけれど。
では、今夜はこの辺で。
おやすみなさい。
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