37話 僕の友達 バレンタイン編
(これは前日に書いたエピソードです)
どうも、久しぶりに部活が無かったので、家で家事を頑張ろうと思い、肉を焼いたり洗い物をしたりシンクを洗ったり米を研いだりした後に時間が遅くなっていることに気付いて
「今日は部活が無かったのに、勉強始める時間は部活がある日と同じになっちった」
と言ったところ、
「どうせそんなことだろうと思ったけどね、貴方の時間だから勝手にしなさい」
と嫌味を言われて心が折れた青松です。別に褒められたくてやったわけじゃ無いからいいんですけど、確かに俺は半分人じゃないみたいなもんだけど、それでも俺も一応人なんでちょっとは凹みまっせ?
ちったあ怒りますよ?
仕返しに、母さんが冷蔵庫にとっておいてたちょっといいチョコレート全部食べてやりました。いえ、全然怒りが治ってないとかじゃ無いんです。母さんの目薬の中身こっそり食酢に入れ替えといてやろうかとか全然思ってないですし、母さんの財布でグミとチョコ買い漁ってやろうかとか全然思って無いです。スマホ弄ってた俺も悪いっすけどね……。
ところで、今回は久しぶりに僕の友達の話でもしようかなって思うんです。
僕の友達、バレンタイン編です。
***
「お前なにしとん?」
ホワイトデー前日、僕は女の子から貰った友チョコのお返しのお菓子を作っていた。ちなみに、本命の影すらないモノホンの友チョコである。そんな中現れたアキラは僕の手元を覗き込んで怪訝な顔をする。
事情を話すと、
「お前バレンタイン貰ったんや?物好きな女やなあ……」
「どういう意味だコラ」
「別にー。ほんで相談なんやけど、一緒に作ってもえーえ?」
ニコニコと爽やかに笑うアキラ。なんか胡散臭い。そう思った僕は断ることにした。
「やだ」
「なんでや」
「笑顔が胡散臭い」
「めっちゃ悪口言うやん」
「胡散臭い」
「なんで2回言ったんしっつれいやな」
僕はふと気になり、理由を聞いてみる。確かにアキラは料理もできるし甘いモノも好きだし、女の子にもモテるだろうけど、わざわざ僕と作りたい理由って何だ?
「理由?ほんなん決まっとるやん?」
「俺の青松からお菓子貰うんがズルいから下剤のひとつでも盛ったろ思って♡」
「はい、退場!!!!」
*
「これなんちゅーやつ?洋風もなか?」
「マカロンな」
「ふーん、うま」
いつもの礼で一応アキラにもお菓子あげた。暫く家にはあげませんでしたけど。
***
久しぶりのアキラくんでした。アキラがいっこ年上というのもあるんですが、弟みたいに可愛がってくれるんですよ。ちなみに、後で確認したところ下剤はさすがに冗談だそうです。良かった良かった。一回通報しそうになりました。
ところでなのですが、アキラくんは上記の通り関西弁で、彼と遊んだ後は結構移ってしまうんですよ。友達の前で出そうになってちょっと危ないです。
てなわけで、今日はこの辺で!
おやすみなさい!
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