32話 にゃんこ事件・後編

 こんにちは、最近迷惑メールに悩まされている青松です。今日なんか、彼女の胸を大きくする方法!みたいなの来ましたからね!?あのURL押す人、いるのかなぁ……。ていうか彼女いませんし、嫌味かよと……。



 閑話休題、前編は確か、うちの子猫ちゃんが隣のおうちに不法侵入を果たしたところまででしたね?気になっている方もいるかもしれませんし、早く続きを書きましょうか。


 ベランダから隣のおうちのベランダを覗くと、蓮太朗が楽しそうにうろうろと歩き回っている。はてさて如何したもんか……取り敢えず、蓮太朗に向かって話しかけます。


「蓮太朗、はやくこっち戻って来い。ジャンプして、さっきみたいに……あぁっ、そっち行くなぁ……」


 クソ、人の話なんか聞きゃあしねえ……って当たり前か。


 てなわけで、猫じゃらしを取ってきて仕切りの壁の隙間から振ってみる。すると、こっちに来て背伸びはするものの、何故か戻ってこないレン


 なんでだよ。なんでそっちに行くのはできて戻ってくるのは出来ないんだよ。


 僕は脚立を持ってきて、隣の部屋を覗きました。でも流石に、脚立の1番上に乗ると落ちそうで怖すぎて、流石に手が伸ばせない。いっそ自分も隣のおうちのベランダに侵入するか!と、寝起きのよく分からない思考回路で僕はベランダの柵の手すりに片足を引っ掛けます。しかし、気付きます……。


 いや、危なすぎん?


 中3にして不法侵入を犯しそうになったのを慌ててやめ、再度思案します。


 脚立だと高すぎるので、30センチくらいの踏み台を持ってきて、今一度覗くと、なんか普通に探検を楽しんでるレンの姿が……。


 おいお前!?

 なに戻れなくなってんの忘れて楽しんでるんだよ!


 叫びそうになるのを抑え、猫じゃらしでレンを呼び、背伸びしたところで思い切り手を伸ばし、レンを引き上げることにやっと成功……!


 気付いたら1時間くらい経ってる……。朝からげっそり……。



 あれ以来、蓮太朗はベランダに出ても隣には行っていません。本当は謝るべきなのですが、お隣さんには謝るタイミングを逃し、未だに何も言えていません。


 申し訳ない……。


 蓮太朗を外に出すと事件が起こりがちです。虫捕まえて食べそうになってるとこを慌てて止めたりとか、水の流れてるところにしっぽ突っ込んじゃって、しっぽがびしょびしょになっていたりとか。


 そんなこんなで、僕とにゃんこの仲良し(?)エピソードでした!


 ではでは〜!

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