28話 淋しくて

 どうも、家に帰って来て自転車の籠からお弁当の入ったバッグを取り出した際に、お弁当箱の蓋が開いていることに気付いた青松です。


 因みに今日はもういっこ失敗しました。ちょっと今日、自宅のトイレでふと、トイレの蓋取ったらどうなってんかなぁって気になって蓋取ってみたんすよ。蓋、取ってみたは良いものの、タイミング間違えたなぁと思ったのが、手を洗う水が流れているときに取ってしまったので、飛び出た短いホースのようなものから水が吹き出してしまって。戻そうとしてもうまく入らず、溢れた水が床を濡らしに濡らして……。


(やらかしたなぁ……)


 よくもまあ、毎日失敗ばかりするなあという感想に尽きます。高1にもなってお恥ずかしい。せめて水が出てないときに開けてみれば良かった。噴き出す水に驚いたのと、水浸しの床を拭くので蓋を取った中がどうなっていたのか殆ど覚えてないし……。


 本題、行きましょうか。


 僕は以前、"グリムノーツ Repage"というゲームをタブレット端末でプレイしていました。姉に勧められたその、童話を組み込んだゲームが、すごく好きでした。大まかに説明します。



 人々は生まれたときから自分の辿る運命の書かれた『運命の書』を持っています。人々は運命の書に従って役を演じなければなりません。その世界には『想区』という概念があり、例えば『赤ずきんの想区』や『シンデレラの想区』などなど。赤ずきんの想区では、赤ずきんのお話が、延々と繰り返されています。赤ずきん役に選ばれた子が、赤ずきんの運命の記された運命の書を持って生まれ、育ち、赤ずきんとして生きる。それを誰も疑いもしない。


 そんな世界で、運命の書に何も記されていない、『空白の書』を持った少年エクスが登場します。死ぬまでの大まかな出来事が書かれている他の人たちにとって、空白の書の持ち主のエクスは得体が知れず『なんとなく怖い』のでしょう、エクスはなんとなく肩身の狭い思いをして育ちます。


 そんなエクスが生まれ育ったのはシンデレラの想区。シンデレラの幼馴染みのエクスは舞踏会を夢見るシンデレラの幸せを願っていましたが、舞踏会の夜に事件が発生。よくわからん化け物・ヴィランがたくさん出て来て、街の人たちがどんどんその化け物になっていく。エクスを助けてくれたのは、旅人のレイナ、タオ、シェイン。なんと全員が空白の書の持ち主で、導きの栞という不思議な栞で、童話の登場人物『ヒーロー』の魂にコネクトして戦うのです。エクスはシンデレラを助けるべく、レイナ一行に加わってお城を目指します。


 乱れた想区を元に戻すことができる、調律の巫女・レイナの力で想区は元通りに、シンデレラは無事にお姫様になりました。


 エクスはレイナ、タオ、シェインに加わり、調律の巫女一行として旅に出ます。



 その旅でまあ、おかしくなった想区の調律をして回ったりだとか、ヴィランの元凶とドンパチしたりとか、運命に従って生きることにどう向き合うのかとか、そういう話になってくるんですよ。Repageのストーリーはまた別なんですが、割愛します。


 童話的な雰囲気とか、可愛いキャラクターたちとか、言わずもがなストーリーとかが魅力的ですごく好きだったんです。


 好きだったんですけど、僕が初めて半年くらいですかね、サービスの終了が決まっちゃって。



 僕、寂しくてプレイできなくなっちゃって。



 好きだったからこそ、もうすぐ終わってしまうと分かると、その物語と同じ時間を生きられなかった淋しさを感じてしまって。


 最近久しぶりに、それのテーマソングを聴いて、懐かしくなったのでこの話を書いてみました。こんなに長々語っておきながら、伝えたかったことは『淋しい』の一言なんですけどね、御免なさい。


 サービスが終了して、ゲームとしては遊べなくなったのですが、アプリでシナリオを読むことはできるので、暇なときにまた読もうかなあと思います。


 テーマソングがすごくおすすめなので、よければ聞いてみてください。忘れじの言の葉っていう歌です。アニメ版、リページ版、エコーズ版の主題歌もおすすめですが、それは割愛します。


 てなわけで、テスト前に物語に心を吸われてる青松でした!

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