第10話 待ちわびた夏
救いの手が差し伸べられるのはいつか
月への階段に足を踏み入れるのはいつか
時は長くゆったりと進む
痺れをきらして 海に飛び込む若者
時の宴が冥土の土産
軽いお守りを持ち合わせて
向こうでも寂しくないように
誰がために 浜辺に卵を残す
美しい銀河の蛇と
私を匿う魔女
可愛げのない犬を連れて 金言を海にばら撒く
あなただけの贈り物
誰かの子供を月に吊るして 神を待つ
奴隷のように扱われた子供の遺骸
いない子供を待つ為の鈴
音色は未だ奏でられない
けれど 音が鳴るまで 待つ
わたしが いないと さびしいでしょう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます