第8話 神のお告げ

拍動が生む残像を飲み干して


血糊まみれのまま ワルツを踊る


神様に聞いた通りには 目当てのものはない


店は全て閉まっている


騙されたのか 耳が腐っていたのか


風見鶏が病身のように震えていた


青い風が悠々と通りを過ぎる


通りは見頃の花畑のように 一斉に店を開いた


神様のいうとおりだった

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