第6話 それは自信がないから

私はいつも他人を攻撃する

他人の心の中の足元を見ている

汚い眼球は塩を舐めるように舌なめずりをしている


これは誰かの受け売り

誰かはいつも人をなじる

この世に渦巻く世界を嫌う


人を見ては その心の影を探す

それを見つけては その人を 悪い色に染めようとする

その人の世界は真っ暗になるのを見て ゲラゲラ笑う


私も 同じことをしている

今振り返ってみれば

その人の一番近くにいたからかもしれない


誰にも顔向けできない

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