第4話

鏡の中に滑り込んで

曜日の感覚を無くす

大事なものを失ったような

深い悲しみが身体を青く染める


夕陽はコップの中に沈み

夜の星を吸い取って また空へ浮かぶ


濃厚な幸福は

斜めに滑り落ちて 太陽と一緒に消える


その様子をじっと見守って

私は地球とともに 破壊される


宇宙に飛ばされて とても愉快になれる

いいことも わるいことも なにもない

ただ 気持ちよくなれる


それが幸福の真理なのかもしれない

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