第8話 5月15日

もともとLINEというものが得意ではない。


扱えない、とはまたちょっと違う。

返信に時間がかかるのだ。


「ずっと12件。」


私も友達や仲のいい人が少ないわけでは無いので

有難いことに沢山LINEの通知が来る。

個人LINEからグループLINEまで様々。


ではなぜ苦手なのかという話である。


もともとメールという機能は好きだった。

よく考えながら返信ができるし、

急かされる感覚になることもない。

可愛い絵文字をダウンロードしてたくさん使っていたし

件名【Re:Re:Re:Re:】これがたまらなく好きだった。


今でもメールは使うけど業務用というか連絡用ではない。

やっぱりLINEが基本。

例の彼からももちろん例外なくLINEはやりとりしてる。

彼に限ってではないけれどLINEの返信には頭を使うから

ひとつひとつに体力を使う感覚になるのだ。


いまなら全部返せる!という瞬間に一気に返す。


しかも、それに加えて彼の返信にはさらに頭を使うものだから

また頭を抱えているのだ。

私の決断がまだとはいえ、LINEでの連絡は続いている。

これについてはまた後日悩むとしよう。


「もう20件返事が笑」


これの繰り返しである。


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