4. シナリオ本編 -ミドル2

■ミドル2:正ヒロインとの邂逅


▼描写:開戦

君たちが異変を感じたのは、遺跡の入口近くに到達したときだ。

部屋の中に大量の食糧が置いてある。どうやら、数体の蛮族が食糧の見張りをしているらしく、汎用蛮族語で「襲う、楽しみ」「人族、ぶっころす」などワイワイと雑談をしている。

そんな中に、PC1は見慣れた姿を発見した。レウコトエだ。

レウコトエは、泣きそうな顔であたりを見回していたが……どうやらあちらも君たちに気がついたようだ。

レウコトエはPC1の顔を見ると一瞬目を見開いた後、悲鳴を上げる。

「わぁあああ!! 幽霊!!? ごめんなさいPC1、ごめんなさい! どうか成仏してくれー!!」

レウコトエは、どうやら幽霊が苦手らしく、錯乱して君たちに襲いかかってきた!

周りの蛮族たちも「人族??幽霊??」と言いながら、一緒に襲いかかってくる。


■ミドル戦闘

※洞窟内での戦闘です。「日の下」ではありません。

【エネミー】

ドレイク(人間形態)×1体:基本ルルブⅠp448 ※レウコトエです。この個体は、能力「▼竜化」が使用できません。

トロール×1体:基本ルルブⅠp448

ボルグヘビーアーム×(PC人数-2)体:基本ルルブⅠp443

【配置】

前線エリアにボルグヘビーアームとトロール。敵軍後方エリアにドレイク(人間形態)。


ミドル戦闘に勝利した場合、レウコトエが戦闘中に死亡していない限り、「見逃す」か「殺す」か選択することが出来ます。

※どちらが正解というわけでは有りません。PCたちの心情にあうように、十分話し合って決めてください。

見逃した場合は「レウコトエの処遇(見逃した場合)」、殺した場合は「レウコトエの処遇(殺した場合)」に移ります。


▼描写:レウコトエの処遇(見逃した場合)

「PC1、私のことがわかるのか…? 怨霊とか、そういうのじゃなくて……本当に、PC1なのか?」

「そうか…!! さっきはその、本当にごめんなさい。祟られるのも当然だと思っていたから、怖くて、思わず……」

レウコトエはPC1に謝罪し、抱きつこうとする……が、霊体なので腕がすり抜けてしまう。レウコトエは呆然として、涙をぽろぽろと流しながらも「この期に及んで、もう君に隠し事をするのはやめる。私に、そんな資格はない」と決意したようにうなずきます。

「もう気づいているかもしれないが……実は、自分はバルバロスだ。けれど、PC1とアポロと過ごすうちに、人族の方が好きになってしまったんだ」

「今夜、バルバロスはアポロの故郷の町を襲おうとしている。私は、その襲撃を止めたい」

「妹を人質に取られて蛮族側の言いなりになっていたが……それでも、もう知り合いが死ぬのは嫌だ。人族を殺すのも嫌なんだ」

「お願いだ。どうか、手を貸してほしい」

そう言って、レウコトエは深々と頭を下げる。

(PCが同意した場合)「ありがとう。君たちが来てくれて本当に良かった。幽霊っていうのはいい人たちが多いんだな。見方が変わったよ……。とにかく、今夜の襲撃は【地平線の向こうに太陽が完全に隠れた時】が開始の合図だ。バルバロスたちの集合場所は私が覚えているから、襲撃開始までに抑えてしまおう!」


▼描写:レウコトエの処遇(殺した場合)

「ああ……そうか」

殺す場合、レウコトエはどこかほっとした顔で死を迎える。そして死に際に、小さく「どうか、止めてくれ」とだけ言い残して、遺跡のある一点を指差して事切れた。

レウコトエが指差した場所には、汚い文字の交易共通語で書かれた、【蛮族たちの集合場所と、地平線の向こうに太陽が完全に隠れた時に襲撃を開始することが書かれた文書】が落ちている。


いずれにせよ、現在は黄昏時です。

まだ若干猶予はあるので、30分以内に取れる行動であれば、このタイミングで回復・休憩などを行っても良いでしょう。

各種処理が終わったら、蛮族たちの集合場所に向かいましょう。

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