第455話 ダムの決壊
「あれ? 先輩、これ、ちょっと不味くないですか?」
「ん、どうしたんだ?」
今日の後輩はいつもと少しだけ違う反応だった。それは、長年ずっと一緒に仕事をしてきた私だからこそわかるとても微妙な違和感、何がどう違うのかと聞かれても答えられないが、何か明らかに違うと感じられるものだった。
「彼に気を取られてずっと妖の隔世ばかりに注目していたんですが……ほら、これを見てください。現世の方が大変なことになっていますよ!」
彼女に示されたスクリーンを見ると、そこには惨状が広がっていた。
「こ、これは……確かに酷いな」
「彼、まだ隔世にいるつもりですかね? そろそろ、いや今すぐ戻ってこないと流石にやばいんじゃないですか!?」
「あぁ。でも、彼としても今すぐ戻ることは厳しんじゃないか? そういえば脱出するためには何が必要なんだ??」
「え、それ聞いちゃいます? でも流石に先輩とは言っても秘密ですよ〜。昨今は情報漏洩に対して厳しいですからねー」
いや、同じ社内なんだが。というか、会社の防衛を頑張った身なんだが。
まあいい、それよりも現世の方が気になる。もし、このまま彼が帰ってこなかったとしたら……
「でもまあ優秀な配下もいますし、最近プレイヤーを囲っていたおかげでまだ数日は耐えられると思いますよ? ただ、いつか絶対ダムは決壊しますから、その時にどうなっているか、って感じですね」
ダムの決壊、か。その様子を見たいような、見たくないような、と言った感じだな。ただ、とても気になるのは確かだ。その時に何が起きるのか。
「それで彼の様子はどんな感じなんだ?」
「はい、大天狗を仲間に引き入れ、とうとう元妖會についての情報を仕入れましたね!」
「元妖會?」
「はい。まあ簡単に言えば妖の隔世を支配している組織といえばいいでしょうか」
「え、大天狗はその元妖會のメンバーだったってことだよな?」
「はい。しかもトップスリーの内の一人ですね」
「トップスリー!? ゴリゴリのヘッドハンティングじゃないか」
「そうなんですよ。だからあれだけ嘆いたんですよ!?」
「ふむ、でもトップスリーと聞くと、それは確実に脱出には関係してきそうだな」
「んっ!? ど、ど、ど、どうでしょうね!?」
い、いやそれはもはやわざとだろ。怪しすぎる反応だな。だが、彼もまた着実に前進はしているというわけか。ならば、後は彼が脱出するのが先か、臨界点に達するのが先か……
我々は観測者らしく、大人しく観察させてもらうとしよう。
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いーーーーーや、本当に偉い!!!
今日はもう書く内容がないよう!って思ってたのですが、ならば逆に内容がないような話を書けばいいということに気がつきまして、こうなりました!
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運営編の最新話を読んでいる人でカクヨムに登録していない人っているのかな?
流石にいないですよね!?
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