第390話 特殊エフェクト
「んぱい、先輩!? まだ話は終わってませんよ?」
「はっ……」
私は彼の超再生の獲得により思考の海に潜ってしまったようだ。別に考えたからと言って何かが変わるわけじゃない。ここは彼女の言葉を聞こう。話は終わっていない、というのはどういうことだろうか。
「彼が超再生をゲットしたじゃないですか、それで終わりだと私も思いました、先輩も思ったはずです。ですがそこで終わりじゃありませんでした」
「なにっ!? まだ続きがあったのか?」
「はい、そうですよ、だから終わってないと言ってるじゃないですか。それで超再生をゲットした後、彼はその超再生、無限の闘争心、さらには変温無効の一部が統合され、再生の焔というスキルを獲得しました」
「再生の、ホムラ??」
「はい、効果はダメージを受けた際、通常エフェクトから特殊エフェクトに変更されるというのと、炎に触れた時HP、状態異常を回復する、という二つの効果です」
「ん? 特殊エフェクト? ちょっと待った、変温無効の一部を統合、の時点から追いつけていないんだが」
「分かりましたゆっくり説明しますね。まず、変温無効の一部っていうのは別に大したことじゃありません。変温無効の一部、おそらくは炎熱無効が統合されたのだと思います。これは後に分かりますが、炎に対する耐性が必要だったからでしょう」
なるほど、再生の焔を獲得するためには炎に対してダメージを負ってはいけないのだな。それは分かった。
「じゃあ次に特殊エフェクト? これは何なんだ?」
「はい。これはダメージを受けた時に発動するエフェクトのことですね。通常は出血するかのように赤いポリゴンが散ると思うのですが、このスキルによってそのエフェクトがなくなり、その代わりに炎が燃えるというエフェクトが追加されたようです」
「炎が燃える?」
今回ばかりは本当に理解できない。なぜ、ポリゴンエフェクトが炎になってしまうんだ?
「これはどういう仕組みかは分かりませんが、ダメージを受けたらそこから火が出ると思っていただければ分かりやすいです。何なら実際にログインして試してみますか?」
「いや、大丈夫だ。とにかくその炎が出る演出によってその次の回復する、という文言が当てはまるわけだな?」
「はい、そういうことになります」
でもそれだとダメージを受けて瞬時に回復する、超再生となんら変わらないのじゃないか? 何ならダメージを受けて炎が出現してそれに当たると回復するっていうことだからタイムラグすら発生している。何故、統合しているのに弱体化しているんだ?
「はっ、もしかしてその炎には攻撃判定がついているのか?」
「よく気が付きましたね先輩。私もこのスキルの存在意義を考えたところそれしかないと思い、確認したらそうでした」
この短時間でちゃんと確認しているのはやっぱりさすがだな。
だが、これは笑えない、かなり深刻な状態になっているぞ? ってか、ダメージを食らったら炎が出るって……
「かっこいいな」
「え?」
「ん?」
どうやら思わず本音が漏れてしまったようだ。
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えっへーん頑張って執筆したんだもーんだからこんな日付変更した瞬間に投稿したんだもーん。
とか深夜テンションみたいなこと言ってますが、ゴリゴリ昼すぎに書いておりました。
えー褒めてください、私は褒めれば伸びる子ですとにかく褒めてください。
あと、意外とこれは無理なくかけたのでそれも褒めてください。
本編に追いつけ追い越せ運営編!!
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