第359話 ブレマス


「お、刃王候補のプレイヤーがクエストをクリアして正式な刃王になりましたよ!」


 お、とうとう彼に対抗すべく生まれた職業の第一号が誕生したな。まあ、今の段階では全く対抗できそうにはないのだが、彼を始めとしてプレイヤー全体に新たな風を送り込んで欲しい。


「ん、ってことは刃物がついてる武器の全てを扱える様になるのだろう? そのプレイヤーはどんな武器を使いそうなんだ?」


「そーですねー、まだ何とも……あ、移動しました、武器屋に向かうようですね。ん、このお店って、、、銃剣!?」


「銃剣!?」


 刃がついてる武器ってこのゲームの中だけでもかなりの数あるよな? その中で、銃剣? そんな選択肢ありなのか?


 いや、アリかナシかで言えばありなんだろうが、普通剣を選ぶだろう? そうでなくても薙刀とか他に刃がついてるものはあるだろう。


 全く、彼もそうだがこういう職業に就くプレイヤーは変な人しかいないのか?


「あ、どうやらこのプレイヤーもともとガンナーだったみたいですね。それで渋々刃が付いてる銃剣を選んだ、みたいな感じらしいですね」


 あ、そうだったのか。それはなんか残念だったな。変な人とか言って申し訳ない。これは仕方がないという奴だな。それよりも、


「なんでガンナーが刃王のクエストを受けられたんだ? そこには特に制限とか条件は無かったのか?」


「あー、そうですね。見つけた人には誰でもチャンスがあった方がいいかなと思いそうしたんですが……つけた方が良かったですかね? でも、転職しても全然間に合う、どころかお釣りが来るくらいですから大丈夫だと思いますよ? このまま銃剣で行くというならちょっと分かりませんが」


 ふむ、確かにそれもそうだな。強力な職業だからこそあらゆる人に門戸を開いているということなのだろう。


 つまり、これからの強さは彼次第ということなのだろうな。


「一応聞いておくのだが、その刃王はなんというプレイヤーなんだ?」


「えーっと、ブレードマスターですね」


「は?」


 もう既に刃王だったのか? 刃王がブレードマスターになったってことか? いや、逆か、紛らわしいな。


 ま、何はともあれこれから、だな。期待しすぎずきに期待しておこう。


「あぁー!! もう二つ目も発見されましたよ!? ちょっと早くないですか!?」


 確かに、かなり早いな。こんなにすぐ隠しクエストが見つかってもいいものなのか?


 ……そういえば、エクストラクエストをバンバン出してるプレイヤーがいたな。まあ、誰とは言わないが。


「ん、そういえば今彼は何してるんだ? 彼のこと見ておかなくても良かったのか? もうすぐ天魔大戦じゃないのか?」


「あぇ?」


 うん、これはちょっと働き過ぎだな。少し休みを与えた方が良さそうだ。








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今日は少し短め。


新しい運営編はいかがですか?引き続き主人公も見守っていくつもりですが、皆様の反応次第ではその割合を調整したいと思っております!


面白い、面白くない、アレ書けコレ書け、じゃんじゃんコメントお待ちしております!

ってか、コメントして下さい、お願いしますm(_ _)m

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