第335話 後輩の先輩
いつもの後輩ちゃん視点です。
—————————————————————————
「んーふんーふんー」
「あれ、先輩、今日はいつもと様子が違いますね、何か良いことでもありましたか?」
「お、分かる? 分かるかね、私の可愛い後輩ちゃんよ!」
「え、えぇ。まあ、それだけ嬉しそうに鼻歌を歌っていれば誰でも嫌でも分かりますよ」
「そうかそうかー!」
「あ、これ完全に聞いてない奴だ」
「ところでどうして私がそんなに機嫌がいいのか気にならないかい?」
「い、いやー別に、ですかね。先輩の機嫌が良い時は大抵美味しいご飯が食べられる時でしょう? 考えなくても分かりますよ。それに、どうしたんですか、その口調は、ますます不安になってきましたよ!」
「んもーちょっとくらい話を聞いてくれてもいいじゃない、このいけずー」
「い、いけず? それ、使い方合ってますか??」
「あってるよー! んもー先輩をからかっちゃってー。ねね、今日この後ランチにパンケーキでも食べに行かない?」
「お! いいですね行きましょう行きましょう! もちろん……?」
「はいはい、私が代金は持ちますよ」
「やったー! じゃあ早速行きましょう!」
「もーせっかちなんだからー。少し仕事が残ってるからそれが終わったらね?」
「はーい!」
❇︎
「おー! ここはまたオシャレなカフェですね! 先輩はよくこんな場所見つけられますよねー」
「ふふっ、それこそ私の弛まぬ努力の結晶よ!」
「いや、そこ別にドヤるとこじゃ無いと思うんですが……」
「それより、何頼むの? 私はいちご塗れの紅蓮パンケーキか、ホイップとバニラの白銀パンケーキにしよーと思ってるんだよね!」
「そ、そうですか。じゃあ私が紅蓮パンケーキ頼みますよ」
「ほ、ほんと!? じゃ私が白銀頼むから交換っこしよーね!」
「は、はい。どうせ私には拒否権ないんですよね(ボソ」
「ん、何か言った?」
「い、いえ何も?」
「そう? それなら良かった! にしてもここのパンケーキ、名前からしてもなんだかゲームにでてきそうなパンケーキよねー」
「た、確かに……って、先輩ここでも仕事の話ですか。本当にゲームが好きなんですね」
「当たり前じゃない! 好きなことを仕事にしたからまあ当然のことだけどね」
「いやいやそれが凄いんじゃ
「お待たせしましたー、紅蓮パンケーキと白銀パンケーキになりまーす」
「来たー!! 写真と違わぬ、いやそれすら超えるボリューム感! これは満足間違いなしね!」
「こ、これは確かに美味しそうです」
「じゃあ早速、いっただっきまーす!」
パクっ
「うんっみゃーーー!!!」
「先輩って本当に良い食べっぷりですよね。それにしても何でいつもそんなに食べてるのに太らないですか、全く」
「え? 君も全く太ってないじゃん?」
「いや、私はこれでもかなり気をつけてるんですよ!」
「本当? じゃあ体質かなー?」
「はぁ……これだから全く」
—————————————————————————
皆さんの好きな偉人を教えて下さいな!
まずは日本限定で!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます