第259話 二日の壁
今日も休みかー、そう思った貴方、甘いぜっ!!(ドヤ
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「あ、先輩。彼、早速称号選択してらっしゃいますね。流石と言ったところでしょうか?」
も、もうその話題か。今出勤したばかりなのだが……
「しかし、今回も強い称号を更に強化する、というよりは弱そうな称号を選択していますね。《登山者》という称号なんですが、その効果もパッとは思い浮かばない程です。なんでこれを選んでるんですかね?」
ふむ、登山者、か。もしかして、何処か難易度の高い山を見つけて、その山を攻略する為にこの称号を強化しようということなのだろうか?
もし、そうであるならば彼の今後の動きを予測することが可能になるかもしれない。
「難易度の高い山を探してくれ、恐らく彼はそこに挑戦するつもりだ。もしくは、そこに強力なアイテムが隠されている、とかだな。何か情報はないか?」
別にこれが分かった所で何か行動を起こせる訳では無いのだが、彼の行動を予見できるならばしておきたいのだ。
考えても見てほしい。どうせ殴られると決まっている状態なら、何処を殴られるか事前に知りたいというのが人の心理ではなかろうか? つまりはそういうことだ。
「なるほど! そういうことだったんですね! なら、もしかして茸の称号もそれに関係するのかもしれませんね! 並行して調べさせます!」
……自分じゃなくてあくまでも調べさせるんだな。まぁ、確かに一人で調べるのは大変か。
「それで、称号の強化条件はなんなんだ? 前回の感じだと結構厳し目の条件なんじゃ無いか?」
「あっ、えーっと、はい、かなりキツそうですね。って、え!? こんなんクリアできるんですか??」
ん、かなり難しいとは思っていたがそこまで難しいのか? そうなってくるとまた話が変わってくるのだが?
だって、こっちは条件が難しかったらその分調べられる時間も増える、と言う程度には思っていたのに、それを超えて極度に難しいとなればそれだけ強化されるということを意味する。それは少し違くないだろうか?
「条件は先程と同様に四つですね。一つ目は二十四時間以内に百回山に登頂する。二つ目は二十四時間以内に山に生息するモンスターを五十種、百体倒す。三つ目は二十四時間、山で生活する。そして四つ目だけ制限時間が変わって、合計四十八時間の間、山の中に滞在する、というものになってます!」
「四十八時間もの間、山の中に滞在する!?」
そ、そんなこと可能なのか? って、そうか連続とは書いていないのか。ということはログアウトしてもいいからってことなのだろうな。流石に驚いたぞ?
なるほど、恐らく彼女も咄嗟に驚いただけでそこまで激ムズと言うわけでも無いのだな。良かった良かった。
それに、確実に四十八時間以上は時間が稼げるという最高の条件だな。これは彼の行動の先読みができそうだな。
よし、せっかくだから私も難易度が高い山と、効果が高そうな茸について調べるとしよう。四十八時間もあれば余裕だろう。
だから、とりあえず今はいいか。うん。帰って寝るとするか。
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近況ノートに主人公のキャラデザを載せております!!
気になる方は是非覗いてみて下さい!
イメージが壊れるのが嫌な方は閲覧注意かもです!!笑
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