第94話 食事事情


 今日は私の食事事情でも紹介するとしよう。


 何? 彼を見ていなくていいのかだと? 心配する必要は無い。今は二十二時、彼はとっくにログアウトしている時間だ。明日もまた彼の動向に一喜一憂、いや、零喜十憂くらいはしそうだが家に帰ってきた時くらいは全て忘れてもいいだろう。


 さて、先ほど言った私の食事事情についてだが、私はベジタリアンである。そして基本的に一日一食しか取らない様にしている。


 ここで、私に詳しい人は後輩と一緒にランチに行っていることを取り上げるかもしれないが、基本的に後輩や部下と親睦を深めるための食事だけは例外としているのだ。


 それ以外は全て野菜や穀物を中心とした生活を送っている。これは健康を意識してのこともあるが、それ以外にも日々のパフォーマンスの向上や、環境問題に対しても考慮してのことだ。


 まず、腹八分で医者知らずという言葉があるが、これにはその続きがあるのだ。腹六分で老知らず、という言葉が。


 これは食べ過ぎないことで健康になるだけでなく、老からも私たちを守ってくれることになるということだ。まあ、これは昔の人の言葉であり、なんの科学的根拠に基づくものではない。


 しかし、時として太古の人類、我々の祖先は私たちより賢いことが多い。まあ、一概に言えることではないが、私たちが発展してきた科学の代償として失ってきた何かを彼らは有していたのだろう。


 つまり、その先人たちの言葉には少なからず重みがあるということだ。


 実際、その言葉も適当に言った言葉なんかではなく、積み重ねられてきた経験則に基づいたものであるはずだ。そうでなければこんな後世にまで語りがれることがあっただろうか。


 まあ、いい。この話はここまでにしておこう、際限なく話せてしまうからな。つまり、私は健康でいる為にベジタリアンでいる、ということだ。


 さらにその理由に加えて、日々のパフォーマンスの向上という理由を挙げた。ご飯を食べて眠くなった、ということは誰しも経験があるだろう。私はそれを嫌がったのだ。


 食べて眠たくなるのならば食べなければ良い、とな。また、今の人類たちは食べ物を食べ過ぎているのだ。一日三食しっかりカロリーを摂ってしまえばかなりの運動をしなければそれは消費することができない。


 そして最後の理由は環境問題だ。牛や豚、鳥などを飼育する為に広大な土地が日々削られている。つい最近、アマゾンの森が完全に無くなったというニュースが報道されたことも皆が知っていることだろう。


 しかもこれは何もアマゾンだけで起きていることではない。世界各地で起きていることなのだ。だからこそ、それへの問題提起としてもベジタリアンは機能するのだ。


 私はその中でもヴィーガンという、一切の動物性タンパク質を禁ずるというものを実践している。これを聞いた人は皆一様に驚くが、そんなに大変なことではない。コメは食べれるし、タンパク質も大豆等から取れるのだ。


 私の今日の食卓は、玄米、味噌汁、納豆、海藻サラダ、豆腐ハンバーグである。これでも十分に満足できる食事なのだ。皆さんも是非試してみてほしい。では、


「いただきます」







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※注意

作者はベジタリアンでもヴィーガンでもありません。


お肉お魚おいしい

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