メガネ・コンタクト戦争

「おい水谷! お前授業中に委員長(小野坂)にアイコンタクト送ってたろ!」


「なに言ってんだ鯖江。俺がそんなことするわけないだろ」


「熱い視線送ってただろうが! 委員長火傷寸前だぞ!」


「いや別に俺は火傷しねえけど。でもそういうことだったのか。授業中妙に視線を感じたぞ」


 二人の言い争いに割って入った小野坂は納得した。


「ほらみろ見てただろ! 委員長もそう言ってるぞ!」


「チッ。 裸眼者のくせに目ざとい奴だな鯖江は」


「委員長のメガネは俺が守ると決めたんだ!


「ふん。メガネ保護者気取りか。なあ委員長。委員長もコンタクトにすればアイコンタクトの送受信が俺と出来るぜ」


「そんなサッカーのツートップみたいなやり取りが出来るとは思えねえ」


「委員長! こいつの話を目で聞いちゃダメだ!」


「いや目で聞いてるつもりねえけど・・・」


「おい。視力が良い奴は引っ込んでな。なあ委員長、向こうで俺と目が悪い者同士話そうぜ? なに悪い話じゃないぜ」


「そんなこと俺の視力が良い限りさせるか!」


「お前ら、とにかく落ち着けって。ハア・・・この際レーシックでも受けるか?」


「「それはダメだ!」」




「そこだけは意見が一致してるんだな・・・」

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