ジャイアントインパクトコラボ
いまだ登校してこない高崎朔に対し教室からラインを送る小野坂渉。
『お前今日学校は?』
『雨降ってるし遠慮しとくよ』
『バカなこと言ってんじゃねえ。お前が休んだところで晴れるわけでもないだろ』
『でも雷も鳴ってるし』
『そういうのは雷に当たってから言え』
『でも風も強いし』
『吹き飛ばされてから言え』
『もし瞬間移動が出来たらいいのになあ』
『地球の歴史を考えれば、お前が学校に移動する時間なんてほんの一瞬のことなんだから瞬間移動出来てんぞ。さっさと学校に瞬間移動してこい』
『もし隕石が落ちてくれば学校に行かなくて済むのになあ』
『隕石だってお前ひとりのために落ちてくるわけじゃねえぞ』
『じゃあ誰のために?』
『地球が滅びるから全人類のためだ』
『そういえば地球と隕石のコラボ企画をやるって聞いたけど知ってる?』
『知らん』
『ジャイアントインパクトコラボだって。体当たり企画になるみたいだぞ。一度、オルフェウスってとことコラボしたことがあって結構当たったからまたコラボるのもいいのかもな。この企画で獲得しようとしてる客層は主に全人類で全人類に認知してもらおうという企画で、元々は分裂企画とか兄弟企画とか捕獲企画とかもいろいろ企画はしてたみたいだけど、お互いにぶつかりあったほうがいい企画になったりするってことでこの体当たり企画案が通ったわけ。地球も恐竜から哺乳類に変わってマンネリ化してるからイメージを刷新する良い機会かもしれないと乗り気みたいだね。全人類だとまあ一定のクレーマーが出るかもしれない。どっちかって言うと出るのはクレーターのほうだと思うけどねえ。とにかく地球と隕石がニアミスしないようにお互いすり合わせが必要にはなるだろうな』
『そんな企画考えてる暇があったら早く学校来い!』
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