無名

ゆうり

始まり

 目が覚めました。窓から射す太陽の光が私をベッドの上で起こしてきました。起こしてほしくなかったんですけどね。

「いよいよですか。」

と外を覗きながら呟き、私は準備をしました。

何の準備かと言うとそう。私は旅に出るのです!…そんなに大袈裟に言う事ではないですけど。

 いつも通り朝の支度を済まして、お父さんとお母さんが見送りに来てくれました。

「気を付けるのよ」

お母さんは笑顔で言いました。それに対してお父さんは

「まだ行かなくていいんじゃないか…」

「あなたも了承したのだから頑張れの一言ぐらい言いなさい!」

とお母さんが怒り気味でお父さんに言います。喧嘩する程仲が良いとはこのことですね。

「それでは行ってきます。」

私はそう告げて家を出ました。

 改めて私は今から旅に出るのです。

色んな人達と出会い、別れを繰り返す旅になることなるでしょう。

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無名 ゆうり @which_yuri

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