二日目② 本当に異世界召喚なのか…?

 再会(?)の時が終わり、さっさと着替えることにした

もちろん、エアリーには出て行ってもらった


あと、自分の服は、一日目の第一印象でエアリーが一人で作ってくれたらしい

 正直、青と黒のマーブル柄の服ってのは、センスがなさすぎると思ったが…

これだと、パジャマのままの方がよかったのではないだろうか?


でも、今は、そんな文句を言えるような間柄ではない


さっき言ってたことも、本心かどうかわからない


 着替え終わり、ドアを開けると

「あっ、おっそ~いですよ~」


と、目の前にぐだーっとしているエアリーがいた


「すっ、すみません…です…」

たいして時間はかかっていなかっただろうが謝った

自分は、謝るのが特技らしい

知らんけど


と、唐突に

「えっと~ちょっと下に来てもらえます~?」

と、エアリーが言った

下?どこだ、それ?

…多分、全員が集まった場所じゃないだろうか?

昨日の道、覚えてる前提で話してるのかもしれない

知らんけど 知らんけど多いな…


「えっと、それって昨日集まったところですか…?」

「あ~はい、そうですよ~

ああ、そういや昨日いきなりぶっ倒れたから戻り方教えてないんでした~

まあ後の三人は多分大丈夫でしょ~」


そういや思い出した、昨日ぶっ倒れる前に、安立と布市が『帰りたい』とか

言ってたんだよな


その件は大丈夫だったのだろうか…

まあ自分には関係ないことだし、首を突っ込むと基本、ろくでもないことが起こる

展開が見えるだろうし…


 まあ、昨日の道大体覚えてるし、大丈夫だと思う

「あの…多分自分も…大丈夫だと…思います…」


と言うと、エアリーはうなずいて、

「ああ、了解です~まあ、分からないところは~この地図読んでくださ~い

わたし」

と、なんか紙に書いた地図を渡された


 あるんだったら最初から言ってくれよ…

その地図には、『現在地』『終着点』

と日本語で書かれていた


少し気になったのは、かなりボロボロだということだった


 エアリーは逆の方に用事があるそうで、一人で行くことになった

地図通りに進むと、この前来たミーティングルームみたいなところに着いた

明かりがついていて、人の気配がする 


 ドアを開け、中に入ってみると、金髪ロングの安立の隣に、

顔立ちが整ったかっこいいやつ御園生が座っていて、楽しそうに話している

こういう奴らは異世界でも充実できるらしい


 …と、よく見ると、ひとり、一番奥に、影が薄すぎて

全く気配を感じなかった人がいた

布市だ


第一印象からコミュ障がにじみ出ている時点で、御園生や安立とは絡むことは

ないだろうと思っていたが、やはりそうらしい

座っているものの、肩を縮めこんで、ただ下を向いてじっとしている


自分も、何かするわけでもなく、テーブルに着く


やはり、異世界に来たところで、自分は何も変わることはない













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