第32話 御波から二人へのアイ
つい先週程前までは夜更けから朝方は冷え込む日も多く、寝る前に残っていた春の陽気に油断して身体に布団を掛けず寝てしまうと起きがけには身体が芯まで冷えきってしまう日もあった。ただ今週頃から春の陽気というよりも初夏と表現すべき暑さと梅雨の到来を予感させるジメジメとした湿気が一日中感じられるようになった。あと一週間もすれば傘が手放せない日々が続くだろう。
入学時に比べると講義毎に学舎間を移動するのも随分と慣れたけれども、この暑さが日に日に増してくることを考えると気持ちがどんどんと億劫になってしまう。同じ建物内で一日が完結できるように講義の受講計画を再提出したいくらいだ。
三年に進級すると、周りの人間の空気感が人によってあからさまに変わっていくのが嫌でもわかる。院進学を希望している学生は学内考査に向けて対策はするけれども就職事情には非常に無頓着な傾向が見える。就職を希望する学生は四年の先輩から横流しされる情報を参考にするというか、鵜呑みにするというか。らしい情報に一喜一憂して一年後には自分自身が当事者になるという事実に焦り始めている。もちろん、どちらでもなくモラトリアムを堪能する学生はまだ一定数は残っているけれど。
「暑いなぁ……。」
照りつける日差しは5月末と思えないくらい強い。今日は服装の選択を明らかに間違えたらしい。家に帰ったら長袖のシャツはもう衣装ケースに仕舞い込もうと心の中で計画を立てる。その計画が予定通りに実行できるかは未知数だけれども。
首筋に垂れる汗を手で拭いながら、次の講義が開講される学舎へと移動をしていく。前の講義が早めに閉講したので時間にはまだ余裕がある。なので、多少遠回りだけれどもなるべく日差しの当たらない場所を通ることにした。
普段はあまり通らない並木道。空を覆い尽くすほどに茂った青葉が影の道を作ってくれている。前方の遠くから下級生と想われる学生の集団が歩いてくる。入学したての頃は講義が固まるので自然に群れていたことを思い出して少し懐かしくなる。今はたまたま一人だけれども、同じ講義を受けるくらいに仲の良い友人がいないわけじゃないので勘違いしないで欲しい。
すれ違いざまに項垂れるように歩くのも格好が悪いので背筋をしゃんと伸ばすことにした。前方から明るい声を辺りに響かせる女子学生達が歩いてくる。
随分と華やかなその雰囲気は見ているだけで自然と身体に活力が戻ってくるようだ。彼女達の声は遠くまで飛び込んでくる。その中には聞き慣れた名前が含まれていた。
「梅ヶ谷さん達って普段服とかどこで買い物してるの?」
「えーそうだねー。さーちゃんどこが多いかなー?」
「結構近所とか臨海のモールとかに入ってるショップが多いよね。」
随分と聞き慣れた名前に、連弾に弾むような明るい声音。間違いない沙羅と愛だ。まだ、二人は俺の存在に気がついていないけれど、ここで踵を返すのもおかしいので歩みを止めずにすれ違うことにする。
「二人が今着てるワンピースもその辺りでかったの?」
「あ、これ?これはねー。」
「ちょっとだけ遠出した時に買ったの!」
そうだね。先週に珍しく隣の都心の繁華街まで一緒に買いに行ったね。周りが女の子だらけ中で二人をはべらかしながら歩くと随分と視線が痛かったのを今もよく覚えている。
彼女達が今着ているオープンショルダーの白のワンピースは、買ったときには季節を先取りしているかと思っていたけれどもこの暑さには清涼感を醸し出していて良い雰囲気だ。
「今度一緒に行こうよー?私、この辺りのお店とかしらなくてさー。」
「「うん!いいよー。」」
沙羅と愛は友人達と楽しげに歩いている。お互いに横目を向けながら歩く彼女達はまだこちらの存在に認知していないようだ。そっと、すれ違い際に道の端に身体を寄せて素通りできないか試してみようとする。だけれども、その余計な動きがかえってこちらの存在に気がつけさせるきっかけになってしまったようだ。
「あ!みーくん。ねえねえー。……あ、皆授業先に行っていてー。」
愛が俺の存在に気がついて小さく手を振りながら駆け寄ってくる。
「梅ヶ谷さんの知り合い?じゃあ先に行ってるねー」
「みーくんー?え、うそー。」
二人して目の前までやってきて手をヒラヒラと振ってくれる。
「沙羅、愛、この時間に合うのは珍しいね。」
「みーくん、私達に気が付いていたのに、こっそりすれ違おうとしてたー?」
正にその通りなのだけれど、ちょっとその言い方だけだと誤解がある。別に二人を無視したかったわけではない。なんとなく気が引けただけだ。
「皆で楽しそうに話してたから邪魔したくなくてさ。」
「いつだって声駆けてよー!」
二人揃って可愛らしく抗議を入れてくる。少し悪いことをしてしまった。
「ごめんごめん。次から手くらい振るからさ。」
「うんー。そうしてね。」
「約束だよー!」
ヒラヒラと白いワンピースを風になびかせ二人揃って俺の周りを囲むので完全に行き道も戻り道が塞がれている。二人の友人達がこちらをちらちら振り返りながら道を進んでいっているのが視界の端に見える。
「二人共次は教養の講義なのか?」
「「うん、今日はあと哲学だけだよー。」」
投げかけた質問に二人揃って返してくれるのにも随分と慣れた。いつだってその返事を聞くと気分が自然と楽しくなる。
「みーくんは何の授業にいくの?」
「次は数理統計だよ。」
「えー、難しそう……。」
「私達でも分かるー?」
「文芸学部だと取らなくてもいいはずだけど、受けたかったら誰でも受けられるよ。」
「んー。みーくんがまた勉強教えてくれるならいいかなー。」
「えへへ。むしろそれ目当てで取っちゃう?」
二人は次の講義に向かっていたことをすっかりと忘れてしまっているのかキャッキャとはしゃいでいる。
「あ、そうだ。みーくん。ほらこの服どう?」
「この前買ったワンピース。おひさまの下で見ると綺麗でしょ?」
二人はそれぞれに裾をつまんでお姫様がお辞儀をするように優雅に広げてくれる。遠目だと白く可憐に広がっていた衣装は、近くで見ると細やかな刺繍に目について繊細な印象付けがされる。つまみ上げた裾は二重構造のレースのように透ける生地になっていて、明るい太陽の日差しに当たることで透過しているのがよく分かる。
「二人共とっても可愛いよ。次に会う時にゆっくり見せて。」
「えへへ、でしょー?」
「また着てくるね!」
見せつけるように広げた裾をさらにヒラヒラとさせて、二人はまるで踊っているよう。
本当は細やかなポイントまで褒めてあげて、その様子をずっと見ていたいけれど。次の講義までの余裕がなくなってきたため二人を急かすことにする。
「二人共そろそろ急がないと遅刻付いちゃうよ。」
俺の言葉にはっとした二人は腕時計を見て同時に驚く。
「あ、えっと。わ。本当だ、あと5分しかないー。」
「急がないとあーちゃん、みーくんまた後でねー。」
沙羅の言葉でたしかに今日のシフトは沙羅が入る日だったことを思い出した。
「沙羅、また後でね。愛、また夜ね。」
二人それぞれに別れの言葉を投げかける。
「うんー! みーくんまたねー。夜帰ったらチャットしようねー。」
「ほら、あーちゃんいくよー。」
「あ、さーちゃん待ってよー。」
二人は並木道を小走りに過ぎ去ってく。二人の白いワンピースの後ろ姿が曲がり角で見えなくなるまでずっと見つめていた。
時刻を確認すると次の講義が開講するまであと3分と少し。タイミングよくエレベータが到着していない限り、階段を4階まで駆け上り汗を流しながら部屋に駆け込むしかないらしい。
偶には慣れ親しんだ道を敢えて回り道をしてみるのも良いらしい。二人の楽しそうな姿が見られてなんだかんだ幸せになったようで、うだるように感じていた日差しは心の中を明るく照らす灯りとなった。
太陽の立場からしてみると、鬱陶しいと感じていた次の瞬間には幸せの象徴のように感じたり、かわるがわる評価を変える俺のような人間のことはきっと自分勝手な人間だと思うのだろう。
「梅ヶ谷さん、13番の商品お願いします。」
「はーい!わかりました。三崎先輩。」
夕食時を超えてラストオーダーを取り終えた喫茶店からは人影は徐々に減りはじめている。ウェイトレスの沙羅に最後の商品を受け渡して、キッチンの片付けを始める。返却口に溜まった使い捨てのカップと陶器製のマグカップを選り分けていく。ゴミは閉店したらすぐに店先に出せるように固めておく。
「お疲れさまです。手伝いましょうか?」
「梅ヶ谷さんは立ちっぱなしで疲れたでしょ。大丈夫だよ。」
「えへへ。ちょっと疲れちゃいましたー。今日は忙しかったね。」
周りに人がいないので沙羅の口調が段々と普段どおりになっていく。先輩と後輩ではなくて、油断すると恋人同士の口調になってしまいそうだ。
「改札まで送るよ。もうちょっとだけ待っていてね。」
そうなる前にこっそりと耳打ちして釘を差す。
「はぁい。分かりました、先輩。」
沙羅は口角を少しだけニコリとさせながら、イタズラを咎められた子供のように少し残念そうな顔をした。いつか隠れて大胆になりそうで少し心配だ。
当たり前のことなのだけど、沙羅と愛は鏡合わせのような双子ではあるのだけど、やっぱり別々の女の子なのだと気がつくことが増えた。
「沙羅は最近どんな曲聞いているの?」
「あ、みーくんも聞いてみる?」
アルバイトが終わり、着替えを済ませた俺達は目の前の駅まで必要のない遠回りをして向かう。直行して送ればすぐなのだけど、二人きりの時間が過ぎ去ってしまうので、最近は自然と時間を掛けて向かうのが通例になっていた。
「最近はねー。これがお気に入りかな。」
沙羅はワイヤレスイヤホンの片方をわたしてくれる。それを耳に掛けると爽やかなギターメロディから透明な声をした女性が心の底から恋に落ちる様子を吐き出した歌詞が流れてくる。実に彼女らしい曲選だと思う。
「このバンドの曲、最近よくテレビ番組とかでも流れてるよね。」
「あ、みーくん、分かるのー?えへへ、そうだよー。」
「この前、愛から沙羅が普段聞いていること聞いて意識したら分かったよ。」
「そういうのあるよね、意識してみたら意外と身近にあったりー。」
沙羅はとても嬉しそうに笑う。三人でいる時に見せる表情と二人だけでいる時に見せる表情はほんの少しだけ違う様になってきているよう感じる。
それは、元々彼女達が持っていた差を俺が区別を出来るようになったからこそそう感じるのか、二人が少しずつ変わってきているのかは分からなかった。
道の端を沙羅と肩を並べ、手を繋ぎながらゆっくりと歩く。同じメロディーに耳を傾けながら歩けば、次々と道行く人に追い越されても気にならない。
今の時間がいつか大切な思い出になるような気がして大事にしておきたかった。せめて一曲くらい聞き終えるまでは並んでいたい。
「沙羅のオススメの曲、今度また帰りに聞かせて。」
「ふふ、みーくんと寄り道いっぱいしないと私のオススメは聞き終わらないよー。」
結構ゆっくり歩いても体感としてはすぐに改札に辿り着いてしまった俺は名残惜しい気持ちを押し殺して沙羅を見送る。
「またねー。みーくん。」
「またね、沙羅。」
彼女の手を離した掌から彼女の温かな体温と柔らかな感触の感覚が薄れていく。段々と会えない時間がもどかしいように感じる。
帰宅する人々の流れに沿ってエスカレータを登る彼女の姿が消えたのを確認して、自転車置場に向かった。その道すがらふと急に思い出したことがある。
彼女達に大胆な嘘をつかれていた一年程前のこと。今日と同じようにサラを見送った後に、この辺りで駅に消えていったはずのその姿によく似た制服の学生を見たことがあった。今思い返すと、あれは沙羅か愛の姿だったのだろう。随分と二人共近くにいたのに気が付かなかった自分の鈍感さに呆れる。
沙羅と愛、二人に共通して好きな点は並べ始めるとキリがないくらい。元々織り交ぜて出会っていたのだから二人分だと思えば当然なのかもしれない。二人共を好きで、彼女達もそれを望んでいる。だからこそ、二人共に共通して好きな点だけ見るのではなくて、彼女達それぞれが持つ良い点を見つけたい。最近はそう思うようにしている。
ただ、二人共が好きな俺は彼女達をなるたけ平等に扱うべく色々気遣いをしてしまっているきがする。多少気疲れしてしまうこともどうしても増えてしまっている。
そのことを一度だけ湊に相談してみたことがある。その時の回答はこうだった。
「御波は考えすぎよ。ちゃんと三人で話してみればすぐ解決するわよ。」
たしかに変に一人で拗れるよりも素直な気持ちを共有できることが近道になるのかもしれない。今度三人で会う時に彼女達に甘えてみるのもいいのかも知れない。精一杯背伸びをして彼女達に格好がいいところだけを見せるよりも、より良い形で三人がいられるように努力していこう。
さっきまで覗いていた三日月が厚い雲の向こう側にぼんやりと見える。気がつくと辺りに雨の香りがし始めている。自転車の鍵を外して帰路につき始めた。
✢
まったくもう。大学の講義が早めに終わって友達と折角楽しい時間を過ごせて珍しく良い一日になったと思っていた。後は家に帰るだけ。それで今日が終わるのかと思っていたのに――。
「ね、君暇なら遊びに行かない?」
「いや、暇じゃないですから行かないです……。」
少しだけ駅前から外れた道。イヤホンをして歩く私の目の前に知らない男の人が立ち塞がった。
「名前なんて言うの?まだ遅くないし良いじゃない。」
「あの……。」
ああ、もう煩いなあ。髪の毛を明るく染めてから余計に軽い女の子だと思われるのか、こうして知らない男の人に声をかけられることが増えた。かといって清楚に黒髪だったころ、それはそれで傾向の違う男の人に絡まれていたことを思い返すとあまり変わりないのかもしれないと思い直した。
本当は蹴り飛ばしてやりたいくらいだけれど、流石にこの体格差では敵わないし、そんなことしたら何を仕返されるか分からない。偶に通りすがる人は見て見ぬ振りして通り過ぎていくし。この状況から一刻も早く抜け出して自分の家に帰りたい。
「綺麗な髪してるよねー。大学生?」
どうせ女の事なんてアクセサリー程度にしか思っていないんでしょう。髪を褒められても嫌な気持ちにしかならなかった。脇を抜けて走り出せば逃げられるだろうか。ああ、もう本当に五月蝿いし面倒くさい。
「うちの後輩に何か用事ですか?」
黙ったまま思案していると後ろから聞き覚えのある声がかけられる。
「ん?」
「俺の後輩が嫌がってるように見えるんですけど。解放して上げてくれませんか?」
「うるさいな、お前この子の何だよ。」
振り返るとバイト先の三崎先輩が自転車を支えてそこにいた。
「え、三崎先輩。」
「だから、俺の後輩ですって。揉めるなら警察呼びますよ?」
「ちっ。」
馴れ馴れしく立ち塞がって声をかけてきた面倒な男は警察の名前を出されて舌打ちをして悪態をつきながら駅前の方へと消えていった。
「紫雨さん、大丈夫だった?俺、余計なことしてないよね。」
「三崎先輩、どうしてここにいるんですか?」
「バイト帰りだよ。家こっちだからね。」
どうにも先輩に助けてもらったようだ。一か八か駆け抜ける選択肢よりずっとマシにことが済んで良かった。
「ああ、そうでしたっけ。すいません。ありがとうございました。」
お辞儀をすると自分自身が実はとても緊張していたことを自覚してしまう。心臓は高鳴っているし、膝は小さく震えていた。ギリギリ威勢よく振る舞えていたようだ。
「紫雨さん、よくああいうのに声掛けされるの?」
「偶に……。ちょっと迂闊でしたね。」
この時間帯は次からは別の道を通るようにしよう。騒がしいのが嫌いだから人通りが少ないこの道を選んだのに、また煩わしい事が増えてしまった。
「たしか、湊……桐山と同じマンションだろう?迷惑じゃなかったら送るよ。」
「はい、桐山先輩と同じマンションです。……でも、先輩彼女いるのに私と2人で歩いていたりしたら怒られますよ。」
ただでさえ梅ヶ谷さんにマークされているのに。まあ、私が悪いのだけど。これ以上睨まれると2人が、ああ、違った3人が拗れる気がする。いや、もう3人だから拗れているのか……?
「きっと今の紫雨さんを放っておく方が怒られるよ。――それか湊に来てもらおうか?」
わざわざ桐山先輩まで呼んでもらうような大事ではない。ここは三崎先輩の好意に甘えることにする。
「あ、いえそこまでして頂かなくても大丈夫です。……じゃあ、マンションの前まですいませんけど付いてきて下さい。」
「いいよ。」
そう簡単に返事をして三崎先輩は自転車を押しながら付いてきてくれる。
「男の人ってなんでああなんですか。」
時間が経つと段々と更に腹が立ってきた。
「うーん、男の俺に聞かれるとなんだか答えにくいな。」
三崎先輩に八つ当たりすることじゃないのだけど、どうしてもイライラする。
「まあ、紫雨さん目立つからね。」
「髪の毛ですか?もう元に戻そうかな……。」
一房髪を掴んで確認する。最近染め直したばかりなのに。
「いや、全体的な雰囲気だと思うよ。」
「ふーん。私、軽そうですか?」
「いや……そういうわけじゃないけど……。」
先輩が何か思案しながら歩いている。きっと言葉を選んでくれているのだろう。優しいその心遣いになんだか八つ当たりしている自分が恥ずかしくなってきた。
「まあ、ちょっと言い辛い。」
「え、なんですか。教えて下さいよ。」
何か思い付いたのか先輩は言いづらそうに口籠っている。
「だめだめ、言えない。許して。」
「えー。そんな言いかけてるのに。気になるじゃないですか。」
「流石に勘弁して……。怒られるから……。」
梅ヶ谷さんに怒られるようなことなのだろうか。可哀想だからそれ以上は追求しなかったけれど、なんだかもやもやする。
この晩の出来事が、三崎先輩のことをよく認知するきっかけになったことは確かだ。それまでは美人同級生の釣り合わない彼氏でバイト先の先輩くらいにしか思ってはいなかった。
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