第8話 服部一真(2)
「さあ、うまいたい焼きを食ったお前たちに、お礼をしてもらわなくてはなあ。さあて、どいつからいただこうか。」
たい焼き屋のオヤジは、何かに飢えているような表情になりながら、大勢の人々を品定めした。
「決ーめた。お前とお前。」
オヤジが指を指すと、20代くらいの男と女が前に出てきて、首を右に傾けた。
「ようし、いい子だ。」
オヤジは口は大きく開き、2本の牙を男の首筋に立てた。オヤジはバンパイアだったのだ。
心日は横にいた隼之介がガタガタと震えているのが分かり、隼之介の手を強く握った。ここで悟られてはまずいのだ。
血を吸ったオヤジの体は若干大きくなり、若返ったようにも見えた。
オヤジが牙を抜くと男は倒れ、次は女性が餌食となった。その時、工場の暗がりから獣のような生き物が三体出てきた。そいつらは白目をむき、顔は人のそれなのに四つ足で歩き、牙のように尖った歯の間からは始終よだれを垂れ流していた。心日には、一目で餓鬼だと分かった。餓鬼の一体は倒れた男の左腕に、もう一体は右大腿部に、そして残りの一体は頭部にかじりついた。
心日にとっては、3度目の体験だったが、準之介はおそらくは初めてだったのだろう、あまりの恐ろしさに耐えきれず、声を上げてしまった。
その瞬間、血を啜っていたたい焼き屋のオヤジは、女性から牙を抜き、声が聞こえた方向を鋭い目つきで見た。
「おかしな奴が混ざっているぞ。お代を払わなくていい奴、たい焼きを食べていない奴だ。」
オヤジの体はみるみる巨大化し、上着のシャツはビリビリと音を立てて裂けた。隼之介の前に立った時は、2メートルを超える大男となり、まさにモンスターそのものとなった。
「お前、伊賀者だな。フォフォフォッ、初めてだなあ、伊賀者の血は。」
隼之介は恐怖で動けなくなっていた。
「お前は好き嫌いする悪い奴だから、あまり美味くないかもしれないな。」
オヤジは準之介の両肩を掴み、大口を開けて首筋に食らいつこうとした。準之介の顔が恐怖で歪んだ。それを見た心日が決死の覚悟でバンパイアに体当たりしようと構えたその時、一本の腕がオヤジの腹部を貫いた。
「グキゥエー!」
吸血鬼は隼之介を前に突き放し、後ろを見た。後ろには、両手を発火させた輝空が立っていた。
「貴様は、さっきの…たい焼きを食べた坊主。なぜそんなことができる。」
オヤジは腹部を押さえながら、そのまま倒れた。
「今だ、逃げるぞ!隼之介!」
心日の声と同時に3人は出口を目指した。心日は工場に入る直前、輝空のポケットにお守りを入れていた。いつ正気に戻るのか、そもそもおかしくなったのは呪いのせいなのか、という疑問はあったが、ギリギリのところで輝空の呪いは解けたようだった。
「おい、この後どうする。」
自らの炎を鎮めながら尋ねる輝空に心日は、
「知らん。知らんけど走る。」
としか言えなかった。そもそも作戦などないのだ。3人はオヤジに呪いをかけられた集団を掻き分けながら工場から出た。工場から出た後も、後ろを振り返らず、ひたすら走った。
「心日、もう走らなくていいだろ?それより、今どうなってるのか説明してくれよ。」
輝空は、呪いが解けた直後、大きなモンスターに襲われている準之介を見て、半ば本能的にパンチを繰り出しただけで、現状をさっぱり理解していなかった。
「お前は、たい焼き屋のオヤジの魔術で操られていたんだよ。…それ以上は今話してる余裕はない。足を止めちゃダメだ。ほら、走るぞ。」
心日は休んだり話をしたりする余裕はないことが分かっていた。疲れを知らない餓鬼と、内臓をえぐられただけのバンパイアが追いかけてくるということをこれまでの経験から推測できたからだ。
「心日、あれを見てください。あいつらもうあんな場所に!」
隼之介は相変わらず怯えていた。そして準之介の言う通り、三体の餓鬼と吸血鬼は凄まじい速さで、3人に近づいてきていた。
輝空が足を止めて言った。
「お前ら逃げろ。あいつらと戦えるのはオレだけだ。」
「輝空、なにカッコつけてんだ。お前だって素手で倒せるほどあいつら甘くないぞ。」
バンパイアと餓鬼の本当の強さを知っているのは、心日だけだった。
「まあ見てなって、こういう時のために、もっと鍛えてあるんだからよ。」
輝空の炎が、顔以外の全身を包み、赤く燃えた。二千翔と対峙した時よりもずっとパワーアップしているのが分かった。
「それに今、猛烈にムカついてるんだ。操られた自分と、操ったあいつによお!」
「オレは逃げますよ。心日!」
隼之介は限界だった。走り出した先に、一真と女、六浦先生が現れた。
「君たちのおかげで、あいつらのアジトが特定できたよ。」
一真はすでに刀を抜いて、戦闘態勢に入っていた。
「嘘ばっか!一真の千里眼で、もう分かってたでしょ。いつもそうやって、弱い奴を庇うんだから。」
「ほら、邪魔だから早く行きな!」
女は隼之介を追い払うように手を動かした。
「先生、生け捕りはバンパイアだけでいいんですよね。」
一真の問いかけに、六浦先生は答えた。
「無理せんでいいよ。全部倒しちゃっても。それより輝空くんもがんばっていますね。」
輝空は餓鬼の一体につかみかかり、首を焼き切ろうとしていた。
「でも、戦い方を知らないようですよ。」
女は胸の前で手のひらを交差させると、勢いよく両側に開いた。真空の刃ができ、餓鬼の足元に飛んだ。カマイタチだ。
3体の餓鬼は脚の腱を切られ、倒れた。しかし、必死で戦っている輝空は、一真たちの存在にも、カマイタチによる攻撃にも気づかなかった。
「うわー!」
餓鬼の首をつかんでいた輝空の上に重なるように、腱を切られた餓鬼が倒れた。
「よっしゃー!もう少し!」
輝空は、足をガキの肩にかけ、渾身の力で首を引きちぎった。
「一体終了!やるねえーおれ。」
輝空の目に、心日に向かって来るバンパイアの姿が見えた。武器も持たない心日は、どうすることもできずにただ立ちすくんでいるだけだった。
「心日逃げろ!おれはもう間に合わねえ。」
その時心日の周りにもの凄い勢いの竜巻が起き、体ごと輝空の側まで吹き飛ばされた。風の送り主は一真だった。
「おい、味方に荒っぽいことするんじゃねえよ。」
一真の存在に気づいた輝空が、怒り気味に言った。
「すまない。」
一真は短く返した。
竜巻を見たバンパイアは、新たに出現した強敵、一真に襲いかかった。一真はバンパイアが自分に向かってきているのを認めると、両方の手のひらを工場の周りにある鉄板に向けた。4枚の鉄板が宙に浮き、バンパイアを挟み込むように飛んでいった。鉄板はバンパイアを押しつぶすように前後左右から重なり合い、その進撃を阻んだ。一真はその鉄板を飛び越えると、心日に近づき、腰に挿してある短刀を渡した。
「どうやら遊び方は知っているようだね。残りの餓鬼2体は君たちにあげるよ。」
一真はそう言うと、工場の方を見た。操られている人たちが、集団でこちらに走って来るのが見えた。
「先生!呪解玉!」
一真の声に応えて、六浦先生は、何十という黒い薬のようなものを一真めがけて放り投げた。一真はそれを空中で静止させた後、念動力で呪いのかかった人々の口に飛ばした。飲み込んだ人々は気を失い、ゆっくりと倒れた。
「すげえな、あいつ何でもありか?」
見とれる輝空の背中を、這って近づいてきた餓鬼が、平手打ちしてきた。前に倒れそうになった輝空は、手をつきながらも踏ん張り、そのまま上に跳んだ。
「いきなり痛えなあ!」
空中で態勢を立て直した輝空は、餓鬼の肩に乗った。
「コツは掴んだからな、すぐに仕留めてやるぞ。」
輝空は炎を腕に集中させ、ガキの首を焼き始めた。
輝空が戦い始めた時、心日ももう一体と向き合っていた。この前は、薬を抜いていたから対抗できたが、今日はまともにやり合えないことを覚悟していた。唯一の救いは、カマイタチのダメージで餓鬼の脚が役に立たないことだったが、そんな餓鬼にすら心日は近づくこともできなかった。心日がこうして攻めあぐねていた時、大きな音ともに、バンパイアが4枚の鉄板を弾き飛ばした。鉄板は大きく弾け飛び、その一枚が、運良く心日の目の前にいるガキの胸に深く突き刺さった。こうして心日に千載一遇のチャンスが訪れた。心日は、このチャンスを逃すまいと、刀を振り上げた。だが、心日は肝心なことを忘れていた。いや、覚えていたが、焦りのあまり体が勝手に動いたのかもしれない。餓鬼にとって胸のけがなど痛みのないかすり傷のようなものだったのだ。鉄板が突き刺さった程度で、うかつに近づいてはいけなかったのだ。襲い来る心日を餓鬼は大きな左腕で弾き飛ばした。胸を弾かれた心日は、心臓の鼓動が止まるような衝撃を受けた。
「一真!あの子やばいよ。」
一真の横にいた女の声が、かすかに聞こえ、心日は気絶した。
「行ってくれ、
「了解!」
更紗と呼ばれた女は、心日の方に向かい、一真はバンパイアと向き合った。
「魔術系かと思ったんだが、あの脱出の仕方、明らかにパワー系だな。それも巨大化するとは、それでこそ、バンパイア。わたしも術を使わず、この刀と体術だけで、相手をしてやろう。」
一真はバンパイアの攻撃をかわしつつ、刀で斬りつけた。
「貴様、それは妖剣。」
バンパイアは胸についた一筋の傷跡を見ながら呟いた。
「その通り!服部家に伝わる妖刀の一本『
「なるほど。気をつけるとしよう。」
一真とバンパイアの戦いは、一進一退を繰り返した。
その最中、輝空はいち早く戦いを決めた。
「よっしゃ!2体目!」
餓鬼の首を引きちぎった輝空は、ふらつきながら立ち上がった。そして少し離れたところに、気絶して倒れた心日を見つけた。
「心日!」
輝空は、心日を助けに行くべく、再び体に火を点そうとしたが、僅かに腕に残っていた
「くっそー。何だよ。まだ戦えるだろ。オレ!」
「オーバーワークだな。」
六浦先生が横へ来た。
「走ったことない奴が、全力でフルマラソンしたようなものだ。明日はもっと痛むぞ。」
「クッソォ!心日!待ってろ。」
うずくまりながらも動こうとする輝空を先生は諭した。
「これ以上はやめておきなさい。他の仲間が助けに行くから。」
六浦先生の言う通り、心日の前には更紗が立っていた。
更紗は、餓鬼の動きを封じるように、カマイタチで餓鬼の関節という関節全てに傷を負わせていった。餓鬼の腕は垂れ下がり、動く手段を失った。
「はい、終わりー。このまま連れて帰るのもいいね。」
そう呟いた更紗の目の前で、何者かが凄まじい速さで餓鬼の首をはねた。餓鬼の首がゆっくりと地面に転げ落ちた。その先には、気絶していたはずの心日がいた。
「うん?」
六浦先生と一真は一斉に、心日の方を見た。2人とも人ならざる者の気配を感じたからだ。
「なぜ彼から邪気を感じる。…気のせいか。」
一真は、多少違和感を感じながらも、それが心日だと分かると、目の前の敵に集中した。
速さで勝る一真は、ゆっくりとバンパイアを体を切り刻んでいった。
「案外拍子抜けだったな。もう終わらせてもらうよ。」
一真は足を止め、バンパイアめがけて刀を振り下ろした。
「!」
刀をバンパイアの首に振り下ろそうとする刹那、一真の体は、金縛りにあったように動かなくなった。
「クククク、そうだなもう終わりだ。お前がな。見ろこれが何だか分かるか?」
バンパイアは右手で黒髪を一本つまんでいた。
「おじさんがただのパワー系だと思っていたのかな?優秀な君なら、これからどんなことになるか分かるよね。」
バンパイアが左手を地面にかざすと、土が吸い上げられるように集まり、一体の泥人形となった。
この一部始終を見ていた更紗は、腕を振り上げた。
「やめるんだ。更紗くん。」
六浦先生が静止した。
「あの髪の毛は、今や一真くん自身だ。僅かな誤差で髪の毛を傷つけてしまうと、彼は死ぬぞ。」
「さあすが、先生。カマイタチなんて技を使うと、彼氏死んじゃうよ。クククク。」
バンパイアは髪を泥人形に埋めた。
「シラス、エタル、べサナル。シラス、エタル、べサナル。…さあ、みなさん、これで呪いの泥人形は完成しました。そこから一歩でも動いたら、こいつの心臓を一刺ししちゃいますよお。…クククク、どこからお仕置きしますかねえ。」
全員が、苦々しい思いでバンパイヤの泥人形を凝視する中、一閃の光がバンパイアの首をはねた。首は後方に高く跳ね上がり、地面に転がった。
バンパイアの視線に入ったのは、刀を構える心日だった。
「なあんだ、お前、なかなかやるなあ。…だけどなあ。首を落としたくらいでは、おじさんは死なないよ。」
「うっ!」
痛みに声をあげたのは、バンパイアではなく一真だった。一真は左肩から血を吹き出し、刀を支えていた左手は力なく垂れ下がっていた。
「クェー!(泥人形が)見えないから、ちょっとズレてしまったじゃないか。心臓狙ったのによお。」
バンパイアの体は、首が取れてもなお動いていた。
六浦先生が叫んだ。
「心日くん、一真の妖刀で奴のこめかみをさしなさい!その短剣ではやつらは倒せない!」
「ヒャッハアー、間に合うものか。」
バンパイヤは人差し指で心臓の位置を探り始めた。
「ここだな、心臓、…いくよ。ククク。」
万事休すと思われた時、更紗のカマイタチが、バンパイアの肩の筋を切り裂いた。
「おや、みんなして酷いねえ。右手が動かなくなったじゃないか。仕方ないから左手で握りつぶしてやろう。ちょっと残酷だから、俺の趣味ではないのだけど…ククククク。」
更紗は一か八かでカマイタチの構えに入った。
「フォッフォッフォッ、お嬢ちゃん、2回目はありませんよ。今のでカマイタチがどこから飛んでくるのか分かってますからねえ。この泥人形が真っ二つになりますよ。」
更紗が構えを解くと、バンパイアの甲高い笑い声が響いた。
「まあ、どの道みんな死ぬんですがね。いきますよ。」
バンパイアは泥人形を持つ手を高く上げた。万事休す…そこにいた全員が一真の死を覚悟した時…
「あれ?お前、…どうして動け……。」
一真の妖刀青龍がバンパイアのこめかみを突いていた。体の自由が奪われた一真だったが、念動力だけは発動することができたのだった。バンパイアは絶命し、身体は砂山が崩れるように、細胞が崩壊してバラバラに砕けた。
一真は無言で立ち上がった。下を向く一真に六浦先生が声をかけた。
「君の能力はやはり素晴らしいよ、一真くん。普通、体の一部を用いた黒魔術は精神さえも支配してしまうほど強力なものなのだが。君の精神は奴の技を上回っていたのだよ。」
「すみません。おれが天狗様の憑依を解いたばかりに、みなさんを危険な目に合わせてしまって。…己の慢心を恥じています。」
ひたすら内省する一真に追い打ちをかけるように更紗が言った。
「ほーんと、一真の思い上がりにつきあわされる身にもなってよね。今度やったら、遠慮なくカマイタチで攻撃してやるんだから。」
「ごめん、更紗。」
己を恥じる一真に更紗は抱きついた。
「うーん、反省する一真もかわいいー。」
「おいおい、まだ倒れている子もいるんだから、そのくらいにしなさいよ。」
六浦先生は更紗に自制を促しながら、心日のそばに行った。
「君も凄まじい速さだったな。A組にもいないぞ、あれだけのスピードスターは。」
心日は一時の興奮状態から解けつつあったが、薬を飲んでいない時の自分と同じ状態であるという自覚があった。そのため六浦先生に目を見られないよう、下を向いて輝空の元へ行った。輝空は力尽き、意識を失っていた。
「この男も己の術だけで、よくあれだけの炎が出せたものだ。己の炎で衣服が燃え尽きておる。しかも武器なしで餓鬼を2体も倒すとは大したものだ。」
感心する六浦先生に、心日はお守りを見せた。
「先生、このお守り、焼け焦げた跡もないんですよ。なぜなんですか。」
「ハッハッハッ、その札にはサクヤ様の念が込められておる。転生様の1人、大抵の炎では、焦げ1つつきはしない。術は掛けたものの力量によって、変わってくるものなのだよ。ただ、あの黒魔術、特に今回のように、物を媒介させた術は術者以上のパワーを発揮することもあるがな。」
六浦先生が話していると、一台のワゴン車がこちらに向かってきた。
「おう、ようやく来たか。」
ワゴン車の横には、国立伊賀高校の文字がプリントされてあった。
「心日くん、その裸の男を乗せてくれるか。」
「一真くん、病院直通じゃ、乗ってけ。」
「わたしも一真についてくかな。」
更紗も乗り込み、3人は病院へ向かった。ケガのない心日はそのまま歩いて家に帰ることにした。
「わたしはこの現場の後片付けがあるから…。先に行ってくれ。」
六浦先生だけが現場に残り、ワゴン車と心日を見送った。餓鬼の屍体など世間の目に触れてはいけない物の処理を行わなくてはならなかったからだ。
全員が引き上げた後、周りに誰もいないことを確認して、六浦先生は学校に電話をかけた。
「厳島校長をお願いします。」
「児玉が不安定ですよ。…ほんの一瞬、そしてわずかですが能力を発動させました。…いいえ、薬は飲んでいます。恐らくあの量では足りないのかと、…何しろいつもとは逆のことをやっているので、手探りでやって行くしかありませんね。…早急に薬の量を増やさないと、目覚めるかもしれませんよ。」
種子島 北城 真 @heijyosin
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