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窓側に座る茶髪の隣が1席だけ空いていたので適当にそこに座ると、止まっていた授業が再開した。


うん。俺の席はここか。

つうか、教科書とかなんも持ってないけどどうすりゃいんだ。


「あ、クロエまた教科書忘れたのかよ?」


どうしたもんかと周りを見てたところ、隣に座る茶髪の男がそう言って勝手に席をくっつけてくる。


「俺の見ろよ」


「…あ、どうも」


なんだかよくわからないがすごく親切にしてくれるので、

とりあえずこいつの教科書を見ながらなんとかやり過ごそう。


眠たい気持ちを抑えながらよくわからない魔法史学とやらを聞いた。


ーーーーーーーーー



授業が終わり、紺色の髪のやつと適当に会話をする。

なんとか名前を聞き出し、こいつはアルフレッド=オージャンというらしい。


流石に名前を聞いた時は頭を心配された。


そしてこいつは魔法士部隊に入るため、このレドルフ学院に入学したらしい。

なんでも、実の兄もこの学校を出ており、商人としていまは働いているらしいが魔法が使えるということで随分と給料もいいみたいだ。


やはり魔法が使えるからと言ってみんながみんなうえを目指しているわけではないということか。


そしてここレドルフ学院は現実世界と同じく中学高校大学とエスカレーター式になっているらしい。

ちなみにここは高校2年生の設定になっている。


中学から全寮制で、男子校らしい。


寮は2人部屋、もしくは成績優秀者や生徒会等の役員に選ばれている人は1人部屋なのだとか。


ということは俺は誰かと2人部屋ということか。


なんとかして自分の部屋も突き止めなくては…。


そしてゴーンと鐘の音がなると次の授業が始まった。



今日はその後、薬草や呪文について、実践授業や回復薬など盛りだくさんの授業を受けた。


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