お酒のつまみ
「あ゛ぁ~、なんでピリ辛きゅうりとビールはこんなに合うんだ」
俺こと友樹は、仕事が終わったことをいいことにリビングでふんぞり返って飲酒タイムに興じている。
こんなにだらしなくていいのだろうかとふと思うが、まあ仕事頑張ったし仕方ないと俺は自分を甘やかす。
「ふふ、友樹の口にお惣菜があってよかった! 新発見だね」
夕陽が俺の隣に座り、彼女も自身の缶を置いた。飲んでいるのは赤と白のラベルのデザインが印象的な、バドワイザーだ。
「ああ、本当に今日買い物で偶然買ってきてよかったよ」
ピリ辛きゅうりと長年の付き合いみたいな口ぶりだったが、実際に知り合ったのはつい最近のことだ。それ故に、付き合いたてほやほやのカップルみたいな新鮮味がもしかしたらあるのかもしれない。
「そんなに喜んでくれるなら、私もレパートリー増やしてみようかな? 確かにこれ、美味しいし」
夕陽がポリポリときゅうりを噛みながらそう告げる。
「味噌きゅうりにしても美味しそうだしな」
きゅうりのさっぱりとしたその風味は、辛いものにも、コクがある味噌にも合うだろう。合わせるものによっていろいろな顔を持たせることができる。
「他に何かおつまみってないかな~。友樹、一緒に調べてみようよ」
夕陽がケータイを取り出して調べ始めたので、俺も取り出して一緒に検索をする。とりあえずピリ辛、おつまみで検索してみた。
「ゆで卵とコチュジャン、豆板醤かぁ~美味しそうだな」
「ね、野菜と中華系の調味料は簡単なおつまみになるのかも」
「ナムルとかもいいよな、ゴマと塩、ごま油でさ」
「うん、さっぱりしてるのに風味があるよね~」
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