第11話「next day」

「…暗い」

目が覚めた。時計に目をやる、午前3時。

早すぎる、いつもなら始業30分前に起きるはずなのに。














こんな時間じゃ誰も起きてないだろう。







仕方ない、と俺はラノベを手に取った。

最近話題のパンツ小説、謙吾にオススメされて買ってしまったラノベだ。
















「ははっ、面白っ」









本を読んで久しぶりに笑った気がした。













ゆっくりと読んだからか、時計は5時前になっていた。俺はラノベを本棚に戻し、学校への支度をする。














正直学校は楽しくない、

でも行くしかない













「…はー、だりぃ」と本音が出る。














久しぶりに早く起きたので、朝食を真面目に食べる。普段はパン2枚しか食べてないから、ちょっと優雅な気分がした。しただけだ。














時計は午前8時前、靴を履き替える。その時、














ピーンポーン、と呼び鈴が鳴る。












こんな朝から誰だろうか。














謙吾は朝練があるから朝は一緒に学校に行ってない

つまり謙吾では無い。














ただ、俺に他の「友達」がいるとは言えない。














…なら、誰だ?














ガチャ、と俺がドアを開けた。


















そこに居たのは…



















「おはよう!唯斗君!」


















学校での冷静な雰囲気とは違う、馴れ馴れしい感じがする唯波だった。


















「…おはよう、てかさ、なんで俺の家を知っているんだ?俺は唯波に家を教えたことはないのだが」


















「だって、表札に書いてあるじゃん」


















まーたしかにそうだが、表札に書いてはあるが、

普通そんなところ見るか?人によっては見るのかもしれないが。俺は絶対見ないだろうな。


















「そーか、で、何の用だ?」


















「…一緒に、学校、いこ?」

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