第2話 s級ヒロインとの出会い

 俺が二次元スキルを使えるようになった翌日。

 俺は部活動を決めるために気になっていた。図書部に真吾と見学をしに行くことにした。

 何故、図書部にしようかというと図書部員は先生と相談して学校に入荷する本を決める事が出来る。だから、図書部員になって自分の読みたいラノベを入荷して自分のお金の節約と学校で自分の読んで欲しい本を読んでもらえるという一石二鳥の提案を真吾にされ、見学する事にした。



 図書室に行ってみると少し騒がしく、妙に一か所に人が固まっていた。

 何故だろうと疑問に思って近づいてみるとそこにはs級ヒロインがいた。

 顔はもちろん整っており、引っ込むところは引っ込んで出る所はそこそこ出ている。

 目の色はもちろん緑色。


「なぁーー颯太、あの子超かわいくない?」


 二次元愛好家の颯太でもこの反応、みんなの目が惹かれるのも無理はない。本当に可愛らしい。


「確かに可愛いーーな」


 でも、少し困っているように見えた。人だからりはあまり得意ではないらしい。


「図書室では静かに。それと図書部の見学と読書以外の目的の人は速やかに退出をお願いします」


 図書部の部員が注意すると人だかりは散って行った。

 それからは図書部の活動内容の説明を受け、その後は図書室で本を読んで帰る事にした。


「真吾、何読む?」

「俺はラノベコーナー行ってみる」

「じゃあ俺もそうする」



 ラノベコーナーに来た。思ったよりこの図書室はラノベの品揃いがよかった。

「結構いいのが揃ってるな、何読む?」

「そうだな、じゃあ俺は西山先生の作品、読むことにする」


 そう言って真吾は本を持って席の方に向かっていった。なら俺は服部先生の作品にしとくか。


 そう思い本に手を伸ばすと隣から別の人の手が伸びてきた。

 驚いて横を見るとなんとさっきのs級ヒロインだった。もしかしてs級ヒロインもラノベを読むのか?そう思い聞いてみることにした。


「ライトノベルよく読まれるんですか?」

「はい」

「僕もよく読むんです。名前を教えてもらってもいいですか?僕は山田颯太です。」

「私は白石夢です。」


 白石さんかーー近くで見るとよりかわいさが強調されるな、まさかs級ヒロインもラノベ好きだったとは、思わず敬語になってしまった

 せっかくの機会なのでもう少し話をしてみることにした。


「図書部に入部される予定ですか?」

「はい」

「僕もそうなんです。オススメの作品はありますか?」

「服部先生の5億年ボタンです」

「僕も読んでます。戦闘シーンもカッコいいし、笑える所もあって、しかもヒロインと主人公の関係から目は離せないですよねーー」

「そうですね。来月新刊も出るし待ち遠しいです」


 服部先生の名作も沢山知ってるみたいだしとてもいい人そうだ。

 目をもう一度見てみると黄緑色に変わっていた。少し親しみを持って貰えたので黄色に近づいたようだ。もっと話していたい。

 でも真吾を待たせているので切り上げることにした。


「すみません。白石さんとまだ話していたいんですけど人を待たせているので僕はこれで」

「あの、私ライトノベルのお話ができる友達が居なくて、またお話ししたいので明日も放課後に図書室に来てもらえますか?」


 まさか明日もs級ヒロインと好きなラノベについて話せるなんてとても喜ばしい事なので断る訳がない。


「はい、絶対に来ます」


 こうして高校で初めてのラノベ仲間、白石さんとお近づきになる事が出来た。



 あとがき

 こんにちはjonnuです。初めてライトノベルを書くのでわからない事だらけです。アドバイス等がありましたらぜひコメントしてください。

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