俺の二次元スキルでヒロインをカンストしてみせる
@jonnu
第1話 とんでもない能力を手に入れてしまったのかもしれない
俺は山田颯太15歳。
勉強もスポーツも人並みにはできるが別に得意なこともない極普通の高校1年生のはずだったたぶんあの日までは・・・・・・
2020年4月6日、高校の入学式後日
「颯太、早く起きないと友達来ちゃうわよ」
いつものように母親に起こされ、朝ごはんを食べて家を出発する。
「おはよう、颯太」
「おはよう、真吾」
こいつは俺の友達でクラスが同じ宮村真吾、中学校の時からつるむようにようになった俺のラノベ友達。
中学時代、クラスでわりとかっこよくそこそこモテていたので俺と接点が無さそうに見える。
しかしその本性はガチのラノベオタク、月に8冊は本を買い、コミケにも毎回行っているそうだ。夜更かしでもしていたのだろうか?目の下が少し黒い気がする。
「来月発売予定の一覧見た?あれはもう最高だろ」
来月発売予定と言うのは来月のライトノベルの発売予定作品の事で俺は勿論、毎日チェックしている。
「見た見た、まさかあの西山先生と服部先生の新刊が同時発売とは、来月が本当に待ちどうしいなーー」
「だな、でも今日から始まる学校生活も楽しみだよなーー」
「クラスにカワイイ子いねぇかなーー」
「お前まだ三次元に希望を抱いてるのかよ。俺はクラスに気が合う二次元ヒロイン愛好家がいるか楽しみなんだよ」
何故そーなる?俺の数少ない友達は高校生になっても二次元好大好きマンらしい。
「本当に真吾は二次元ヒロイン大好きだな、俺も好きだけど真吾ほどガチではないなーー」
「そのうち颯太も魅力が分かる日が来るさ」
なんていう中学の時と大して変わらない会話をしながら歩いていくと学校が見えてきた。真吾とラノベの話をする楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
もう少しで学校というところで、自分の体が自分のじゃ無くなったかのように体がだるくなってきた。えっ、なんか俺、真っ直ぐ進めてなくねぇ?
「お、そう、大丈・・・・・・」
若干始めは聞こえていた真吾の声が次第によく聞こえなくなり、俺は気が遠くなっていった。
ここはどこだ、そうだ俺はあの時、平衡感覚がおかしくなって・・・・・・
気がつくと保健室のベッドの中だった。目の前では保健室の先生がいた。どうやら俺が起きたのに気がついたようだ。
「大丈夫?宮村君が突然倒れたって運んで来てくれたのよ」
「大丈夫です」
真吾が運んで来てくれたのか後で礼を言っておこう。
ん?何かがいつもと違うのに気がついた。先生の目の色が緑っぽい。入学式では確かに黒色の目をしていたのに。疑問に思いながらも授業を受けるために教室へ向かった。
教室に着くと驚くことにみんなの目の色が違った。
なんだこれ?皆んなカラコン入れてんのか?いや皆んなが同時にカラコンいれ始める訳ないか。
真吾の目を見てみると真吾の目も黄色だった。
確か、真吾は朝は黒い目だったはずあれ?もしかして俺の目おかしくなった?いやいや別に目が傷ついたり、頭を打った訳でもないし、でも普通じゃないよな。明日治ってなかったら病院行ってみよう。
そして俺は自分の席に着いた。視界がおかしくてもやることはきちんとやっておきたいので授業は真面目に受けることにした。
そして迎えた放課後、部活動にはまだ1年生は入れないので俺は真吾と一緒に下校していた。
「真吾、朝は運んでくれてサンキューな」
「おう、いきなり倒れたからびっくりしたよ。もう大丈夫なのか?」
「おう、もう全然大丈夫だ。」
「なら良かった。ところで来月発売の服部先生の最新作だけどさ、主人公は自分に対しての他の人の思いが目の色で分かる能力があるらしいぞ」
「えっ」
「なんでも、主人公はいきなり意識を失って目が覚めたらいつの間にか能力が使えるようになってるとか紹介文に書いてあったぞ」
そういえば紹介文にそんなことが書いてあった気がする。ていうか俺の症状にめっちゃ似てねぇ?
「確か、俺も見た気がする。それで目の色って何色がどういう思いだっけ?」
「確か青が軽蔑で緑が特に何にも感じてないで黄色が親しみのある相手で赤が好意だったはず、詳しくはあんま覚えてないけど」
もしかして、今日みんなの目の色が変わってたのって俺が倒れた時に同じ能力が使えるようになったのか?そんなの常識的にありえないよな?でも同じ事が実際に起こっているんだから可能性は高い。俺は今日、とんでもない二次元スキルを手に入れてしまったのかも知れない。
あとがき
こんにちはjonnuです。初めてライトノベル書くのでまだまだわからない事だらけです。
アドバイス等がありましたらぜひ教えてください。
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