第6話大嫌い
君と付き合ってから、いままでただのあこがれが一番嫌いなものになった。
聞けない曲と読めない本が増えました。
君への依存を考える。
何に依存してるのか。
なんで好きなのかもわからない。
君じゃないといけない理由も見つからない。
どこが好きなの?
なんて聞かれても、360℃ぐるりと首を回してしまいたいくらい。
この気持ちわかる?
たぶん君が焼く「やきもち」とまた違うんだよ。
私のゆがんだ性格がそこに集約されている感じ。
一番になれない。
勝てない。
私より優秀な人を、私の前で褒めないで。
夢見てもなれない私の姿をそこに納めないで。
キミが求めてるのは、
私と元彼女のハイブリッドだって気付いてるかな。
私を掛け算する意味は未だにわからないけど。
だって、見た目だって元彼女は好みでしょ。
性格はもちろんだろうし、出来ることもそう。
ゆがんだ性格は、歪んだ感情を生み出して
泣きだして、暴れて、破壊しつくしたくなる。
暴れそうな私の中の感情は、今どこに行けばいいのかもわからない。
もう手元に薬もない、眠りに逃げることも、
刃物の誘惑に負けることもできない。
私の事をけなす言葉はいくらでも出てくるよね?
お皿を割ったり、わざと危ないことしてみたり。
早起きができなかったり、運動という行為に引け目を感じてたり。
私は負けちゃいけなかったんだ。
そうやって思ってないと負けそうだったんだ。
学校って場所を考えるだけで、胃と腸が悲鳴を上げる。
それに負けないためには、憎み続けるしかなかった。
彼らを見下ろして、勝ってるつもりじゃないと生きていけなかった。
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