応援コメント

命果てるまで」への応援コメント

  • 2000文字以内という短い物語の中で、描かれているシーンが強く頭に残る作品ですね。物語を語るのに、文字の多さは関係ないのだなと思わされました。

    現代の魔女の設定が独特で面白いです。魔女だけれど万能じゃない。
    そして何よりも、毒を飲んで血を吐くシーン。その様子が目に浮かぶようで印象深いです……。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    短いほうが冴えた表現に出会う率が高いと言われたことがあります。私の特徴かもしれませんね。

    不自由な方が好きなんです(笑)
    毒を飲んでまで、という切実さは魔女の不自由さから生まれると思いますし、そのための設定でもあります。
    やっぱりタイトルからいって、毒を飲むシーンには力を入れました。伝わっていて嬉しいです。

  • こんにちは。いいの すけこです。

    以前読んだ夏野さまの作品にも同じようなコメントを書きましたが、本当に短い中に壮絶なドラマを叩き込まれていますね……!
    毒を飲み下すシーンの生々しさも、このお話を一層光らせていると思いました。
    面白かったです!

    作者からの返信

    こんばんは。いつもお読みくださいましてありがとうございます。

    楽しんでいただけてとても嬉しいです。短いお話ばかり書いていますが、生々しさやドラマを込められているならば自信になります。

    コメントとお星さまをありがとうございました!

  • やっぱり夏野さんの文章がすごく好きです(何度も告白してすみません笑)。お話の内容ももちろんそうなんですけど、言葉の使い方とか、描写の仕方が本当にドストライクです。
    『夜へと零れていく深紅』辺りから『汚い』とありますが、色遣いが鮮明に感じられて、夜の凛とした雰囲気とか、身を削る行為の影響もあってか読んでいる自分自身はとても美しい描写に感じます。こういう矛盾を感じさせられるので、短い物語なのにすごく重みを感じます。
    素敵なお話をありがとうございました!

    作者からの返信

    ありがとうございます。嬉しいです。

    書いている側からすると、どうしても本当に汚くは見えないので、そう感じられるのかもしれません。ほかのかたのコメントにも矛盾というか、相反するものという感じ方を拝見したので、もしかすると主人公と私の感覚のずれがそのような印象を生んでいるのかなと思ったりもします。

    お読みくださいまして、ありがとうございました!

  • 魔女だ魔女だ魔女だ魔女だ魔女だ。
    魔女好き聖願が通ります〜。

    娘のために毒を飲む姿が本当にもう……。
    我が子を思う気持ちは魔女でもそうでなくても変わらないんですよね。

    魔女の設定が本当に好きです。
    人知れず戦う魔女って最高。本当に最高です。
    人知れず戦った後の、魔女の苦しみ。
    うへえええええ。

    興奮で何もかけないので、この辺で。

    ありがとうございました!

    作者からの返信

    ありがとうございます!

    魔女って連呼されていてすごい(笑)
    ここまで言っていただけたなら本望です。魔女好きを喜ばせる魔女を書けたことを誇りに思います☆

  • 流石の夏野さん、といった感じです……

    「魔女」という一件万能そうに見える存在ですが、マイクロバスで戦地に赴いたり、毒を飲んだり自分を切ったりして子供の命を繋いだりと、すごくまだるっこしいというか非凡さを感じました。そのアンバランスがまた良いです。

    素晴らしい作品をありがとうございました!

    作者からの返信

    ありがとうございます。

    マイクロバスは後から考えて足したので、効いていたようで安心しました。魔法を感じることができない現代ならば、きっと魔女たちも万能ではないのだろうと想像しました。

    お読みいただきまして、ありがとうございました!

  • この短時間で、かつこのクオリティー、、
    さすが、、という言葉しか出てきません(笑)

    「毒を飲む」という死を思わせる行為によって、櫂奈を生かす。
    この矛盾、皮肉が全編にうまいぐあいに色を持たせていて、こんなの真似できない、、と思いました(笑)

    ここからは邪推ですが、、
    「毒を飲む」という言葉に二つの意味を込めていらっしゃるのかな、なんて思いました。

    一つ目は文字通りの意味。実際毒を飲んで、血を櫂奈に与えることで、櫂奈を生かす。

    二つ目は比喩としての意味。「毒を飲む」ということは、いわば「不利益や批判される可能性を引き受ける」ということです。
    自分の命を削って、櫂奈を生かす。母である真名子の命を縮めて生かされていることを櫂奈が知ったら、きっと死を望んでしまうことを真名子は予感しています。優しい子であればあるほど、娘はきっと、これまでそんな選択を続けてきた母に怒るでしょう。でも真名子はそれでも櫂奈に生きて欲しかった。それが母親としてのエゴ(もちろん愛情が深い故ではあるのですが)や、「あの子をそこなう行為」であるというのは承知の上で。
    娘を生かす代わりに、娘にどんなに憎まれ、恨まれることも厭わない。
    それがもうひとつの「毒を飲む」ってことなのかもなあ、なんて感じました。

    母の深い愛情を感じる、素敵な作品でした!

    作者からの返信

    ありがとうございます。こそばゆいですね……(笑)

    あんまり考えないで書いてしまったので、ちょっとばかりばつが悪いです。國枝さんの考察を拝読して「確かにそうかも! へぇ、すごいなぁ」とひたすら納得しています。まさにそうなのだと思います。改めて自作について考えることができて、勉強になりました。
    毒の意味、たしかにそう捉えると二重に意味を持たせられますね。これを意識してできるようになりたいものです。

    薬も過ぎれば毒になりますが、愛情も似たようなものかもしれません。愛情は常に矛盾するものなのかも。

    ありがとうございました!

    編集済
  • 『台所のシンクに手をついて口をひらいた。夜へと零れていく深紅。』

    暗闇の中で血を吐く行為を綺麗に表現しているだけでなく、シンクと深紅で韻を踏んでいるところがとても素敵だと思いました。

    皮肉がなんとも素晴らしい。
    娘が魔女として生まれなかったことを喜び、魔女として生まれなかったことを悔やむ。

    親の命を削り取って生き永らえたと知ったとき、子供がどれだけ辛い思いをするか。容易に想像できるのに、それでも子供に生きてほしいと願う。
    傲慢とエゴに満ち溢れた、深い深い愛情。

    タイトルがそのままテーマに繋がるところが素晴らしいと思いました。

    ありがとうございました!

    作者からの返信

    韻を踏んでいることに全く気付いていませんでした(笑)
    そう言われて、昔似たような表現をしていたことを思い出しました。シンクと深紅。

    タイトルが強いのでテーマへの組み込みは比較的楽ですね。

    愛情って、やっぱり難しいと思います。それが自分のためなのか、真に相手を思いやっているのか。愛すればこそ、問い続けなければならないのでしょう。

    お読みくださり、コメント一番乗りまでしてくださってありがとうございました!