サルカニガッセン

克全

第1話

 むかし、むかし、あるところにカニがすんでいました。

 あるひ、カニはみちにオムスビがおちているのをみつけました。

 カニはこどものためにもってかえろうとしました。

 でもらんぼうなサルによびとめられてしまいました。

 サルはなにかわからないタネをひろっていました。

 らんぼうなサルは、カニからオムスビをとろうとしました。

 カニはわたしたくなかったのですが、サルのらんぼうがこわくて、しかたなくオムスビをわたしました。

 カニはまえむきにかんがえ、にわにタネをうえました。

 タネをうえてまいにちみずをあげました。

 こころをこめておせわしました。

 それにこたえて、タネはみるみるメをだしました。

 うれしくなったカニは、いのりながらこころをこめておせわしました。

 それにこたえるように、メがのびおおきくなりました。

 みるみるたいぼくになっていくので、カニさんはもっとうれしくなりました。

 カニさんはねるじかんをへらしておせわしました。

 たべることもわすれておせわしました。

 おおきくなったきは、それにこたえておいしいミをたくさんつけました。

 カニさんがこどもたちにミをたべさせようとしました。

 ですがまたらんぼうなサルがやってきました。

 そしてとってやるといって、かってにミをとりたべました。

 こどもがらんぼうされないように、カニさんはがまんしていました、

 なのにらんぼうなサルは、かいたいミをとってカニさんになげつけました。

 かたいミをぶつけられたカニさんはおおげがをしてしまいました。

 がっこうからかえってそれをしったカニさんのこどもは、ふくしゅうをちかいましたが、ひとりではらんぼうなサルにはかてません。

 がっこうのともだち、ウスさんとハチさんとハリさんにおうえんをたのみました。

 カニのおかあさんになげつけられたミもおうえんするといってくれました。

 カニのこどもはなかまとサルのいえにのりこみました。

 そしてサルがかえってくるのをまちました。

 しばらくしてサルがかえってきました。

 サルがいえでくつろぐと、ミがいきおいよくたいあたりしました。

 あまりのいたさにサルがにげだそうとしました。

 にげだしたサルにハチさんがどくばりをさしました。

 フラフラになったサルにカニのこどもがふくしゅうします。

 サルのミミとハナとユビをハサミできりおとしました。

 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいとサルはあやまりました。

 でもくちだけでした。

 なかまがかえったら、カニさんおやこをころすつもりでした。

 でもそれをミはみぬきました。

 そしてウスさんに、にがしたらカニさんおやこがころされるといいました。

 ウスさんはやねたらとびおりてサルをおしつぶしました。

 サルはぺちゃんこになってしにました。

 めでたし、めでたし。

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サルカニガッセン 克全 @dokatu

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