第4話 JUPITER

しろく輝く月の舟。

外に広がるまっ黒なセカイ。

きらきらひかる星たちと、輝く月の舟がとても美しい夜。




冒険はまだ、始まったばかり。





うっそうと茂った森の中心、ぽっかりとあいた広場。

ここは木星、翠の惑星ほし


昏く広がる森の中、ちらちらとこちらを伺う小さな影がたくさん。

フェアリーや小人たちだ。


「こんにちは!」


にっこり笑顔で挨拶するも、さっと隠れてしまう。


小さな『わたし』も続いてあいさつ。


「こんにちは♪」


満面の笑顔。

私が言うのもなんだが、可愛い。


純真無垢な可愛さに警戒心も薄れたのか、様子を見ていたフェアリーたちが

恐る恐るやってきて、ぺこりとお辞儀をした。


「ようこそ、ウッディグリーンへ」


うやうやしく挨拶をしてくれたのは、小人のおじいさん。


そして、宴が始まった。



小人たちの奏でる不思議な音楽に合わせて、フェアリーが躍る。

なんとも幻想的な光景。


小さな『わたし』もその中に入り、一緒に楽しく踊っていた。



そして空が白んできたころ、宴は終わりを告げる。

フェアリーたちは名残惜しそうに帰っていった。


小人のおじいさんがお土産にと翠のびーだまをくれたので、紅いびーだまと反対側のポケットに入れた。



さぁ、次はどこに行こうかな。

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