第21話ロリコン領主うううううううう!?


 「ふ、フハハハハハハハハハハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!これで、この街のロリっ子は我のものだああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


 裸で危険なことを叫びながら、怪しげな物を持った推定ロリコンおっさんが尻を震わせている姿だった。確かあいつはアンデルセン公爵とか言ってたかな?


 だがそんなことよりも、今、俺の頭の中にはたくさんの疑問が浮かび上がっていた。


 まず俺達が最初に思ったのは、なぜ裸である必要があるのだろうか?


 奴がとりあえずの黒幕であるということはまず分かった。


 危ないことを叫んでいるようだが、とりあえず内容のことには目をつぶろう。


 だが、なぜ!!なぜ俺達は裸のおっさんの尻を二度もみなくちゃならねえんだ!!


 なんで、俺が異世界に来てみたことのある裸がおっさんなんだよ!!


 俺はおっさんが俺達に気づいていない今のうちに後ろから始末してやろうと、スキルを駆使して後ろからこっそり近づいていると........


「おじさん!!久しぶり!!元気にしてた?」

「おお!!リズではないか!!お前さんこそ元気にしてたかい?」


 リズが片手を上げて、おっさんに話しかけ始めた。


 え?何こいつってお前の知り合いな分け!?怖いんだけど!?人って本当に見かけによらないんだけど!?


 ちなみに、シェリーは完全に目が白目をむいて卒倒している。ご愁傷さまです。


 そりゃあそうだろうな。仲良く話していた同じ女の子が、裸で大声で笑っている変態おっさん公爵と知り合いだったなんて....


 とりあえず俺が一番にすることは....


「よし。確か100番だったはずだよな....」

「ま、まて!!100番はやめるのだ!!......と、というかお前はあのときの盗賊ではないか!!なぜリズと一緒いるのだ!?」


 それは俺が一番お前たちに聞きたいことなんだが........


 そんなことを思いながら、電話するべきか、しないべきか悩んでいると、


「大丈夫だよお兄さん。この人は僕のおじさん。僕のお母さんのお兄さんで、私がこの街でお店を開きたいって言ったら、おじさんが身元引受人になってくれるっていうからさあ」


 う~ん。なんか、お兄さんとか、おじさんとか連呼するから、怪しげな雰囲気がぷんぷんするような気がするんだが........(ちなみにこれは作者本人が思ったことであり、実際にはリズは●交はしているなどという事実はございませんのでご安心ください)


 まあ大丈夫だろ。俺も一応お兄さんって呼ばれているしな。


「でも、こんな変態と知り合いなんて、お前も大変....いや、お前もだいぶやばかったな....」

「ふふ、お兄さんも僕の商品を買ってるんだから同じだよ。それに血って言うのは凄いね。お母さんも僕くらいの頃はこんな感じの趣味にはまったって言ってたしね」


 何か想像したく....いや、こいつって結構幼い割には整った顔してるし、案外お母さんってのも美人なんじゃないか?それだったら、


「悪くないな」


 男なんて、所詮は美人だったら中身なんて関係ないのである。


 そんなことよりも、


「そういえば、変な方向に話がそれたが、このおっさんは何であんなことを叫んでいたんだ?」

「それに関しては愚問である。お主も好きな内容の書物があった場合、そのまねをするであろう?我は、リズの店から購入したおすすめの一品を読み感動し、一人で再現していたのである」

「いや、感動した本に書いてあったセリフが『これで、この街のロリっ子は我のものだあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』ってのはさすがにないだろ」

 おっさんは俺を見てはあああ....とため息をつき俺につまらなさそうに目を向けてきた。


「お主とは、同じような気配がしていたのだが、人違いだったようじゃな。....それで、なぜまた、この屋敷に来たのじゃ、まさか、約束を忘れたわけではなかろうな」

「いや、今回はそこでぶっ倒れている奴が、大切なものを無くしたとか何とか言っていてな。なんかこの部屋でそれらしいものを見なかったか?}


 おっさんは、少し考えるそぶりを見せたかと思うと、すぐに思い出したのか、自分がたった今手に持っていたペンダントを見せた。


「これのことであろう?これには、幼子の香りがぷんぷんしておったのでな、思わず気分が高揚してしまったのである」


 そういって、そのペンダントを俺に手渡してきた。


 いや、それよりもさっきの会話の内容が、結構えげつなかったような....


 そんなこともありましたが、僕達は無事におうちに帰ることが出来ました。


 全く嫌なもんしか記憶にねえよ!!ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」



 *

 *



 その後俺達は、いつものアジトに戻ってきた。もちろんシェリーは俺が負ぶって帰って来たぜ。


 俺はすぐにシェリーをベットの上に降ろす。


 リズは初めてアジトに入ったのが興味深いのか、辺りを見回している。


「そういえば、お前はあのおっさんと知り合いだったんだろ?だったらなんであんなに辺りを見回してたんだ?」

「だって、おじさんの家になんて行ったことなかったし、どこか感じたことのある雰囲気だなと思ってもまさかおじさんの屋敷がここだったなんて普通は思わないよ。それに人の家でエロ本を探すのは基本中の基本だしね」

「お前は、だんだんと下ネタをぶっこむのに抵抗なくなって来てねえか?」


 まあ、それだけ信頼されてきたという証拠だろ。


 リズとも、そして、シェリーとも。


 シェリーの寝顔を見ていると、この子もまだまだ子供なんだなってことを実感させられる。


 シェリーの落とし物もしっかり見つけたし、これで一件落着だな。


「そういえばさ」

「ん?なんだ?」













「冒険者組合主催の、特別遠征旅行があるらしいよ」






☆★ ★☆










 二章のストーリーはここで終了となります。


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 三章もぜひお楽しみください。



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