第14話お出かけええええええええ!?
「ねえ、昨日あんちゃんが呼び出しておいて遅刻するのってどういうことなの?」
「これには理由があってだな....」
約束の時間を1時間ほども過ぎて、俺は待ち合わせ場所のついこの間来たばかりの大通りに来ていた。
ちなみに、今日のシェリーの服装は、盗賊のような露出の高い軽装ではなく、白のTシャツにデニム生地のようなホットパンツという、普段着でもかなりの軽装で来ていた。
「一体どんな理由があったのさ?」
「それはだな........」
時間は1時間前に遡る。
*
*
「今日こそはクエストを手伝ってもらいますよ!!」
俺は朝早くからアリスに起こされていた。
「なんだよ....俺は今日もう少し寝てたいんだよ....」
昨日は盗賊としての初仕事で深夜まで起きていたためもっと寝てたいんだが......
そういえば、今日は何か用事があったような気がするが......
俺のその言葉を聞くと、『はあ』と、ため息をつきこっちにジト目を向けてきた。
「昨日は私達は依頼を受けていて、夜遅くまでがんばっていたのに、何にもしなかっただいきが寝てたいなんて言うんですか」
「いや、俺でだって昨日は....あぶねええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!」
「どうしたんですか?」
「な、なんでもない!!」
あぶねええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!
アリスに昨日まさか、俺も深夜まで盗賊の仕事してましたなんて言えねえええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!
アリスが俺を怪しむようにこっちをじろじろと見ているが、大丈夫だろ。....大丈夫だよな?
俺がアリスにじろじろと見られていると、部屋のドアが開きメディーとラーシが入ってきた。
「いつまで待たせるんですかぁ?今日は昨日ほとんど出番がなかったので、楽しみにしているのですがぁ」
「そうだぞ。ダイキは昨日何もしてなかっただろう?今日はクエストを手伝ってもらうぞ」
「いや、めんどくせえよ。大体なんもしてねえって言ってるけど、昨日は俺も....っとなんもねえよ!!」
あぶねええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!やっぱ今日は疲れてんなあ。危うくぼろが出るところだったぜ。
俺が一人安心していると、突然アリスが俺の目元を見てきて、
「そういえばダイキの目の下に薄くクマが出来てますね」
それを聞いた瞬間俺はバレるのを防ぐべく窓から飛び降りた。昨日の経験が生きた瞬間だった。
「ま、まて!!今日は本当にクエストに行かないとtai....」
後ろからラーシの声が聞こえてきた気がしたが、無視することにした。
*
*
「なんてことがあったわけさ」
「....まず一つ気になることがあるんだけどさ....何度そんな子達と一緒に住んでんの!!あたしのこともや、やっぱりそうゆう目で見てたんだ!!」
「んな分けねえに決まってんだろ!!誰がお前みたいなガキに欲情するか!!」
なんで今の話で俺がロリコン認定されなきゃike......今のを聞いたらそう思われても無理はないか......
シェリーが疑わしげな眼でこっちを見ているがそれはまあいい。
「おい、そういう訳だから、今日はあんまり冒険者組合の近くにはいかないからな」
「それは良いけど....今日って具体的に何をするの?」
そうか、この前は『出かけるぞ』としか、言ってないからな、
「今日はお前のあの生活感のかけらもないホームレスの家の家具みたいなのを買い替えんだよ」
「いや、あたしは今のままで十分なんだけど。まだ、壊れてないし。ちょっと悪くなったからって買い替えるのはね....」
いや、お前のベットとかゴミ捨て場に捨ててあるのと大差なかったぞ。さすがにそんなことを言ったらこいつがキレそうだから言わないが。
「いいから行くぞ。金は俺絵の分け前から差し引いていいからな」
「ちょっと待ってよ!!あんちゃん!!」
なんやかんや言って、動きそうになかったので無理やりにでも行かせることにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます