第10話ロリっ子とクエストおおおおおおおお!?
「私がこのパーティーに参加させてもらうラーシだ。気軽にラーシとyo」
「てめえええええええええええええええええええええええええ!!また期待させやがってえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!」
「ええ!!」
またあのロりっ子剣士が立っていた。
「なんで、毎度毎度俺を期待させといて.....いてえ!!」
アリスに後ろから思いっきり殴られたようだ。
「すいません。またこの人が」
「いや、いいんだが....というか、君達はあの時ジャイアントちゅんちゅんに追いかけられていた3人ではないか。君達とは思わなかったぞ」
そこで、ラーシは辺りを見回してから、
「ところで、君達はレア職業だと聞いたんだが....」
「レア職業なのは私とそこにいるメディーの二人ですよ。能力が高くないある意味レアな盗賊もいますけど」
誰がレアな盗賊だこら。これでも俊敏だけはなぜかぐんぐん上がってんだよ。
そこで嬉しそうな顔をしたラーシが、
「そうか。それならよかった」
そう言って笑顔でうなずいた。
*
*
今回俺達が引き受けたクエストは街近くの農村畑などを荒らし、強靭な顎で村の柵も噛み切る、アイアンジャイ・アントという、鋼鉄の一匹だけで行動する
「なんだ、そのアイアンジャイアントってのは?」
「アイアンジャイアントではなくて、アイアンジャイ・アントですよ。なんでも名前を付けた人がアントとジャイアントでは語呂合わせみたいになって納得がいかないと、そういう理由だそうですよ」
なんだよその理由。ってか、誰だそんなしょうもない名前を付けた奴は。
そうこうしているうちに、目的の場所についた。
「ここが、ジャイアントの住処か〜」
もう、省略して呼ぶことにした。
「そうですねぇ。ジャイアンといえば、村からいろんな物をうばい取って自分の住処に持ち帰るそうですよぉ」
「それに、近くにいるモンスターを子分として使役することもあるそうだ。なんて非道な奴だ」
「おい、それは某国民的アニメのキャラクターのことを言ってるんじゃないよな。あいつもあれで映画では結構いいやつなんだぞ」
もちろん、こいつらが知ってるはずはないんだが、
「それで、どうするんだ?さすがにこの中じゃあ戦いにくいだろ」
「そうですねぇ、我のマッドな力で解決してもいいんですが....あいにく金欠で材料を買う余裕もないんですよねぇ」
「だいき。あなたが外に誘き出すためにアイアンジャイアンに一発拳銃で攻撃してきてください」
おまえも鉄でできた某キャラクターみたいな呼び名に変わってるぞ。
「その後は私に任せてくれ。私の愛刀、
そういうことなら、しょうがねえな。俺だけ何もしないのも悪いしな。
「よし、じゃあ行ってくる」
そう言って俺は穴の奥に進んでいった。
*
*
俺はレベルアップでようやく覚えた盗賊のスキルを発動させた。
「
このスキルは、自分に隠密化を付与するスキルで盗賊職が使えるシンプルだがその分汎用性が高いスキルだ。
「それと、
これは、自分に暗視の効果を付与するスキルだ。
スキルを駆使して進んでいくと目の前に鉄でできているような黒く光っているものがいた。
「これが、アイアンか。パパっと終わらせるか」
俺は拳銃を取り出し、勢いよく3発パンパンパンと連射し、すぐさま引き返した。
後ろからギリギリと歯ぎしりのような音が聞こえてきて、ものすごい勢いで追いかけてくる気配がし、俺はすぐさま穴を飛び出た。
「お疲れ様です、だいき。あとは任せてください」
そう言ってアリスが出迎えてくれた。
「ついに私の力を見せる時が来たようだな。
アイアンジャイ・アントを切った場所が炎で包まれ激しく火柱が上がっている。。
「まだまだ!!
今度は光が剣から放たれてそれがアイアンジャイ・アントに命中し雷が落ちたような衝撃が起こった。
しかし、それでも倒れず、今度は俺に向かって自らの顎の牙を飛ばしてきた。
「おい!!ラーシ防御を頼む!!俺じゃあ防げねえ!!」
俺は飛んでくる牙を避けながらラーシを呼んだが........
「くっ、すまない。自分でなんとかしてくれ....」
こっちを守らずまたジャイ・アントを攻撃し始めた。
なんてやつだ!!
ちなみに攻撃手段も防御手段もないアリスとメディーは俺のスキルで隠密状態になっているので攻撃の対象にはなっていない。
「アリス!!アリース!!支援魔法を俺にくれええええええええ!!」
「任せてください。神のご加護を私に!!
「そして、
これは、対象者の俊敏値を上げる中位魔法だ。
「だいき!!後は自力で頑張ってください!!」
クソおおおおおおおおああお!!!!全部避けてやるぜえええええええええええ!!!!!!!!!
俺がそのまま避け続けていると、
「これで終わりだ!!
ラーシの攻撃で完全に炎に包まれたアイアンジャイ・アントは黒焦げになりドスンと倒れた。
「どうだ!!私の力は!!だいきどうだったか?」
こいつが自信満々にこっちを見てやがるので堂々と言ってやった。
「この、クソ女ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
「ええ!!」
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