第9話パーティーメンバああああああああ!?


 俺達がこの世界に転生してから一週間が経った頃、


「違うんだよ。本当にこの世界はなんか違うんだよ」

「急にどうしたんですか?私は普通だと思いますが」


 この世界に転生して一週間が経った。だから、この世界のことも少しずつわかってきたのだが....


「まず、警察官がいるのがおかしい!!そこは普通は衛兵とかだろう!!」

「どこの世界も治安維持のためにそういう機関があるのは普通でしょう」


 そういう意味じゃねえんだよ。


「なんでこの世界は電波通ってるんだよ!!冒険者端末に電話みたいな機能まであったぞ!!」

「電波じゃなくて魔波ですよ。魔力の波動を流して、その力で端末が反応したりするんです」


 ます、そんな物がある時点で違うんだよ。


「一番おかしいのは、俺が全くモテないってことだ!!この世界のどこが俺のモテる世界なんだ!!」

「そんなこと聞いた覚えがないのですが........。というか、あなたは厄介払いで、この世界に来たんですよ」


 ........えっ?


「ど、どういうこと....?」

「いいですか?転生を勧められるってことはその世界でもう必要のない人だってことだから勧められるんですよ。というか、そんな都合の良い世界にあなたみたいな引きこもりが送られるわけないじゃないですか」


 俺の耳にはアリスの言葉が途中から入ってこなかった。


 俺の異世界うふふライフが........俺の巨乳美女とのハーレムが.......


「(まあ、資料で見た最後のあの行動は感心しましたけどね)」

「な、なんだよ......」


 なんでこっちを見て微笑んでんだよ。


「遅れてすいませんねぇ」


 そうこうしながら待っていたらメディーが来たみたいだ。


「よし、それじゃあ作戦会議を開始する」

「別に作戦会議じゃないけど始めますよ」


 最近の俺達のパーティーの問題、それは....


「俺がモテない」

「変なこと突っ込んでこないでください。デスワーム討伐のクエストの依頼が無くなって自分たちにこなせそうな依頼が見つからないってことですよね」


 そう。今の俺たちのパーティーでは、前衛が務まるものがいないからだ。


「やっぱり、俺達だけじゃだめだ。もう一人パーティーメンバーを誘おうぜ」

「そうですね。ですが、一つ問題があります......私達のパーティーは能力の低い盗賊に、レア職業しかいません。なので、普通の人はまず、入らない事でしょう....」


 ....本当にどうすればいいんだ......このままじゃ俺達は、クエストもまともに受けられないぞ。


「安心してください。私にいい考えがあります。パーティーメンバ相談所をつかうのです」


 何だよそれ。まるで結婚相談所みたいじゃねえか。それを使うのは最後の手段だろ。


「私が相談してきたことでなんと!!一名このパーティーに参加してくださる方が見つかったのです!!」

「「おお!!」」


 うちのアリスもなかなかやるじゃねえか!!


「それでその方はどんな方なんですかぁ?」

「詳しくは知りませんが......前衛職で女性だと言っていましたよ」


 おお!!なんだ、最初のポンコツぶりはどこに行ったんだよ!!さすが俺の相棒だな。


「たぶんですが、そろそろ来ますよ」


 アリスがそういった時、


「遅れてすまない」


 後ろから声がした。


 おお!!これが俺達の新しいパーティー仲間か!!なんてタイミングがいいんだ!!少々声が高い気がするし、なんだか聞き覚えのある声のような気がするが....


 俺が振り返ってみると....


「私がこのパーティーに参加させてもらうラーシだ。気軽にラーシとyo....」

「てめえええええええええええええええええええええええええ!!!!!!また期待させやがってええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!」

「ええ!!」


 またあのロりっ子剣士が立っていた。













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