第5話ロリっ子剣士いいいいいいいい!? 


 ロリっ子剣士が立っていた。

 ん?ロリっ子........


「てめええええええええええ!!俺を期待させやがってええええええ!!ここでひん剥いて痛い目見せてやろうかああああああああああああああ!!」

「ええ!!」


 クソ、期待して損した。そこはもう少しあるだろ。こう、谷間があるならそれを強調しながら上から見下ろすとこだろ!!


「あの、助けていただいてありがとうございます。その、私の知り合いがすみません」

「いや、いいんだが....」


 ちらっとこっちをみたが、すぐにアリスに向き直り


「わたしは、ラーシというのだが、君たちは?」

「わたしはアリスと申します。あっちは、だいきです」


「そういえば、なんでお前たちはあのジャイアントちゅんちゅんに追いかけられたいたのだ?ジャイアントちゅんちゅんなんて火さえあれば簡単に追い払えるのは知っているだろう?」


 そんなの知らねえよ。初耳だよ。こちとら異世界転生したばっかなんだよ。


「その......私たちが元居た国ではジャイアントちゅんちゅんなんていなかったもので......」

「そうか。では気を付けるのだぞ」


 そういって、立ち去ろうとしていたのだが一つ気になることがあった。


「おい」

「な、なんだ....?」

「おまえ、何歳だ?」

「じょ、女性に年齢を聞くなどなんて無礼者だ!!」


 いや、おまえ女性っていうより、女の子じゃねえか。わたし8さい!!とか言う年ごろの見た目じゃん。


「「お前たちも冒険者ならもう少し先輩を敬うように!!それでは!!」」


 そう言って走り去って行った。



 *

 *



 俺たちは、街に戻りクエストの報酬を受け取りに来ていた。


「これがクエストの報酬になります」


 そう言って、領収書みたいなものを渡してきた。


「これはなんなんだ?」

「はい。冒険者の方々の報酬はですね基本的にこの端末に支払われるようになっています」


 ふう〜ん。報酬1万スターか。1スターが、1円くらいの価値だから1万円手に入った感じか。


その後俺たちは宿屋を探していた。


「それでは、そろそろお別れですね」


 急に立ち止まって何言ってんだこいつ?


「短い間でしたがありがとうございました。私がいなくても頑張って下さいね」

「いや、お前何一人だけ戻ろうとしてんの?お前は俺が魔王倒さないと戻れないんだぞ」


 そこで、アリスは動きを止めた。


「だから最初に女神さんが言ってただろお前たちはパートナーだって」

「え、じゃじゃあ、私帰れないってこと........」


 何を今更そうだって言ってんじゃん。


「センパイのバカあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


 お前も大変なんだな......



 *

 *



 アリスの提案で俺たちは宿を探していた。初めての報酬なので一気に使い切りたかったのだが....アリスに提案したら


「バカなんですか。本当にバカなんですか?」


 そういうのは、Sっ気あるお姉さんとかに言われたかったなあ。


 俺たちは見た目のボロい冒険者御用達の宿屋に来ていた。


「いいですか。部屋は二つ取りますからね」

「わかってるよ」


 そういって、宿屋の受付のところまで行って店の予約をしようと思ったんだが、


「なんで、二部屋取ることが出来ないんですか!?」

「いや、だってこんな遅くに予約しに来られても一部屋しか空いてないし、第一君は大人じゃないだろ。そんな子を一人で止めることはできないよ。そこの君はこの子の保護者かい?」

「いや、俺は保護者じゃないんですけど」


 そう言ったとことで、受付の男の目が鋭くなった気がした。いや、きっとこれは微笑ましく俺たちを見ているだけだな。大丈夫だな。


「お嬢ちゃん。この人とはどこであったのかな」


 そこで、アリスが名案をひらめいたのか、急に年端もいかない女の子のような表情になって、


「あのねえ、おじちゃん。この人にねえ、連れてこられたの」

「おま、何言って!!」


 おじちゃんこと受付の男の目がさらに鋭くなった気がした。だ、大丈夫だよな。


「いや、違うからな!!俺たちは冒険者で!!」

「おじちゃん!!」

「い、いや、しかし、だが、でも......」


 かなり迷った後受付の男は鍵を俺に一枚の紙をアリスに渡した。


「お嬢ちゃん。何かあったらおじさんを頼るんだよ」


 そう笑顔で言って、俺のことを鋭い目つきで睨んだ。あ、これやっぱりロリコンに向ける目だわ。


俺の手にある鍵をみて、


「ちっ」


 と、アリスが舌打ちしたような気がした。


 おい、こら。


 


 




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