第4話クエストおおおおおおおお!?


 おっと、その前に武器もなんもないじゃないか。


「おい、アリス。武器とかってどうするんだ?」

「まあ、こんなこともあろうかとちゃんと準備してますよ」


 おお、さすが俺のサポート役!!

 そういって、見えない場所から何やら黒づくめのSFチックな薄めの防具と拳銃を渡してきた。


「おい....なんだこれは」

「それは、身体能力を向上させるサポート機能付きのパワードスーツと、魔法を込められる特殊な拳銃ですよ」


 そういって、どや顔を向けてきたが......


「バカかおまえは!!これじゃあファンタジー感ぶち壊しじゃねえか!!」

「私が準備したものに何の不満があるんですか!!ちゃんと感謝してください」


 やっぱり、こいつポンコツだな。

 まあ、これしかないのだから仕方がないか、


「それで、なんのクエストなんだ?」

「今回は、デスワームの討伐です。デスワームっていうのは、まあ、巨大なミミズみたいなものです」

「よし、早速いくぞ!!」


 こうして、俺たちの初のクエストが始まった。



 *

 *


 俺たちは近くの森の中に来ていた。


「こういう、じめじめしていて地面が柔らかくなっているとことかに......だいき。思いっきりこの木の棒を差し込んでください」


 言われたとおりに差し込むと、


「プシーィィィィィィィィィィ!!」


 地面から、2メートル近くあるでっかいミミズが出てきた!!


「だいき!!早く仕留めてください!!気持ち悪いです!!」

「まかせろ!!」


 俺はすかさず、拳銃を3発連続で撃った。

 すると、意外と体力がないのかあっさり倒れたのだが........


「いや、なんか違う。本当は魔法とかで倒したかったのに....」

「ほら、どんどん行きますよ」


 俺は少しだけさみしい気持ちでミミズ狩りを続けた。



 *

 *



「これで、依頼された分は倒しましたね」

「俺、やっぱり魔法で倒したかった......」

「そんな文句言ってないで......」


 アリスがそこまで、言ったところで何かバサバサと上空から何かがおりてきた。


「やばいです!!あれは、ジャイアントちゅんちゅんです!!あれは、倒せません!!だいき逃げますよ!!」


 そういわれたが、見た目はただのでかいすずめだし、なんかむしゃくしゃしてたから


「パーン!!!!!!!!!!!!」

「だいきいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!??????????」


 こっちに光る目を向けた巨大雀ジャイアントちゅんちゅんが、襲ってきた!!



 *

 *



 こうして、最初の場面に戻る。


「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお‼︎」


「だいきいいいいいい急いでくださいいいいいいいいいいいいいい‼︎」

「せっかく、異世界に来たってのになんだこのクソ世界はあああああああああああああああああああ!!」


 俺はアリスをおぶって逃げていた。アリスでは足が遅すぎるし、なにより捕まえられたら一環の終わりだからだ。


「てか、おまえ飛べねえのかよ!!」

「飛べますけど、あれには追いつかれますよ!!」


 今の俺はアリスがくれたパワードスーツのおかげで何とか逃げ切れているが


「やばい、もう体力が......」

「ちょっと!!無事に逃げれたらなんでもしてあげますから!!なんとか、逃げて下さいいいいいいいいいいいいいい!!」


 やばい、これは詰んだ。

 ジャイアントちゅんちゅんが、目前まで迫った時、


炎日斬えんにちざん!!」


 突如ジャイアントちゅんちゅんが炎に包まれたかと思うとその場で灰となった。


「大丈夫か?」


 おお!!これはピンチになったところに助けに来た女剣士ってところか!!きっと美人なんだろうな〜!!


 俺が振り返るとそこには、紫と黒を基調とした短めの和風の服に、後ろ髪を一つ結びにしたロリっ子が立っていた。



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